屋内配線工事の手順など

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最近はホームセンターの品揃えも随分充実してきましたね~
配線器具のコーナーに行くと、各種のスイッチプレート類、コンセント、電線、配線工事のために必要な小物類が豊富に揃っています。

しかも、ご丁寧にどの器具がどのように使われるのか、配線はどのようにするのか、ボードに配線模型を置いたりして、お客さんに分かりやすいようにしてあります。サービスいいですね。こういうサービスは助かります。

実際、 自宅の屋内配線をするだけならば、ホームセンターにある材料だけですべて工事が出来てしまいます。
私も、自宅の屋内配線工事はすべて自分ひとりでやりましたし、材料はすべてホームセンターからの購入です。


しかし、今さらながら疑問が・・

いったい誰が、どういう人たちがホームセンターの配線器具を買っていくのだろう?

大工道具や電動工具、土木資材なら分かるんです。
素人でも、それらを使うことに対して法的に何の制約もないですから。
誰が何を買っていこうが、何の不思議もないです。

でも配線器具は違いますよ、配線器具は・・・

電気の工事は、よほど簡易なもの以外は大抵 電気工事士の資格がないとやっちゃいけないことになっているんです。
無資格者はヒューズ(今時ヒューズなんてお目にかからないけれど・・)の交換はしてもいいけど、電線どおしを繋ぐことは御法度です。
プラグの交換はしてもいいけど、壁埋め込みスイッチに電線を接続することはダメです。

とにかく、屋内配線工事のほとんどがダメなんです。

ホームセンターの配線器具コーナーで売られている器具のほとんどは、電気工事士有資格者でなければ、買ってもいいけど工事出来ないじゃないか!
   ・・・ということになるわけです。

  ホームセンターで配線器具を買っていく人は、すべて電気工事士か?

  そんなことってあるのかな?

案外、無資格者でも自宅だからいいや・・ということでこっそり工事してるんじゃないか? と思ったりして・・・本当はどうなのか分かりません。

それというのも、一般の住宅の屋内配線というのは、実はカンタンなんです。

工事もカンタンだし、材料もカンタンに手に入るので、少しの知識があれば、やろうと思えば自宅の配線は出来てしまうのです。

では私は無資格で配線工事をするのを勧めているのかというと、全く反対です。
きちんと勉強して資格をとって工事をしましょう。

変な工事をしてしまい、過熱して火事になったら大変ですから。

自分で配線工事をするとどのくらいの金額で出来るのか?

私の家の例で計算してみます。大雑把ですが・・・

まず電線。 これは VVFケーブルというものを使います。太さ2ミリのものと1.6ミリのものがありますが、全部で500メートルほど使いました。
さらに、テレビアンテナからのケーブルや、電話線の屋内配線分をあわせて2万5千円ほどです。

コンセントが32箇所、スイッチプレートが25箇所、照明用引っ掛けシーリング含みで3万5千円ほど。
スイッチはすべて、暗闇でも位置がわかるホタルスイッチ付きのものです。
差込コネクタ、ジョイントボックス、スイッチボックス、ステップルなどの配線材料一式で2万円ほど。
さらに照明器具。 我が家では23箇所に照明器具がついていますが、全部で15万円ほど。

ここまでが自分で施工した部分です。

電柱から室内の分電板までの引き込み工事と、テレビアンテナの設置工事は外注しましたので、これの外注費が18万円ほど。

しめて合計41万円
テレビ、電話、照明器具一式を含めた電気工事全部でこの金額です。

普通、新築の家で電気工事一式が100万円を下回ることはないでしょうから、けっこう経費節減になるのでは。
あっ、忘れてました。インターホンもつけました。
ホームセンターから2万円くらいのテレビつきのインターホンを買って、自分で取り付けました。

電気工事を自分でやって良かったなあと思うことは、住み始めてからのメンテナンスなどを、いちいち電気屋さんを呼ばなくとも自分でできることです。

白熱灯のダウンライトを電球色蛍光灯に取り替えたり、コンセントを増設したり、場合によっては回線そのものを増やしたりすることも自分でできるのです。 これは便利ですよ~


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屋内配線というのは、いったいどういう作業なのか?

普段見慣れたコンセントや照明スイッチ・・・・あれの裏側がどうなっているかご存知ですか?

コンセントやスイッチは大抵の場合壁に埋め込まれていて、そこに至る電線が壁の中を通って大抵は天井裏や床下に伸びています。

一軒の家には必ず一箇所、あまり目立たない場所に「分電盤」があり、そこから何本かの電線が天井裏などを走っています。

一本一本の電線は途中で、「はい、あなたは廊下のコンセントに行きなさい。」 「僕はキッチンの照明スイッチに行きます。」 「ではさようなら・・」 という具合に何本かに枝分かれしていきます。

ですから家を新築するときの配線工事というのは、ほとんどが以下の作業になります。

  1. 電線を天井裏の根太や梁などに固定する作業
    電線というのは、現在、住宅に使われるのはほとんどがVVFケーブルというもので、2本または3本の電線が絶縁体で巻かれて一本のケーブルになったものです。
    これを固定するのは、ステップルまたはサドルと呼ばれる金具でケーブルをはさんで、ところどころ金槌で打ち付けるという極めて単純なものです。

  2. 電線(ケーブル)の分岐点をつくる作業
    電線の枝分かれ部分では電線どおしを繋がなければなりません。
    どれとどれをどう繋ぐかについては少し勉強しないと理解できないかもしれませんが、いったん覚えてしまえば、原理は単純なので簡単です。一種のパズルを解くようなものなので、頭の体操になりますよ。
    私の場合は、電線の繋ぎ方を考えることが楽しみですらありました。

    ひとつの照明器具を、2箇所ないし3箇所のスイッチから操作できるようにする配線なんかは、少し複雑になりますがとても面白く、覚えてしまえば必要ないところにまで使いたくなっちゃうんです(^^ゞ

    電線と電線をつなぐ作業は、昔は電線どおしをより合せてテーピングしたりしていたそうですが、現在は「差込みコネクタ」という優れものの器具があり、電線の芯を決められた寸法だけ剥いてコネクタに差し込むだけで完了です。

  3. コンセントやスイッチ、照明器具に電線を繋ぐ作業
    コンセントやスイッチを取り付ける場所にはあらかじめ「スイッチボックス」というプラスチックの箱を間柱などに固定しておきます。
    スイッチボックスのところまで電線を引っ張ってきて、市販のコンセントやスイッチの裏側にある差込穴に、電線の芯を差し込むことで配線が完了します。
    あとは、コンセントやスイッチをスイッチボックスにビスで固定して終わりです。

    同じように、照明器具のところには、「引っ掛けシーリング」などを天井に固定し、電線の芯を、引っ掛けシーリングの裏にある差込穴に差し込みます。
    あとは、好みの照明器具を引っ掛けシーリングに引っ掛けて固定すれば完了。
    (照明器具によっては直接電線を繋ぐものもあります。)

配線工事の手順

セルフビルドで自宅を作るとしましょう。 自分で内外装やら設備工事の準備やら、いろいろな作業をやらないといけないんですが、他の作業との関わりの中で、屋内配線の作業手順はどうなるのか?
こんな具合になります。

1、証明・スイッチ類・コンセントの位置決め

実際に現地で「ここに、この高さで、この照明器具のスイッチをつける。」・・なんていうことを検討し、平面図に位置を記入していく。

2、配線計画を立てる

どのコンセントでどのくらい電力を使うのか想定し、回路を振り分け、配線図を描く。
ここまでの作業は、内装が出来ていないうちにやる。 断熱材が入ってしまうと、配線工事はできない。

3、第一次工事

スイッチ・コンセントの場所にボックスを取り付け、ケーブルをボックスまで配線して、ケーブル同士を結線する。
この段階では、ケーブルを固定するための間柱や梁・桁などの木材がすべて出来ていて、かつ、むき出しの状態が良い。もちろん外壁は完成していること。

3、内装の仕上げをする

壁などに断熱材を詰め込み (これでケーブルは隠れてしまう)、ボックスを取り付けた箇所に、ボードや羽目板を張り、内装の仕上げをする。
この際、後からボックスの位置を検知できる器具がなければ、この段階でボードに、ボックスの位置に穴をあけた状態で取り付ける。

4、第二次工事

壁にスイッチ・コンセント、天井に引っ掛けシーリングを取り付け、事前に配線しておいたケーブルを繋ぐ。

5、引き込み工事と、電力会社への申請

分電盤を取り付け、電柱から電線を引き込み、電力会社へ電気使用の申請をする。
引き込み工事はいくら第二種電気工事士の免状を持っていてもできないので、ここは電気屋さんに依頼する。あわせて申請も依頼したほうがスムーズ。

6、受電

電力会社の検査を受け、めでたく合格して電気を使用できるようになる、万歳!

さて、いくら勉強して電気工事士の資格を持っているとはいっても、電気工事を職業にしているわけではないので、自分でやった配線工事が本当に危険がないのか不安になるのは当然です。

私は電気屋さんに、電柱から分電板への引き込みをお願いしましたが、その際に私がやった屋内配線の検査も頼みました。
配線図どおりにスイッチやコンセントが機能しているかや、絶縁抵抗や接地(アース)抵抗を調べてもらったのです。

もともとこれらのことは、電力会社から電気の供給を受ける前に、電力会社(または電力会社から委託された保安協会など)がこれらを調べて、安全をチェックしますから、
事前に電気工事屋さんがチェックしておくべきことを外注してやってもらったというわけです。
たいして経費はかかりません。

検査の結果は良好でした(^^)v
自分で電気配線工事をしたとしても、最後の検査・チェックは第三者にやってもらい、安全を確認したほうがいいと思います。

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