自分で家を設計する手順 ページ5


土台に限らず、軸組みを構成するすべての部材は、継ぎ手の位置や種類を決めるのですが、
土台の継ぎ手に関してはアンカーボルトの位置に大いに関係するので、これだけは早く決めてしまいます。

継ぎ手」というのは材木を長さ方向に継ぎ足す部分のことです。

※ ちなみに、長さ方向ではなく直角方向などに継ぐ部分を「仕口」といいます。

製材所・材木店から購入する材木は、柱用は3m、通し柱用は6m、その他の構造材は4mが普通一般的な長さです。

ですから4mの材木で土台をつくることを考えると、この例の家では東西方向に掛け渡す土台に継ぎ手が必要なことが分かります。

南北方向の土台は4mの材木一本で足りるが、東西方向は4mの材木2本をを継いで使うことにする。

では継ぎ手の位置をどこにするのか?

その前にどういう継ぎ手を用いるか?

今回は最も一般的で、且つ加工がそれほど難しくはない腰掛け鎌継ぎを使います。

腰掛け鎌継ぎはこんなのです。各部の寸法は適当に設定しますが、軸の幅は30ミリにしておくのが便利です。

今回は下の図のような寸法で腰掛け鎌継ぎの継ぎ手をつくることにします。

土台継ぎ手とアンカーボルトの位置

さて継ぎ手の詳しい寸法も決まったし、継ぎ手の位置をどこにするか?

丁度真ん中にすると、真ん中には柱があるので、継ぎ手の真上に柱が乗ることになってしまいますからダメです。

真ん中の柱の左右どちらかに寄せてつくります。

継ぎ手は、柱芯から 300ミリほど持ち出してつくるのが良いですから、真ん中の柱周辺はこんな感じになるといいでしょう。

土台継ぎ手とアンカーボルトの位置関係2

ではこの案でいくとして、4mの材木で長さが足りるかどうかチェックしてみます。

土台継ぎ手の割付け

柱は 1820ミリおきに立っています。 柱の芯で3本分の長さが 3640ミリ

柱芯から継ぎ手の端までが 300ミリ

柱芯から外側の端までが 53ミリ (105ミリの柱を使うとして、その半分の厚さ)

以上を合計すると、 3640 + 300 + 53 = 3993 ミリ

   ギリギリで4m以内におさまりました (^o^)


基礎のつくりかたは「基礎工事編」をみてもらうとして・・・・まだ出来てませんが (^^ゞ

この段階で基礎に設置するアンカーボルトの位置を考えておきます。

アンカーボルトは基礎と土台を緊結する大変重要なものですが、アンカーボルトの位置を決めるには次の原則を守ります。

  1. 筋交いを用いた耐力壁の部分は、その両端の柱の下部にそれぞれ近接した位置
      → 地震や風の水平力で柱が引き抜けるのを防ぎます。
    アンカーボルトの位置図1
  2. 土台の継ぎ手の上木端部の位置
      → 上から押さえ込んでしまえば両方固定できますからね・・・
    アンカーボルトの位置図2
  3. 出隅については、柱に近接した位置
    アンカーボルトの位置図3
  4. それ以外の箇所は、間隔 2.7 m以内に設置
    アンカーボルトの位置図4

この原則を守ってアンカーボルトの位置を決めてみましょう。

軸組とアンカーボルトの位置関係

図のアンカ-ボルトのうち

  • 2 と 4 については・・・筋交いを用いた耐力壁の両端の柱の下部にそれぞれ近接した位置
  • 1 と 5 については・・・上記の理由のほか、出隅については、柱に近接した位置
  • 3 については・・・   土台の継ぎ手の上木端部の位置
という理由で決めたものです。

さて、この中で 一番間隔が広いのが 2と3の間 ですね。
開きすぎていないかチェックします。

2のアンカーボルトは柱芯から200ミリ、3のアンカーボルトは柱芯から300ミリ離して設置するとすれば
2と3の間隔は 1820 + 200 + 300 = 2320  <  2700

2.7m以内になっているのでOK! (^o^)

次は建築確認申請の図面を描いてみましょう。


 アンカーボルトの位置