生コンの「配合」って何?

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コンクリートミキサー車 コンクリートの量が少しであれば、砂利と砂とセメントを買ってきて(注1)、砂利:砂:セメントを6:3:1くらいの割合(注2)でコンパネの上で混ぜこぜにして水を加えれば、 立派なコンクリートが出来るのですが、

家の基礎となるとその量は膨大ですから、手練りでは非現実的です。 品質も安定しませんし・・・

(注1) ホームセンターでも売っているけれど、ある程度量があれば砂利や砂は砕石屋から買えます。その方が断然安い!
(注2) 強度を上げたいときは、砂利:砂:セメントを4:2:1くらいの割合にします。

そこで、生コン会社から生コンを買うことになりますが、注文すると「配合は?」 と聞かれることがあります。

この場合の「配合」とは、砂利:砂:セメントの割合のことではありません。
聞かれて「4対2対1にしてね!」 なんて答えると、「は~~?」 ということになります (^^ゞ

生コン会社が聞いてくる「配合」とは、 「呼び強度」「スランプ」「粗骨材の最大寸法」のことです。 正式には「呼び強度」、「呼び」ともいいますが、通称「配合」と言われる場合もあるからです。

場合によってはさらに 「水・セメント比」を指定します。

ちょっと面倒な話になりますが、それらの意味というのは・・・

呼び強度 (単位:ニュートン)

正式には28日経過した後のコンクリートの、予定される圧縮強度です。
ダムなどは16程度、鉄筋コンクリートになると最低18で、以降は3ずつ増えていきます。例えば21とか24、あるいはそれ以上になります。

スランプ (単位:cm)

わかりやすく言えば、生コンの軟らかさということになるでしょうか。
数字の大きい方が軟らかくなります。つまり扱いやすくなります。

水やセメントがたくさん入っていればスランプも大きくなります。
(生コンの時に軟らかいからといて、固まったときに軟らかめになるわけではありませんから・・念のため)

粗骨材の最大寸法 (単位:ミリ)

粗骨材、つまり砕石(砂利)の最大寸法です。

大きければ強さはありますが、基礎コンクリートのように中に鉄筋が入っていると、大きな砕石は通らないので、鉄筋どおしや型枠との間隔を見て決めることになります。

水セメント比 (単位:%)

セメントに対する水の割合で、水の割合が少なくなると・・・逆に言えばセメントの割合が高くなることでコンクリートの耐久性が高くなります。 

水路や堰堤などの、常に水に接する構造物のコンクリートは、耐久性が要求されるので60%以下が使われ、さらに過酷な、海岸の防波堤などでは55%以下になっていきます。
かといって、どんな場合でもセメントはただ多ければ良いというものでもないのです。

一般の住宅の基礎コンクリートでは、水セメント比までは指定しないことが多いようです。私も特に指定しませんでした。生コン会社で最適に配合してくれますから。


ちなみに、現在の「木造住宅工事共通仕様書」いわゆる公庫仕様書では、呼び強度は24、スランプは特記がない場合は18とされています。

だから、住宅の基礎を打つ場合は、呼び強度、スランプ、骨材径を、それぞれ24-18-25にしておくのが無難かと思います。


配合は、例えば長い距離をポンプ圧送しなければならないところでは、滑りを良くするためスランプを高めに取りたくなりますが、そうするとセメント量が多くなり、固まったコンクリートが必要以上に硬くなり、クラック(ひび割れ)が発生しやすくなるなど、それぞれ微妙にバランスがあります。

生コン会社では、使用する砂利(or砕石)のその日の表面水量まで測って、きちんと指定の強度やスランプなどが出るようにコンピュータで計算して配合するので、やっぱり信頼性が高いです。

我々素人が生コンを注文するときは、「住宅の基礎に使うのだけれど・・」 と、きちんと目的を話したほうが良いと思います。作る構造物の種類によって適した配合があるし、生コン会社はその専門家ですから。
その場合でも、ここに書いた「配合」の意味を知っておいたほうが便利ですよ。(^^)v


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参考 : コンクリートの作り方(自分で練って作る場合)

砂利:砂:セメントの、6:3:1くらいという比率は容積比なので、バケツで測って混ぜれば簡単です。 
ただし、砂利やセメントはとっても重いので、プラスチックのバケツだと壊れるかも(^^ゞ
小さめの丈夫な容器が無難です。

※  現代では「砂利」よりも実際には「砕石」を使う場合が多いと思います。
※ 参考ページ ⇒ 砕石の購入について

それほど強度は必要ないところは6:3:1、強度が欲しいところは4:2:1を目安にすれば良いかと。

セメントは、ホームセンターでも25kg入りの普通ポルトランドセメントが500円くらいで売られているので、それを使います。

モルタル作り コンパネの上に、最初に砂を蒔き出し、セメントを加えて、スコップなどで混ぜ混ぜしてから砂利を投入し、さらに混ぜたほうが楽。

最初から砂と砂利を入れてしまうと、そこにセメントを入れて十分に混ぜるとなると、重いです(-_-;)

モルタル作り 混ぜた山の中央部をスコップで凹ませ、少しずつ水を投入して混ぜます。一気に入れると水が流れてしまうので、少しずつ・・

練り上げたら、スコップの裏で叩いてみて、柔らかさをチェック。

あとは感覚で、『まっ、これくらいでいいか~』となったら出来上がり (^^ゞ

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 生コンの「配合」って何?