構造用合板


構造用合板を施工中の住宅壁面

在来工法で耐力壁を作るには、①筋交い ②構造用合板などの面材 ③両者併用 があるけど、このハーフビルドハウスでは、外壁に面した壁には②の構造用合板、内部の間仕切り壁には①の筋交いを使うことにしました。

以前自宅をセルフビルドしたときは、すべての耐力壁を筋交いにしたのですが、その時の経験では、断熱材を入れる空間に筋交いが入っていると、断熱材の施工が面倒だ・・・という印象でした。

内部の壁は断熱材が入らないので筋交いで全く問題ないけど、外壁に面した壁にはすべて断熱材が入るため、後々楽できるよう、この部分はすべて構造用合板で囲むことにしたのです。

● 厚さ7.5ミリ以上の構造用合板を使用した面材耐力壁の「壁倍率」は2.5
● 一方、45×90の断面の筋交いを使った場合の「壁倍率」は2.0 


 構造用合板のほうが数字上もやや有利で、筋交いと違って効き目の方向性も無い。

ただし少し気になるのは、合板は透湿抵抗が大きいので、(内部に防湿フィルムを貼るにしても) もし壁内に水蒸気が入った場合、通気層に逃がす能力は、筋交いだけの場合より当然ずっと劣るだろうなぁーと思われること。

でも今のところ、構造用合板を貼ったおかげで壁内結露が多くなったとか、柱がすぐに腐ったという話は(少なくとも私は)聞かないので、多分大丈夫なんだろう(^_^;

ということで、開口部を除く外周全面に、厚さ9ミリ、サイズは910×3030、つまり3尺×10尺(いわゆるサントー板)の構造用合板を貼りました。

合板の固定は、「木造住宅工事仕様書」に従い、N50(=普通の50ミリの鉄丸釘)を150ミリ間隔で打ちまくり!
エアネイラーが欲しいところだけど持っていないので、玄能(=金槌)でひたすら打ちました。

この際エアネイラーと、容量の大きなコンプレッサーを買おうかな・・・とも、チラッと思ったけど、これ一軒建てたらもう使うことないだろうし・・・

まっ、玄能でひたすら打ちまくるのも、けっこう快感ですよ。 


↓ これは、柱と間柱の配置なんですが

構造用合板を張る場合の、柱と間柱の配置図(立面図)

普通、1間(6尺)の間に開口部がない場合、柱間隔は1間にしてその間は間柱が1尺5寸(455ミリ)に3本入るんですが、

構造用合板を貼る場合、横方向の継ぎ目に間柱がきてしまうと、間柱の断面は30ミリしかないため、1枚の構造用合板の重なりはわずか15ミリ!
釘打ち代が非常に狭くなり、施工も難しく、効きも悪いのは容易に想像できますね、

これではマズイので、構造用合板の継ぎ目には必ず柱が来るよう、柱間隔は開口部の有無にかかわらず3尺にします。

これなら安定して構造用合板を固定できます。 多少材料費はかかるけど、微々たるもの。

ちなみに・・・、耐力壁を構成するのに

筋交いと構造用合板を併用するときはどうするか?

壁倍率が増し、耐震性アップで良いことでしょうけど、設計の際に一工夫しないと、いろいろマズイ問題が起きるかもしれません。  つまり・・・

構造用合板の釘打ち代を優先し、柱間隔をすべて3尺にしてしまうと、筋交いの区間も3尺となる。

筋交いは3尺より6尺の方が効きが良い。(3尺では角度が浅い)

かといって、6尺の筋交いを入れるためには、柱間隔を6尺(1間)にしなければならず、構造用合板の釘打ち代を確保できない。

もしも筋交いと構造用合板を併用するなら、間取りの関係上、柱間隔を6尺(1間)にできる区間はそのまま6尺として筋交いを入れ、間に立つ3本の間柱のうち、中間の間柱は構造用合板の継ぎ目にあたるため、これは厚さ30ではなく、釘打ち代を確保するため厚さ45を使用する。

以上は、私が設計段階で建築士さんと打ち合わせしたときの備忘録です。

構造用合板をノーカットで手際良く張るために・・・

構造用合板の継ぎ目には、間柱ではなく必ず柱が来るようになる模式図

上下関係の寸法については、3尺×10尺の構造用合板をカットなしに手際よく貼るためには、
合板サイズが 910×3030 なので、土台材と桁材の中間点まで合板の釘打ち代を確保するとして、
土台下端から桁上端までの寸法が、 3030+105=3135

この辺のことは、設計段階で建築士さんとよく打ち合わせしていたので、スムーズに行きました(^^)v

一般的には3尺×9尺の合板を使う場合も多いと思います。

でもそれだと、内部空間の天井高さを 2400取ったとき、成270の梁と天井がくっついてしまうので、高さ的にやや窮屈な感じ。 だからこの家では3尺×10尺の合板にしました。


構造用合板の施工の様子

これは施工前。 屋根下地まで出来た状態です。ここから間柱を取り付け、その後、合板を張っていきます。

構造用合板施工前の状態(柱・間柱がすべて露出)
外側から構造用合板を貼るためには、仮筋交いが外側にあっては邪魔なので、棟上げ時には内側に打ちつけてもらいます。

(画像の左端だけは壁がないので外側ですが・・・)

柱は棟上げ時に全部入るけど、間柱は後から取りつけるため、構造用合板を貼る前に、まずは間柱の取りつけです。

地面から1m以内の外壁の軸組みと下地材(間柱)には防腐剤を塗っておきました。

ただし土台はもともと薬液注入材を使っているので不要

合板下地となる間柱の取付け。 定規となる板を横から仮止めし、間柱間の寸法を正確に保つプレカットでは、土台と桁の両方に、間柱を横から挿し込むための浅い溝が掘ってあります。

間柱の取りつけ自体は、材を所定の長さにカットして横から挿し込み、斜め釘打ち、またはビス留めするだけで終わりなんですが、

外側から構造用合板を貼るときに間柱がたわんだ状態で固定されないよう、内側から定規になる板を仮留めし、間柱をシャキッ!とさせます(笑)

合板をきっちり垂直に張るための治具さらに、最初の1枚目の合板を貼る際、きっちり垂直に固定するために、このような治具を使いました。

大きな材料を一人で正確な位置に取りつけるには、こういう小道具がかかせませんね~(^^)

構造用合板が下にズリ落ちないよう、土台側面にも胴縁材を仮留めして、合板をその上に乗せます。 この状態で釘打ち。

柱・間柱の配置と、治具(ストッパー)の位置

家の中に根太材と下地合板を敷き並べ、仮床にしてから、ここを作業場にします。 

構造用合板にあらかじめ記されている中心線。 これが間柱の位置となる構造用合板には、ちゃんと中央にあらかじめ墨線が引いてあるんですね~ 感心しました。

このラインが間柱への釘打ちラインになるので、自分で墨付けしなくても済みました。

金物と干渉する位置を欠きとるあと、合板の四隅を三角にカット

この家の軸組みは、柱の上下にはすべてV字の金物(山形プレート)を取りつけているので、そのままでは合板が金物に重なり、四隅で金物の厚み分だけ浮いてしまいます。

それを避けるため、合板の隅をカット、カット、カット!

同じ寸法で大量にカットするため、画像のような定規で墨付け

金物(山形プレート)と構造用合板  互いに干渉しないこんな感じになります。

釘は約 150ミリ間隔で打つので、これもあらかじめ定規を使って釘打ち位置を簡単にマークしておきました。

まあ、慣れた人はこんなことしなくても感覚的に打っていって大丈夫なんでしょうけど、念のため・・・

構造用合板取付け状態(隅部)

構造用合板取付け状態(全体)着々と出来てきましたよ~♪

最後に、耐力壁としての計算上は関係ないけど、開口部周りや、柱の半分幅に残っている部分(画像のAの部分)などにも合板を張り付け、段差をなくしてフラットな面を構成します。

 構造用合板の張り方