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私のバックホー運転資格取得体験記

「安全確認」が最優先!

基礎工事を自分でやるために、バックホー(ユンボ)の運転資格を取ってしまおう!と考えました。

さて、その顛末はいかに?

書いた人 ・ 運営者

氏家誠悟(seigo uziie)
2004年からこのサイトを運営している個人です。自分で家2棟、小屋2棟をセルフビルドしました。「自分でわが家を作る本。」の著者です。



私には幸い、建設会社に勤めている友人が一人いたので、彼に相談したところ、資格をとるための講習というのがあちこちで何回も行われているらしいことを知りました。
考えた末、その講習を受け、正面切って資格をとることにしました。

実際には無資格で大きな機械を運転していることはザラにあるらしい。
自宅をつくるために2~3日の間だけミニバックホーを、周囲に誰もいない場所で無資格で運転しようが、現実にはたいして問題なさそうだったが、一応、きっちり規則を守ってやることにしよう。 安全のためにもいいし。

手の空いたときに3日間の有給休暇を取り、「車両系建設機械運転技能講習」を受けに行きました。講習料は3万円ほど。
もったいない出費だけど、道具や資格なんてものは後々まで使えるから、こういうことにはケチらない方がいいかな・・と思っていました。

 ※ 参考 ⇒ バックホウの運転資格を取るには


講習会場に行ってみると、若いのからかなり年配の人まで、様々な人たちが受けにきていました。
最初の2日間は学科の講習があり、3日目に学科試験と実技試験があるそうです。

主催者側の最初の挨拶で、

「この講習の先生は、試験に出る内容のところにくると皆さんにアンダーラインを引くように言うようですから、気をつけて聞いていてください。」 

との話。

果たして講習がはじまると、講師は確かに時々アンダーラインを引くようにと促します。

試験を受けてみたら、見事にその箇所が出題されているではないか!

  これじゃあ、誰でも合格できるわい


さて、実技の方はというと、最終日の試験の前に、ほんの少し説明と練習があるだけで、ほとんど時間不足。

ところが、実技試験がはじまってみて納得したのです。

実技試験のポイントは、いかにうまく、流れるような動作で穴を掘るか・・・ではなくて、安全確認をちゃんとやっているかというただ一点だけでした。

クルマの免許でいえば、曲がり角に来たときに安全確認のために試験官の前でおおげさに首を回したりするではないですか。 あんな感じ。
どんなに時間がかかって下手くそだろうが関係なし。

しかも、減点が多いと試験をやり直させられる。
つまり、実技に関しては合格するまで何度でも試験を繰り返し行うのでした。

  これじゃあ、全員合格だ!


むしろ、動作の遅い、下手な人が一度で合格し、見るからに現場で無資格でやっていたと思われる人は、流れるような動作で上手に土を堀るけれど、たいていやり直しをさせられます。

安全確認をしない癖がついてしまっているからでしょうか。


というわけで、めでたく資格取得に成功。

授業中寝ていなければ、誰でも合格できるものらしい。

(注意1) 以上の話は平成6年のことです。 あれからかなりの年月が経過していますので、現在は状況が変わっているかもしれません。

(注意2) 一般の土木工事現場でのバックホー作業は非常に奥が深いものであり、資格のみならず熟練の技が必要と思われますので、 あくまでも、ミニのバックホーで平地で住宅基礎のような浅い溝を掘る場合のお話として理解してください。


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