水糸の張り方

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市販の水糸100m巻き
水糸は100m巻きでも100円以下
これ一巻きあれば大概のDIY工事なら間に合ってしまいます。
安いものです・・
これを使うか使わないかでは仕上がりが大違い

レンガやブロックを積むとか、あるいは型枠を作るといった外構工事全般や、建物の基礎工事をするときには、必ずといって良いほど水糸を使いますね。

水糸は作るもののラインを真っ直ぐにしたり、高さをピッタリ合わせるときには必須であって、水糸無しに真っ直ぐに作るのはまず不可能でしょう。
   あっ、でも広い世の中には、それが出来る超人的なプロの匠がいるかもしれないけど・・(^_^;

DIYをする素人だからこそ、構造物を真っ直ぐに、あるいは水平に作り上げるには絶対必要な小道具!
では水糸の張り方について、以下にまとめてみます。 

【 目 次 】

水糸は通常、『遣り方』の水貫(みずぬき=横板のこと)に固定します。

結び方は何でもいいのですが、普通の芋結びなどにしてしまうと外すのが大変だし、きっちり水貫の天端に高さが合わないこともあって良くないので、以下の手順でやるのが便利ですよ。

なにしろ水糸は、作業の進捗にあわせて頻繁に外したり結んだりを繰り返すので、外しやすい固定の仕方でないと困るんです。

1 グルグル巻き方式

水糸の端部の結び方ある程度余裕のある長さで糸を切っておき、水糸が弛まないよう思い切り引っ張った状態で、板に2~3回巻き付けます。

この際、釘の左右を交互に通るように(8の字を描くように)巻くと、糸が長期の間に横にずれるのを防げます。

最後は、親指の爪などを使って、糸を、巻いた糸の下に滑り込ませて、少し上に引き上げます。
糸と糸&板の摩擦で抜けなくなります。

糸を外すときは、余分な糸の端を引くと簡単に外れます。

【 応用編 】

水糸を張る位置が地面より低いような場合、画像のように板の下端から巻き付けると便利

2 輪っか方式

水糸の端部を輪にして掛けた例水糸の先端に輪を作り、釘に掛ける方式

これが一番簡単かな・・


1、先端を折り曲げ・・

2、グルリと巻いて中を通し・・

3、ギュッと引いて締める

一方の端はすでに板に掛けてあり、他方の端を板に掛ける場合は、水糸の先端を折り曲げる時点で、思い切り引っ張ったときにやっと板に届く位置で折り曲げます。
こうして作った輪を板(釘)に掛けると、常にテンションが掛かった状態で水糸が張られるため、水糸が垂れ下がることがないのです。

輪っか方式の欠点

水糸が浮き上がってしまっている例板に巻き付けているわけではないので、うっかりすると画像のように糸が浮き上がっている場合があります。
(かろうじて釘の頭の部分で止まっている)

これでは肝心の『高さ』が狂ってしまうので大問題

見つけ次第、指で押し込んでやります。

釘が内向きに斜めになっていると頻繁にこういうことが起きるので、釘をわざと外向きに斜めに打つと効果ありますよ。

釘が内向きだと浮き上がりやすい
釘が外向きだと割合安定する
( 上のイラストは釘角度を極端に描いてますよ )

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3 端部の処理 あの手この手

現場は必ずしも杭が打てるとは限らないしね~

それに、わざわざ本格的な丁張(遣り方)をかけるのが面倒な、小さな場所とか・・ (^_^;

杭が打てない場所で・・・

その1

下はコンクリートがあって杭が打てないため、突っかえ棒で杭を自立させて水糸を張った例

その2

高さはブロックの天端、位置はブロックの1㎝横に張りたいとき

既存ブロックの高さに合わせて板を添わせ、鉄筋クランプなどで板を固定し、水糸を板にかけて、端部をレンガに巻き付けてテンションをかけた例

小規模な場所で・・・

小さな現場で、水糸を張る距離が短い場合は、水糸にそれほどテンションをかけなくても弛まないため、以下のような手抜き・・・いえいえ、裏ワザ(?)も十分に有り

これらの方法だと、水糸を強く引っ張るとすぐダメになってしまうので、数時間とか1日以内で作業を終えるような場所にいいですよ。


その1

遣り方は通常、複数の杭の間に水貫板を渡すものですが、狭い場所で、1本の杭だけに短い水貫板を固定した例


その2

水糸をレンガに巻き付けただけ

既存のブロック天端と同じ高さに水糸を張るので、短い距離ならこれでOK

その3
こ・・・ここまで来ると紹介するのが恥ずかしいようなレベル(^^ゞ

ピンポールに水糸を結んで、動かないようビニルテープで固定
その後、位置や高さを確認しながら所定の高さになるまでピンポールを土中に差し込んで終わり


その4
『コの字』型にブロックを敷いたときの一例

2m以内の直線の目安に、水糸ではなく、何か真っ直ぐな棒や板のようなものを掛け渡しただけ
両側に既に構造物があって、2点間を結ぶだけなら、こんなものでも十分

たとえ短い距離でも、何か目安になる糸などが有ると無いでは、仕上がりが全然違いますよ~

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作ろうとするモノと水糸との位置関係は、一概にこうだと決まっているわけではなく、ケースバイケース

これまでの経験から、いくつか例を挙げてみます。

水糸を「高さ」と「ライン」の目安にして、作るモノと平行に張る例

ブロック敷き込みと水糸モルタルの上に真っ直ぐにブロックを並べています。

水糸は、ブロックの高さと直線ラインの目安にするため、ブロック天端の角に沿って張っていますが、角と全く同じ位置だと、ブロックと水糸が触れてしまい、水糸のラインが狂ってしまいます。

そのため、水糸はブロックから横方向に1センチほどずらして張ります。

高さ的にはブロック天端と同じということなんですが、実際には、画像のように水平器で確認などする際に水平器が水糸に触れるようだとこれまた困るので、仕上がりは水糸の 0.5~1.0ミリほど上になります。

水糸を「高さ」の目安にして、作るモノと直交して張る例

根太の設置と水糸古い家の波打った床の上に、新たに根太を水平に設置して、新しい床を作ろうとしています。

水糸は、新たに設置する根太の天端高さに張るという設定です。

根太の下に3尺間隔でベニヤなどの高さ調整材を挟み、根太の天端を水糸に合わせるわけですが、
根太と水糸が接触してしまうと水糸の高さが狂うので、実際にはギリギリで接触しない程度、約0.5ミリ程度、根太天端が水糸より低くなります。

【 上記の、古い家の床リフォームのページはこちら 】
⇒ 古い家の波打った床を水平にする

建物の基礎工事  まずは根切り(地面に溝掘り)という場合

鉄筋コンクリート布基礎を作るような場合、コンクリートの天端の高さに水糸を張ってしまうと、型枠を建て込むとき水糸が邪魔です

型枠は、コンクリートの天端より少し上になるためです。

水糸は、型枠のわずかに上くらいにしておくのが都合いいですよ。

そのため、「遣り方」を作るときも、あらかじめ型枠材の寸法を決めておいて(例えばコンパネを半割にして使うから高さ45センチとか・・)、水貫を取り付ける高さを決めるといいです。

水糸とトンボによる溝の深さ確認 水糸のラインは、地面に溝を掘っている段階では、基礎のセンターにしておくのが便利

建物の基本のカタチ・寸法を確認しやすいし・・

んで、掘った溝の巾や深さを確認するには、画像のような「トンボ」などと呼ばれる定規を作っておいて、水糸に当ててみるといいです。

建物の基礎工事  型枠建て込みのとき

型枠と水糸高さ位置はそのままで、水糸は型枠材のラインに沿って張り替えたほうが便利

これによって型枠が真っ直ぐに作られているかチェックしながら進めます。

水糸の横位置を張り替えるとき、遣り方の水貫に打ってある釘を、「基礎のセンター」から「型枠材の端」の位置に打ち足します。

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家や小屋など、建物作りの最初に絶対必要な遣り方(やりかた)。 その作り方の一部と、水糸の関係をイラストで表してみました。

※ 遣り方作りの全体像はこちらのページをどうぞ
  ⇒ 縄張り・水盛り・遣り方

地面に杭を2本(またはそれ以上)打つ

水と透明ホース、または水盛り管、持っている人はオートレベルなどを使って水平を出し、主要な杭にマーキング

こういう作業を水盛りと言います。

印に合わせ、水貫と呼ばれる板を、水平器を使って水平に取り付け

板と杭は、釘またはビスで留めますが、ビスのほうが振動を与えず、抜くときも簡単なのでオススメ

水糸を張るライン上に、釘を打つ

建物基礎工事の場合は、最初はセンターに打っておくのが良いです。

この状態で水糸を張り、根切りや地業工事などをします。

型枠を建て込む段階になったら、型枠のラインが真っ直ぐにできているか確認するため、型枠材(例えばコンパネなど)に沿った位置に釘を打ち足し、水糸を掛け直します。

例として基礎コンクリートの厚さが15センチで、型枠は12ミリ厚さのコンパネ使用の場合、センター釘から75+12=87ミリの位置に釘を打つわけです。

水糸の高さを変える場合は、水貫の板を一旦はずして打ちかえるのですが、それよりも、変える高さと同じ巾の板を切り出して、今の水貫の上に乗せて固定するほうが間違いないし、簡単

その際事前に、釘のあった位置をマーキングしておき、新しい板にマークを移し替えます。
これでラインがずれません。

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