DIY 日曜大工で家をつくる
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車椅子をマイカーに積むためのグッズ

折りたたんだ車椅子をマイカーに積み込んだ状態


妻が膝の具合が悪くなり、少しならいいけど長時間歩くことが難しくなったため、車椅子を購入しました。

旅行に行くと、観光地では車椅子を無料貸し出ししているところもありますが、台数も限りがあるし、そもそも目的のテーマパークや公園の駐車場から入場ゲートまでかなりの距離がある場合もあるので、そこを歩かなければならないのは、脚の悪い人には辛いですね。

やはり自前の車椅子を持参するのが、なにかと便利だと思います。

出かける際は車椅子をマイカーに積んでいくことになるのですが、なるべく効率良く荷物が積めて、且つ、急発進・急ブレーキ・急カーブがあったとしても車椅子が倒れたり暴れたりしないよう、安定した積み方をしないといけません。

そのためのグッズを、簡単な木工作業で作って使用しています。

車に積むとき、できれば車椅子を横倒しにするのではなく、立てた状態で積み込みたいところ。そのほうが荷物室を有効に使えるので・・・

ほとんどの車椅子は巾方向に折りたたんで小さくすることができるようになっていますが、私が購入した車椅子は、ほかにも「背折れ」機能がついていて、収納時には介助者のハンドルを折りたたんで、高さ方向もコンパクトにすることができます。

車椅子のハンドルを起こした状態 車椅子のハンドルをたたんだ状態

うちの車は、日産ウィングロード。
ハッチバックで後のドアをあけて荷物を積み込めますが、
車高が高くないので、比較的コンパクトな車椅子といえどもサイズ的にギリギリでした。(^_^;

購入した車椅子は軽くてコンパクト! 持ち運びに便利

買ったのは「片山車椅子製作所」が作った KW-901B(自走タイプ)です。中古だけどね・・
介護用品専門店で、この世界に詳しい店員さんに相談して決めました。

アルミ製で軽いので、車に積み下ろしするのが楽です。 重量9.9kg しかありません。

車椅子の選び方を店員さんに聞いてみたら、次のようなアドバイスがありました。

1、坂を下りるようなことがある場合は、介助者によるブレーキがついているタイプが良い。より安全である。

2、空気の入るタイヤのほうがお勧め。
⇒ 当初、未舗装の地面を通ることがあるのでパンクが心配で、そのためにノ-パンクタイヤが良いのでは聞いたところ、店員さん曰く、
「昔と違って、今時は道路事情が良いのでパンクなどほとんどない。 ノーパンクタイヤは堅いので、未舗装の道を通るならなおさら、空気の入ったタイヤが良い。快適さが違う。」とのことでした。

3、車に積み込むなら、ハンドル部分を折りたためるタイプが良い。

安定して車椅子を積むために・・・(^o^)┘

1、まず、車椅子が前後左右に動かないよう、車椅子を囲むようなケース状のものを作る。
2、上記の「ケース」自体が、車の運行にともなって倒れたり動いたりしないようにする。


・・・という2ステップでグッズを作ってみました。

これらを作る材料は、最も加工が簡単な「木材」を使います。
しかし、コンパネなどの合板類は、購入後数か月は特有の化学物質の匂いがするので、密室となる車の中で使用するのは良くないです。
そのため、合板の使用はできるだけ少なくし、無垢材を主体とすることにします。

1、車椅子を囲むケース作り

必要な条件は、

1、屋外で使用してタイヤに土や泥が付くかもしれないので、車が汚れないよう、底板が必要
2、後方には「壁」が必要
3、前方は積み込む側なので開放しておくが、積んだあとは車椅子が動かないような仕組みが必要
4、側面は、車椅子が倒れないよう、「柵」のようなもので囲む。


・・・ということで、こんなものが出来ました。

自作の車椅子ケース

側面図(寸法付き)

正面図(寸法付き)
  • 「後壁」の高さは、車椅子の車輪の半径より高くないといけないので、35cmとしました。
  • 「柵」の材料は、最も安価でありふれた2×4(ツーバイフォー)材です。これを電動工具で縦半割にして使いました。断面はW38×H42になります。
  • 底板と後壁はOSBボードです。合板の中では匂いが少ないほうで、なおかつこれは何年も前に購入したものの残材なので、匂いはほとんどありません。
  • 車椅子は折りたたんだ状態で前方から差し入れ、動かないように紐をかけます。車の振動で後方に飛び出すことはないはずです。
  • 底板には「車止め」を固定しています。車椅子のタイヤは直径が大きいので、積み込むときは難なく乗り越えます。
  • もちろん、積み込んだら車椅子自体の停車ブレーキもかけます。

自作車椅子ケースの「車止め」車止めは「柵」に使った材料と同じですが、タイヤがスムーズに乗り越えられるよう、鉋で大きめに面取りしています。

車止めの取付け位置決めは、現物合わせが一番確実。

実際に車椅子を後壁に押し付け、その位置でタイヤに軽く触れる位置で、側面からビス打ちで固定しています。


2、動いたり倒れたりしないようにする

車椅子ケースは縦長なので、倒れない工夫が必要です。
これは、長い板(ワンバイフォー材)と連結させることで解決しました。

3か所にビス留めで固定しています。
もちろん、車椅子を積まないときはビスを抜き、ケース本体とワンバイフォー材を別々に保管します。

車椅子ケースが車内で倒れないようにするための各部材の配置

このワンバイフォー材は車の後ろギリギリに収まるように (引っ掛かって、それ以上後に行かないように) 採寸してカットしているので、車椅子ケース自体が後ろに流れることも防ぎます。

車椅子ケースの前方は、車の後部座席をスライドさせてケースにぶつける位置で固定するので、これで車椅子ケースは前後左右、どこにも動いたり倒れたりしないようになるわけです。

実際に車で走ってみると、車椅子が左右に揺れて柵に当たる「カタカタ」という音が気になりました。
そこで、柵と車椅子の間のわずかな隙間に、100円座布団を挟み込みます。これでカタカタ揺れることもなくなりました。
車椅子を使うときは、この座布団も敷いて使います。豪華!?

座布団をはさんで動きを抑える

開いた状態(使用する状態)の車椅子さて、これで車椅子を積んで旅行に行けるようになりました。
(^^)v

早速行ってきましたよ。


国営ひたち海浜公園では、チューリップや丘一面のネモフィラが満開状態で、とても良かったです。
丘を登る坂は勾配がやや急ですが、舗装されているため車椅子を押して登れます。妻も大満足!(^^)

ひたち海浜公園の「みはらしの丘」に咲くネモフィラ
ひたち海浜公園の「みはらしの丘」に咲くネモフィラ
ひたち海浜公園の「たまごの森フラワーガーデン」
ひたち海浜公園の「たまごの森フラワーガーデン」

「片山車椅子製作所」が作った KW-901B(自走タイプ)

大活躍でした。ご苦労さん!