ゴミストッカーを自作する
分別収納できる大型のストッカー
階段下のデッドスペース気味の場所を利用し、大容量のゴミストッカーを作って設置しました。
ゴミをそれぞれ分別してストックしておけるようにしたものです。
屋内にストックする理由
ゴミストッカーというと、屋外に置くケースが多いかもしれないですね。
でもうちでは、屋外にゴミを置きたくない理由があるのです。
それはつまり・・・熊が来るかもしれないこと!
(((;゚Д゚)))
うちの自治体のゴミ分別は、缶などの金属類、ビン類、ペットボトル、新聞紙やダンボールなどの資源ゴミ以外は、すべて「普通ゴミ」として出します。
「普通ゴミ」は紙やプラスチックなどのほかに「生ゴミ」も入っているので、山が近いわが家では、生ゴミを外に出すと、その匂いに熊が引き寄せられる恐れがあるのですよ。
たとえケースに入れたとしても、熊の嗅覚はすごいからねぇ~
この自作ゴミストッカーは上下2段構造で、上の段には4つの箱があります。
それぞれの箱にビニール袋(ゴミ袋)をセットして、カン、ビン、ペットボトルを入れます。1箱は予備です。
下段は巨大な引き出しになっていて、普通ゴミを入れておきます。 キャスター付きなので出し入れはスムーズ(^^)v
構造的には、「かまち組み」で作ったパネルを側面、背面、前面上部に固定し、中段に仕切り棚を設け、下段用の巨大引き出しと、天板部分の扉を作って取り付けるという具合です。
主な材料は、ラジアタパイン集成材 と OSBボード 、 ホワイトウッド羽目板 になります。
うちのように熊が来るなんていう心配がなく、さらにカラス対策ができていれば、屋外にゴミを置いておくもの良いですね。
製作過程
1、本体作り
本体のパネル作り
「かまち枠」の材量は厚さ18ミリのラジアタパイン集成材
鏡板(中にはめ込まれる部分)のOSBボードをはめ込むために、巾9.5ミリの溝を切りました。
( OSBボードは厚さ9ミリを使用)
こんな感じではめ込み、「かまち枠」どおしの接合は、ボンドとビスの併用です。
縦枠側からビス留めして、ビス穴はダボ埋め・・・というDIYでは最も一般的な方法
※ 「かまち枠」と「鏡板」はボンドで接着しません。収縮率が違うため、鏡板が湿度変化で自由に収縮できるようにするためです。
できたパネルどおしをビス留めし、外枠の主体を作ります。
このゴミストッカーで OSBボード を多用しているのは、単に単価が安いから(^^ゞ
OSBボードは見た目が悪いけど、使用しているのはいずれも普段見えない場所なのでいいのです。
キャスターは、下段の巨大引き出しだけでなく、本体にも付けています。 そうしないと、モノが大きいだけに移動が大変。
2、内部の箱
次に、資源ゴミを入れるための箱を4個製作。 これも材量はOSBボードです。
箱のサイズは、内径で縦横とも31cm、深さ39cm。 これで、市販の容量45リットルのゴミ袋が丁度良くセットできます。
ボードの切断面はガサガサで手を切りやすいので、上部の切断面には粘着テープを貼って保護しています。
本体中段に、1×4材を3本掛け渡し、上記の箱を乗せるためのブリッジにします。 箱はそこにビス留めで固定
箱と箱の間は、35~50ミリの隙間をあけ、ゴミ袋をセットする際に手を入れるスペースになります。
本体が箱が固定された状態。
手前側が前面。 つまり普段見える側には、鏡板としてOSBボードではなく、見栄えの良いホワイトウッド羽目板を使いました。
3、下段の巨大引き出し
巨大引き出しはこのようになりました。
前面は本体前面パネルと同じ作り。これにタモ材から切り出した自作の大型取っ手をつけます。
引き出しを後ろ側から見たところ。
引き出しの底には、もちろんキャスターを取り付けます。
自在タイプのゴム車なので、動きもスムーズで音も静か (^^)v
本体に、巨大引き出しを挿入
うまく収まりました。
あとは天板として、2枚の扉をつけるだけ
4、天板の扉
扉も材料はほぼ同じ。
しかし、天板なので埃が付きやすく、水拭きすることも多いと思われるのと、見た目のアクセントを兼ねて、白で塗装します。
かまち組みを組み立てる前に、あらかじめパーツを塗装しておきます。
塗料は白の水性ペイント2回塗り。
鏡板にはOSBボードと、白色の特殊加工化粧合板をサンドイッチしてはめ込みました。
この化粧合板は工房の屋根断熱に使った材の残材ですが、表面がツルツルで水にも強く、うってつけ。
ただし厚さが2.5ミリしかないので、強度を上げるために厚さ9ミリのOSBボードと抱き合わせです。
かまち枠をあらかじめ塗装しているので、ビスは使いません。
接合はビスケットジョイントです。これで縦枠と横枠を接合します。
クランプで圧締しています。
カントリー調の丁番で本体に取り付けました。
開閉のための取っ手には、木製の球体を使用しました。 これを、オスモオイルのクリアで塗装
掴み具合がじつによろしい(^^)
扉がついて、めでたく完成!
氏家誠悟(seigo uziie)
2004年からこのサイトを運営している個人です。自分で家2棟、小屋2棟をセルフビルドしました。「自分でわが家を作る本。」の著者です。
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