1階の組み上げとウッドデッキ製作
2階建て屋根付きなので、しっかりした基礎を作りました。
これから土台据え付け⇒1階の軸組み⇒1階のウッドデッキ作り と進んでいきます。それが終わってから2階を作ります。
土台の据え付け
柱や梁は普通の水性塗料での塗装だけど、土台だけは防腐剤を塗ります。
最初に全部塗ってしまうと組むときに手についてやっかいなので、下面だけ先に塗ってしまいます。
アンカーボルトの位置を正確に写し取り、穴をあけてから土台をセット。
継手は腰掛鎌継ぎ。プレカットの定番ですね。
加工精度は高いので、面白いように組んでいけます。 パズルみたい♪
仕口は大入れ蟻掛け
『日』の字型の土台配置ですが、中央が少しキツかったので、突っ張り棒をかませた状態で、中央の土台をはめ込みました。
アンカーボルトを締めて、土台据え付け完了! 防腐剤は柱建てを終えてからやります。
1階の軸組み
柱を建てていきますよ。
足場に乗り、梁を柱に挿し込み、上から叩いて入れます。
2階の部屋から見ている猫が、うちの現場監督です。(^^)
1階部分が組みあがったら、柱の垂直を調整、確認して、仮筋交いを打っときます。
そして各種ボルト類、建築金物を取り付け。 今回使ったのは、定番の羽子板ボルト、六角ボルト、山型プレート、2倍筋交い金物、帯金物です。
次に筋交いの加工。
筋交いはプレカットにしていなかったので、自分で加工しなくちゃなりません。
今回の筋交いは断面が60×105のものを使用するので、そのままクロスに掛けると巾が60+60=120 で、柱や土台・梁の巾が105なので、120ー105=15mmはみ出てしまいます。
よって、クロスに掛ける筋交いのうち、片方の干渉する部分を15mmだけ厚さを欠きとります。
まずは丸鋸で筋目を入れ、ノミで欠き取り。
筋交いを入れ、塗装し、上下端部を筋交い金物で固定しました。 これで耐震性バッチシ(^^)v
【 関連ページ 】 ⇒ 筋交いの入れ方
ウッドデッキ作り
今回のウッドデッキは、デッキ材も根太も、どちらも同じ2×6材を使います。
設計では根太天端は土台天端より約40mm(デッキ材の厚さ分)上がった位置なので、それに合わせて根太受け金物を土台にセット。
写真は、高さを正確に合わせるための簡単な治具を用いて、金物の位置合わせをしているところです。
ツーバイ材用の根太受け金物を取り付けました。
これと直交する方向はデッキ材を主屋まで伸ばすので、土台に抱かせるように根太を取り付けました。
高さは、同じように簡易治具を使って正確に合わせます。
根太を取り付けてみました。
各々の高さが合っているか、単管パイプを乗せてチェックしているところです。
根太の中間に入れる『束』も2×6材で代用。 根太を両側から挟むようにして固定しています。
『束石』は、空洞ブロックの空洞をコンクリートで埋めたもので代用。
ここは屋根の下でほとんど雨があたらないので、地面スレスレで良しとしています。 『束』の下端からブロックの水分を吸水しないよう、アスファルトルーフィングを挟みました。
あとはせっせとデッキ張り
これはデッキどおしの隙間を一定にするためのスペーサーです。
木片に2.5mm程度の厚さの薄ベニヤをくっつけた簡単なもので、最低3個必要です。
デッキ材は、真っ直ぐでなく微妙に曲がっているものもあるため、両端と中間にスペーサーが必要なんです。
スペーサーにデッキ材を押し付けるようにして、ステンレスコーススレッド75mmで打ち留めていきますが、デッキ材が曲がっていると、スペーサーが強い力で挟まれるので、抜くときに力が必要です。スペーサーを左右に振りながら抜くといいです。
柱がある個所はそれに合わせて欠き取りしなくちゃならないので、屋根付きウッドデッキはそこが少し面倒ですね。
今回の場合は柱だけでなく、筋交いもあるので少し複雑
主屋側のデッキは『片持ち梁』状態になるので、柱の真後ろは支点を2か所確保するため、こんな苦肉の策で・・
なんとか納めました。
着々と進めていきますよ。
最後にラインを真っ直ぐに切り揃え・・
1階のデッキが完成しました(^^)
自分で住処を作れるようになろう!
DIYで本格的な木造建物を作る方法を、動画で詳しく解説したDVDです。 私の作品です。
ご自分で家を建てるために、きっとお役にたつと思います。