材木の種類や寸法


私が自宅をセルフビルドしたときに使った材木の一覧を書いてみます。(造作材は除く)


寸法の単位はミリで書いています。

数えてみると、ざっと22種類でした。

部材としては、他に窓枠などがありますが、間柱用の材木をそのまま使ったりしましたので、材木の種類としてはこのくらいです。
これを多いと思うか少ないと思うか?


このラインナップは、階段のささら桁・踏み板以外はごくありふれた一般的な材木です。

つまり、たいていの材木店(製材所)で手に入ります。在庫も常にあるのが普通です。


材木の断面寸法

巾と厚さは、30または15の倍数になっている

材木の巾・厚さって、上の一覧表を見てもわかるとおり、ほとんどが30か15の倍数ですよね。

材木の寸法はミリ単位で呼ばれることもあるけど、昔から使われている尺貫法で呼ばれることが多く、そのため寸法も一寸(約30ミリ)単位なっているのです。
1寸の半分、即ち5分は15ミリですから、柱の太さや、梁のせい(高さ)は15ミリごとに商品がラインナップされてたりしますし、
さらに小さな材は、1寸の下の単位、つまり1分(3ミリ)ごとに商品があるという具合です。

例えば柱の太さは・・

柱は普通、断面が正方形なので巾と厚さは同じなんですが、現代の住宅で一番一般的なのは3寸5分、即ち105ミリでしょうかね。
ちょっと高級な家だと4寸(120ミリ)。小さな小屋の柱だと3寸(90ミリ)なんか使うこともあります。
土台は柱と同寸だと思えばいいです。

通し柱は最低でも4寸、以下、4寸5分(135ミリ)、5寸(150ミリ)といくらでも大きくなっていきます。
昔の民家の大黒柱なんか1尺(約30センチ)もあったりして( ̄□ ̄;)!!

梁の断面寸法は・・

梁材は普通、断面が長方形ですが、短径は3寸5分(105ミリ)か4寸(120ミリ)が一般的。
長径=つまり高さ方向の寸法 これを梁の「せい」なんて言ったりしますが、2間飛ばしの梁材なら最低150ミリから30ミリピッチで太くなっていきます。
150、180、210、240、270、300・・・といったラインナップですね。
桁や胴差なんかも、だいたい梁と同じ感じ。

ちなみに梁や垂木などの断面寸法は、設置間隔とスパンなどによって基準が示されているので、セルフビルドで自宅などを設計されるなら是非参照したほうが良いと思います。
㈶ 日本住宅・木材技術センターから出されている「木造住宅のための構造の安定に関する基準に基づく、横架材及び基礎のスパン表」というものです。

母屋、棟木、束は・・

母屋はスパンにもよるけど3寸~3寸5分が多いようです。束も母屋と同寸。棟木は一番てっぺんに位置するためか、母屋よりも一回り太いか、母屋と同寸。
梁(はり)、桁(けた)、母屋(もや)、束(つか)、垂木(たるき)の位置関係は、こんな感じですよ。この画像は本物の家ではなく、私が自宅を設計するときに作った軸組み模型です。

軸組みの構造

この画像の軸組みは、梁と母屋が平行になっていますが、梁と母屋が直交している家のほうが事例としては多いのではないかと思います。 どっちでもいいんですけどね。

間柱は・・

巾は、その場所で使われる柱や土台と同じ。つまり3寸5分など。
厚さは普通は1寸(30ミリ)が一般的。 でも世の中には8分(24ミリ)なんてのもあるようです。これだと施工がやりにくそう~

間柱は、特に構造用合板を張る場合は、合板の継ぎ目に間柱が来ることがあるため、厚さ30では釘打ちシロが確保できず困ります。この場合は1寸5分(45ミリ)を使うと便利。

筋交いは・・

建築基準法施行令では、どんな断面寸法の筋交いを入れるかによって壁倍率が決まっており、その最低寸法は15×90ミリになっています。
でも今どきこんな細い筋交いを入れた家なんて、ほとんど見かけません。厚さ15ミリとか30ミリの筋交いは、引っ張り筋交いとして使うもの。圧縮されると簡単に座屈しちゃいます。
現代の家の筋交いは圧縮筋交いが主流なので、1寸5分×3寸(45×90ミリ)。これで壁倍率2.0です。
3寸×3寸(90×90ミリ)だと壁倍率3.0

実際には上記の寸法のほかに、45×105とか、60×105とか、5分(15ミリ)刻みでいろんな材があります。
うちの自宅の筋交いは柱と同寸の105×105も使っています。

垂木と根太は・・

垂木(たるき)は屋根荷重を直接受ける部材だし、根太(ねだ)は床荷重を受けるもの。両者は使われる場所が全く違いますが、断面寸法は似たようなものなので、材木としては「垂木」として売られているものを根太に使ったりします。
寸法は1寸5分角(45×45ミリ)、1寸5分×2寸(45×60ミリ)、1寸5分×3寸(45×90ミリ)、1寸5分×3寸5分(45×105ミリ)など。
ほかにも2寸角や2寸5分角といった寸法もあるようです。
当然、荷重の大きさ、つまりスパンなどを考えて使い分けるわけですね。

個人的には、垂木にしろ根太にしろ、45×45ミリはちょっと断面不足のような感じがします。スパン3尺なら45×60ミリがいいかな。
ちなみに、床断熱材を入れるなら、根太と根太の間に発泡系の断熱材をはさみ込むのが一般的なので、根太の寸法がそのまま断熱材の厚さの上限になっちゃいます。
寒い地方なら60ミリ厚くらい床断熱材を入れたいので、その意味からも根太は高さ60がほしいかと・・

野縁と胴縁は・・

野縁(のぶち)は主に天井の下地に使われる角材。
胴縁(どうぶち)は、外壁の下地として柱や間柱(の上に張った透湿防水シート)と外壁材の間に設置し、その厚みが通気層となるもの。また、内装ではボード類の下地として柱や間柱に水平に打ち付けたりします。

野縁の断面寸法は1寸×1寸3分(30×40ミリ)や、1寸2分×1寸3分(36×40ミリ)が代表的なところ。
ちなみに私個人的には30×40の方が好きなんですよ。 36×40も使ったことあるけど、かなり正方形に近い長方形なため、縦横の向きをよく間違えるんですよね~(^^ゞ  だから嫌い!(笑)

胴縁も寸法がいろいろあり、私が使ったのは6分×1寸5分(18×45ミリ)でした。ほかにも厚さが21ミリとか、こういう細い材料になると1分(3ミリ)刻みでいろんな寸法が出回っているようです。

寸法の呼び方 覚書

ちなみに本職の人たちは業界用語で、1寸5分を「いんご」、1寸2分を「いんに」、1寸3分を「いっさん」なんて呼ぶことがあります。
だから1寸2分×1寸3分の野縁を「いんにいっさん」(⇒「いにいっさん」と聞こえる。)なんて呼んでます。
45×45ミリの角材は「いんごかく」なんて呼ばれます。

こちらから知ったかぶりして言う必要はないけど、材木屋さんと話しをするとき覚えておくと便利。

(注) いにいっさんは、実際には30×40の場合もあります。注文するときミリ単位での確認は絶対したほうがいいですよ。

破風などは・・

破風(はふ)というのは屋根のケラバにそって取り付ける部材。同様に屋根の軒先には鼻隠し(はなかくし)を取り付けますが、これらは大抵、無垢の杉板で、厚さ7分または8分(21~24ミリ)、巾はいろいろだけど7~8寸(210~240ミリ)あたりが普通だと思います。

材木の長さ

在来工法の建築用木材の長さとしては、だいたい以下の3種類がポピュラー

  • 10尺 = 3 メートル
  • 12尺 = 3、64メートル
  • 13尺2寸 = 4メートル

もちろんこれ以外にも、例えば通し柱は6mあるし、5mの梁材なんてのもあります。でも少数派。

柱は普通3mです。 家の天井高さは標準的に2.4m程度だから、柱は3mがちょうどいいんですね。

横に使う部材は横架材(おうかざい)と呼ばれますが、これらは4mものが多いです。柱や束の間隔は1間が普通であり、例えば2間分の上に横架材を乗せるとなると、2間=3.64mだから、継手の分などを加えると4mがちょうどいいってことになるんですね。

3.64mの材木というのは、羽柄材に多いです。破風や胴縁、野縁などがコレ

材木の樹種

基本的に、柱は真っすぐで素性の良いスギやヒノキ、梁・桁には強靭で粘り強いマツ類というのが定番

「マツの柱」なんて聞いたことないです(^_^;

土台は水湿や腐朽に強い材、例えばヒノキやヒバ、米ヒバやクリなどだけど、安価なところではベイツガの薬液注入材がポピュラー

羽柄材はスギやベイマツが一般的な樹種だと思います。

構造材には、集成材もあります。寸法精度が高くて狂いが少ないので重宝です。