第二種電気工事士の資格を取るには?

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素人が自宅の屋内電気配線工事を自分でやるにはどうするか?

配線工事の内容そのものは、割と単純な作業の繰り返しで、今は便利な器具もたくさんありますから(しかも安い)、「熟練の技」なんか要らないです。
でも資格が必要です。資格なしで工事するのはイハンなんです。

「電気工事士法」で、電気工事士の免状を受けている者でなければ作業に従事してはいけないことになっているのです。
隠れてやっている人もいるのかもしれませんが・・(^^ゞ

資格なしでやっても良い「軽微な工事」ってのも決められていますが、軽微な工事では自宅の配線はできません。


電気工事士には第一種と第二種の区別があって、取るのは第二種です。
第一種の方はクルマの運転にたとえれば2種免許みたいなもんで、高度でムズカシイやつですから・・・

第二種電気工事士資格があれば自宅の屋内配線工事ができます。ただし電柱からの引き込みだけは、電気工事店に頼みましょう。

さて、第二種電気工事士の資格の取り方ですが・・

じつはこれは、誰でも受けられる試験なのです。

資格試験によくありがちな、「○○関係の学校を出ていなければならない」とか、「○○関係の仕事に従事した経験年数が○○年以上であること」なんていう、小賢しい制限はありません。

試験に合格すればそれでよい・・・実力のみ。 学歴、職歴、一切関係なし いいですねえ・・・


試験は筆記試験と技能試験の組み合わせで、チャンスは年に一回だけです。

毎年3月中旬~4月上旬にかけて受験申し込み期間があり、希望者は「財団法人電気技術者試験センター」というところに受験申込書を出すのです。

この試験は、昭和50年代までは国や県が行っていたようですが、今では上記の法人が行っています。
受験申込書は、郵送でも手に入りますが、なぜか電力会社の窓口にもおいてあります。
わたしは東北電力の窓口で、受付のお姉さんに話して、申し込み用紙をもらいました。


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筆記試験

6月に筆記試験があります。

筆記試験は4択問題です。記述式ではありません。

問題は全部で50問で、そのうち6割、つまり30問以上が合格ラインといわれています。

問題用紙を持ち帰ることができるし、試験が終わった次の日にはインターネットで正解が公開されるので、自分の点数を知ることができます。 私は90点でした。エヘン!(^^)v

どんな問題が出るのか?

では例題をひとつ・・・

※ ヒント

「抵抗」は電線の長さが長いほど大きくなり(比例) → つまり流れにくくなる

電線の断面積が大きいほど小さくなる(反比例) → つまり流れやすくなる

※ 例 題

断面積が2平方ミリで長さ20メートルの軟銅線Aと、断面積が8平方ミリで長さ40メートルの軟銅線Bがある。
Bの電気抵抗はAの電気抵抗の何倍か? ただし、軟銅線の温度、抵抗率は同一とする。

  イ 2   ロ 1/2   ハ 1/4   ニ 1/8

  (答えはこの節の最後にあります。)

 

てな感じの、学校で昔習った懐かしの「オームの法則」などを使った計算問題が約8問、法律関係が約4問、
「鑑別」といって、写真が示されて、この道具は何に使うものか?なんていうのが10問、
配線図が示されて、その図の読み方に関するものが10問、その他もろもろが約18問・・・計50問です。

  どうですか・・面白そうでしょう(^o^)

この資格の合格率は、筆記試験が約6割、技能試験が約6割なので、6割×6割で最終合格率は36%程度ということになりますが、
私の経験では、筆記試験の会場に現れた受験生の7割くらいは、集団でバスでやってきた工業高校の生徒たちで、彼らの中には試験がはじまると早々に退場する者も何人かおりました。

ろくに勉強もせず、先生から試験を受けろといわれて渋々やってきたと思われる者も多いのではないかと想像しています。

書店に行けば第二種電気工事士関係の参考書はたくさん並んでいるので、参考書と問題集を買ってきてきちんと勉強すれば誰でも合格できる内容だと思います。


  《 例題の答えは「ロ」です。》

技能試験

例年6月に行われる筆記試験に合格すると、約1ヶ月半後くらいに技能試験を受けることになります。

  技能試験って、どんなことをするのでしょう?

私が抱いていた最初のイメージでは、体育館のような広い会場に、作業服と腰ベルト姿で集まった受験生たちが、スタートの合図とともに腰ベルトのペンチやナイフを駆使して、壁に次々に配線をしていく・・・というものでしたが、実際は大分違いました。

なにしろ毎年、全国で6~7万人もの受験者がいるのです。
そんなたくさんの人たちに大掛かりな実技の試験をやるのは準備も会場の手配も採点も大変でしょうから・・・

実際の技能試験は、大学の教室などの小さな机の上で、各々が与えられた配線図をもとに電線や器具を、時間内に間違いなく接続していくというものです。


↑ こんなのを作ります


試験材料の電線や器具などは、ひとつの小さな箱に、一式パッキングされています。
こういう試験セットが毎年6~7万個必要になるわけですから、試験もひとつの事業ですねえ~

試験時間は35分です。年によっては25分のときもあります。結構短いんです。

これはもう、過去問題集を買ってきて練習するしかないです。
私が最初に練習したときは、たっぷりと1時間かかりました。

  こんなもん、25分以内でできるわけないだろう!!
  ・・・なんて思ったものです。


でも繰り返し練習していると、もともとワンパターンな内容ですからどんどん早くできるようになってゆきます。
最後には18分で出来るようになっていました。

練習したのは試験前の1週間くらいですか。 一日2~3題練習していました。
いつもながら切羽詰まってからでないと動きが鈍いのです(^^ゞ


試験当日は会場に、ペンチやらナイフやらの自分の工具を持ってゆきます。

以前は決められた工具以外は持ち込み禁止でしたが、平成15年度からなんでも使えるようになりましたので、電線の皮むきが簡単にできる工具だとか、巷に出回っている便利な工具を使い放題です。


私が受験したときは、試験時間が35分でした。

練習の甲斐あって、18分で終了・・・といきたいところが、勢い余って電線を切り込みすぎてしまい、別の電線に交換してもらったために時間を食ってしまいました。
材料の交換を要求すると当然減点されますが、不合格になるほどではありません。

それよりも、傷のついた電線を使ったりすると、一発で不合格になりますから、遠回りでも、やり直しするしかないのです。

私は時間に追われてあせりながらも、なんとかやり終えましたが、私の隣の席に座った若い受験生は、終了時間が近づいてもなかなか完成できず、

  「うーん」  「くーっ!」  「はー!」
と、苦悶のうなり声をあげて真っ赤な顔をしておりました。(^^ゞ


第二種電気工事士の資格というのは、私の印象としては、ごく普通に参考書と問題集で勉強・練習をすれば、誰でも合格できる内容である・・ということでした。

ちなみに、技能試験の練習をするために必要な電線や器具は、ほとんどがホームセンターで手に入りますよ。

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