こたつヒーターの取替え
規格が決まっているけど、サイズが合わなくても交換した事例をご紹介
こたつが壊れた~!
といっても、ヒーターが壊れただけならこたつもろとも取り替えなくてもこたつヒーターだけを新しいのに交換すれば済む話
こたつヒーターは木枠の中でネジ留め固定されているだけなので、これを交換するには、
1、ネジを外して古いヒーターを取り外す
2、新しいヒーターを木枠の中にはめ込んで、ネジを締める
という工程だけで出来ちゃいます。 簡単!
取替ヒーターという商品を買ってくれば誰でも自分でやれるんですが、その前にいくつか確認すべきことがあるので、以下に説明します。
ヒーターを囲む木枠のサイズを確認しよう
ヒーターのサイズと木枠のサイズが合わないと、後述するように少し細工が必要ですが、サイズが合っていれば交換するのは簡単♪
ヒーターのサイズは規格化されていて、市販の取替え用ヒーターのサイズは、29cm×29cm です。
なので、今現在のこたつの中心にある、ヒーターを取り囲む木枠のサイズが29cm×29cmならバッチリOK (^^)v
こたつの木枠サイズが29cm角ならば、古いヒーターを取り外して新しい取替ヒーターをそのままはめ込んでネジを締めれば即完成!
ただし取付けネジの間隔は20cmであることが条件です。(取替ヒーターの商品によって違うかもしれないけど、多分ほとんどが20cm)
ヒーター側のネジ受け穴の間隔が20cm(または22cmでも可)になっているからです。
おそらく最近のこたつならばこの規格に合っているんでしょうけど、取替ヒーターを買う場合は、木枠のサイズと取付けネジの間隔がチェックポイントになりますね。
木枠の巾33cmの場合はスペーサーを使う
ほかにも、木枠のサイズが33cm×29cmと、33cm×33cm でも取付け可能です。
なぜ33cmでもOKかというと、取替ヒーターのサイズが29cm×29cmでも、木枠との隙間にスペーサーを埋めることで、ぴったり納まるようになっているのです。
取替ヒーターを買うと、スペーサーもセットで付いてきます。この場合は取付ネジの間隔は22cm。
以上の条件に合うなら、市販の取替用こたつヒーターさえ買えば、誰でも簡単に交換できることでしょう。(^^)
古いこたつの場合はサイズが合わない可能性があり、実際、うちのこたつは全く合いませんでした。
その場合はひと工夫必要ですが、このページでその対処法の一例を紹介しています。
こたつ本体のサイズも確認しよう
取替ヒーターには適合するこたつのサイズが決まっているので、こたつ本体の(テーブル全体の)サイズと合うかどうか確認しましょう。
取替ヒーターの商品パッケージに目立つように書かれているはず。
ちなみに私が購入した取替ヒーターでは、適合するこたつのサイズはこうなっていました。
けっこう範囲が広いですね。
よほど小さなこたつに強力なヒーターをつけたり、巨大なこたつに微力なヒーターの組み合わせ・・・とかでない限り、だいたいは適合するんでしょうけどね。(^_^;
サイズの合わない(古い)こたつのヒーターを取り替えた事例
うちのこたつのヒーターを交換したときの手順をご紹介します。
ヒーターのサイズは2000年に 29cm×29cmに規格化されたんだそうですが、うちのこたつは平成の初期、つまり 20世紀に購入したもの。
メーカーも、なんたってナショナルですからね~ あ~、あの頃が懐かしい・・・(^^ゞ
恐れていたとおり、木枠のサイズが合いませんでした。(^_^;
なので、取付けにはちょっと工夫が必要です。
29cmか33cmなら良かったんだけど、測ってみたら32cm。 これじゃー中途半端!
取付ネジの間の距離も16cmしかありませんでした。(>_<)
22cmなら良かったのに・・・
何はともあれ、古いヒーターを取り外しました。ネジを外すだけです。
このこたつは耐熱板があるので良いでしょう。 もっと古いのだとここが中空になってるやつもあり、それだとヒーターの熱が布団に直接いっちゃうので危険!
取替ヒーターを木枠の端に押し付け、付属のスペーサー2本を隙間に入れようとしても入りません。
木枠33cm用のスペーサーなので、32cmの木枠では1cm足りないのです。
しかたがないので、木を削り出して新たにスペーサーを作ることにします。
木工道具を使い、1×4材を材料に 15×30×320mmのスペーサーを2本作りました。
隙間に丁度良く納まるので、これを使いましょう。
取替ヒーターには、スペーサーを固定するためのネジ穴が片面あたり4か所ほどあいているので、適当な2か所の位置をを木製スペーサーにマーキングし、穴をあけることにします。
付属のスペーサー取付けビスの径は3.8mmほど
なので、木材には4mmの穴をあけましょう。
ビスの軸長は10mmほどしかないので、5mmほどヒーターのネジ穴に食い込ませるとして、木製スペーサーには5mmほどしか余長がないようです。
そのため、このようにサイズが違う2段階の穴を加工しました。
取付けビスの軸部分が入るφ4mm、深さ5mmの部分と、ビスの頭部が納まるφ8mm、深さ10mmの部分です。
自作スペーサーを、取替えヒーターにビス留めで固定。
こうなりました。 ちなみにヒーターはこたつの耐熱板に触れないようにしています。
こたつ本体の木枠側から木製スペーサーにビス留めして固定するので、適当な位置に下穴をあけておきます。
ビス留めは、普通のコーススレッド(長さ30mm)を使いました。
こたつヒーターが固定されました。
取付け完了! あとは部屋に戻り、コードを挿して布団を被せれば暖ったかこたつライフのスタートじゃ~(^^)
取替用こたつヒーターの種類
今回、私が取り付けた取替用ヒーターは、メトロ電気工業のカーボンヒーターですが、他にもたくさん種類があるようです。
ヒーターのタイプによって暖まり方や価格も違うので、私なりに少し調べた結果を書いてみます。
石英管ヒーター
◆ 特徴単純な構造。
暖まるまでに時間がかかる。
消費電力が大きい。
安価。
ハロゲンヒーター
◆ 特徴近赤外線を放出する。
スイッチを入れるとすぐに暖かくなる。
消費電力が高め。
比較的安価。
カーボンヒーター
◆ 特徴遠赤外線の放出量が多い。
体の芯から暖まる。
消費電力が少ない。
価格はやや高い。
私が購入したのはコレです。
選ぶ要素としては、ヒーターのタイプのほかに、温度制御方式(サーモスタット方式か、電子制御方式か)、ファンの有無、 タイマーの有無、 コントローラーの位置(電源コードに付いているのか、ヒーター本体にあるのか)が考えられますね。
ついでに、こたつ布団も新調しちゃうなら・・↓↓
以上、こたつヒーターの交換方法についてでした。
ご自分に合った暖かコタツLIFEを送るための参考になれば幸いです。(^^)
氏家誠悟(seigo uziie)
2004年からこのサイトを運営している個人です。自分で家2棟、小屋2棟をセルフビルドしました。「自分でわが家を作る本。」の著者です。
自分で住処を作れるようになろう!
DIYで本格的な木造建物を作る方法を、動画で詳しく解説したDVDです。 私の作品です。
ご自分で家を建てるために、きっとお役にたつと思います。