スイッチ・照明・コンセントをもっと便利で安全に!
センサー付き、タイマー付き、暗闇で光る、コンセントや照明を簡単に増設・・・等々
家庭の電気は無くてはならないものですが、使い方を誤ると思わぬ事故(火災)を引き起こすこともあるし、逆に、工夫次第でもっと便利になるものです。
例えばもっとコンセントを増やしたいとか、天井に何もないけど照明を付けたい、あるいは明るさを自由に調節したい、不在の時でもランダムに点灯・消灯させて家に人がいるように見せかけたい等々・・
目的に合った便利グッズは数多く存在していますが、もしご存じなければ勿体ない話です。
わが家でも使っているものを初め、いくつか紹介させていただきます。
誰でも簡単にできるものと、取付けに電気工事士資格が必要なものとがありますが、そこは明示してあります。
氏家誠悟(seigo uziie)
2004年からこのサイトを運営している個人です。自分で家2棟、小屋2棟をセルフビルドしました。「自分でわが家を作る本。」の著者です。
元岩手県の技術系職員(森林土木・木材関係)
第二種電気工事士、DIYアドバイザー、林業改良指導員及びバックホー等の重機運転資格が有ります。
安全対策 火災予防
安全プラグカバー (トラッキング火災予防)
コンセントに電源プラグを長期間挿しっぱなしの場合、コンセントとプラグの間が緩み、隙間に溜まった埃が空気中の湿気を吸収して次第に電気を通しやすい状態となり、最後はショートして発火する現象(=トラッキング火災)を引き起こす恐れがあります。
普段見える場所ならともかく、特に冷蔵庫の裏とか、普段見えなくて且つ長期間放置状態の電源プラグについては、トラッキング火災予防の対策をしておいたほうが良いでしょう。
隙間を塞ぐカバーが市販されているので、これを使うのもひとつの方法です。
※ リンク先はL型やスイングプラグ用ですが、ストレートプラグ用も市販されています。
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こんな可愛いものあるヨ♪ (^^)
ねこのコンセントカバー
埃侵入防止、トラッキング火災予防ということで、どうせなら可愛いのも良いですね。
商品名は「コンセントカバー」とありますが、内容は前項のプラグカバーと同じです。
こちらはストレートプラグ用です。
部屋のインテリアにもなり、個人的には大変気に入っております。猫好きにはたまりません。(^^)
コンセントキャップ
家の中には普段あまり使っていない コンセントも多々あるものですが、そういうところは埃や湿気が侵入して火災の原因になることがあります。
あまり使わないコンセントにはキャップをしておくと安心ですね。
このキャップは、折りたたみ式の取っ手がついているので扱いやすいです。
うちでは自宅の他にも、木屑が多い工房のコンセントにも使っています。
埋め込み 扉付きコンセント
コンセントの差し込み口にバネ式の扉が付いているため、使用しないときは扉が閉まり、埃の侵入を防ぎます。
前項で紹介したコンセントキャップは使用する都度取り外しが必要だけど、こちらは何もする必要がないのではるかに便利。
コンセントを新たに取り付ける、または交換するなら、安全の観点からも扉付きにした方が良いと(個人的には)思います。
抜け止めコンセント
プラグを差し込んで右に回すと、簡単に抜けにくくなります。 外す場合は左に回してから引き抜きます。
プラグの差し込みが緩んで中途半端な状態になっていると危険なので、比較的差しっぱなしにするような機器の場合はこういうコンセントにしておくと安心ですね。
誰でも使える、資格不要の電源タップです。
楽に抜けるアダプター(片手でプラグを抜ける)
電源プラグの先に、この「楽に抜けるアダプター」を装着しておくと、プラグを抜くことが楽にできます。
外側にあるツマミを押すだけで、テコの原理が働いてプラグがコンセントから外れます。 プラグを引っ張る必要必要がなく、ただ単にツマミを指ではさむだけです。
何が便利かというと、通常テーブルタップに挿したプラグは、テーブルタップを押さえてからプラグを引っ張らないと抜けませんが、これは片手だけで抜けるってことです。
そして、テコの原理が働くから抜くための力もほとんど要りません。 力の無いお年寄りや女性でも楽々。
水廻り作業中などで片手が塗れているときには、テーブルタップに触りたくないですよね。 そういう時でも濡れていない方の手だけで抜くことが出来るのです。
ちょっと便利な、基本のスイッチ類
パイロットスイッチ
スイッチがONになっているときだけ、小さな赤いランプが点灯します。
スイッチのある場所から直接見えないところの照明とか、目には見えない動作をする負荷のON/OFFを確認できるので便利です。
例えばわが家では、屋外にあるセンサーライトや、床下の給水・給湯管に巻いてある保温ヒーター、天井裏に設置してある換気システムのON/OFFを、屋内に設置したパイロットスイッチで行っています。
直接目に見えない場所にあったりするものは、ON/OFFの状態を分かりやすく確認できるスイッチでないと困るのです。
※ 普通の片切スイッチでもON/OFFの状態は分かるけど、暗いところでは見えないし、昼間でも近くで確認しないと分かりにくいです。
蛍スイッチ(ワイドスイッチ)
パイロットスイッチとは逆に、 スイッチがONになっているときは消灯し、OFFのときは点灯しているスイッチです。
これのメリットは、スイッチがどこにあるかわかりやすいことです。
特に、照明が消えている夜間は、明かりをつけようと思っても蛍スイッチでなければスイッチ自体の位置がわかりにくくて困りますよね。
わが家ではすべてを蛍スイッチにしているので、夜寝ぼけてトイレに起きたときでも、困ることはありません。
さらに、スイッチのボタンも、このようなワイドタイプが使いやすいです。
工事不要で、簡単にコンセントを増やしたい場合
埋込コンセントを増設するには、どうしても電気工事士の資格が必要になるんですが、資格無しでも簡単に増やせる方法もあります。
その分いろいろ制約があったりするけど、覚えておいて損はないでしょう。
1灯2差クラスタ
もともと白熱電球がある場所にこれを取り付けることで、電球のほかにコンセントが2口増えるわけです。
合計で600W以下での使用です。
天井の照明以外に電源の無い空間で、新たな工事を必要とせずに電源(コンセント)を増やせます。
主にトイレでの使用が多いようです。
例えば、コンセントの無いトイレで、ウォッシュレットを付けるための電源を確保する場合などです。
ただし電球と連動してしまうこととと、コードが見えてしまうのが難点ですが、工事を必要とせず誰でも簡単に取り付けできるのが利点ですね。
引掛シーリング増改アダプタ1型
天井に引掛シーリングさえあれば、この増改アダプタを取り付けることにより、最大3メートル先までコードを伸ばし、伸ばした先に新たな引掛シーリングやコンセントを設けることが出来る便利グッズ。
伸ばせる距離は、0.5mから3mまで選べます。
今ある照明の2m先にもう1個追加で照明を取付けたいとか、天井に監視カメラや扇風機を取付けたいけど電源が無い・・なんていう場合に便利に使えると思います。
伸ばした先に部品を取り付ける際にネジ留めが必要なだけで、電気工事士資格などは要りません。
ただし、こちらも前項と同じくもともとの引掛シーリングのON/OFFと連動してしまうこととと、コードが見えてしまうのが難点となります。
工事不要で、天井の好きな位置に照明を設けたい場合
天井に引掛シーリングが無い場合でも、壁コンセントさえあればそこから電源を取り、天井に照明を設けることができます。
電気工事士の資格も何も要りません。
ライティングバー コンセント型 リモコン付き
ライティングバーとは、照明器具を天井に取り付けるためのレール状の装置のことで、別名、ライティングレール、ダクトレール、配線ダクト・・とも呼ばれます。
レールの内側全体に通電体が貼ってあり、レールの途中ならどこでも照明器具が取付けられるという便利なもの。
天井にある既存の引掛シーリングに取り付けるタイプが多いですが、中にはコンセントから電源を取るタイプもあります。
電源をコンセントから取るので、電気工事不要で誰でも取り付けられます。
※ 天井にライテキングバーをネジ留めしたり、コードをモールで隠すなどの作業は必要ですが、資格は不要。
わが家では寝室の梁に取り付けており、スポットライト2個をそれぞれ別方向を照らすように設置しています。
リモコンでON/OFFでき、箪笥の抽斗をあけたときに中が明るく見えるようにしているわけです。
スポットライトだけでなく、次項に紹介する、ライティングレール用の引掛シーリングを用いれば、シーリングライトを天井に取り付けることも可能。
シーリングライトがリモコン付きなら、ライティングレールはリモコン無しで良いでしょう。
引掛シーリングプラグ ライティングレール用
ライティングレール(=ライティングバーのこと ) に取り付ける引掛シーリングです。
ライティングレールには一般的に、ライティングレール用の照明器具を直接取り付けることが多いですが、
この引掛シーリングを取り付けることにより、ほとんどの照明器具が取り付けできるようになるわけです。
天井に引掛シーリングが無い部屋であっても、壁コンセントさえあれば、前項のコンセント式ライティングレールとこれを併せて使うことで、リビング用の大きなシーリングライトも設置可能。(
但し重量5kgまで )
しかも電気工事士資格は不要です。
なお、シーリングライト等の取り付け方については、こちらのページをご覧ください。
LEDテープライト
粘着テープを剥がして好きな長さにカットし、好きな場所に貼り付けるだけで取付けできる照明器具。
リモコンで調色・調光ができます。お洒落。
明るさやパワーを調整するスイッチ類
照明器具の明るさや、換気扇のパワーを無段階に調整できるスイッチ類は、多数販売されています。
パワーコントローラー
一切の工事不要で、コンセントに挿すだけで使えるタイプ。
手元のスライドレバーで照明を無段階で明るくしたり暗くしたりできるので、うちでは夜に2階テラスで 焼き肉パーティーするときなどに使っています。 暗めにするとムードがあって良いですよ。(^^)v
ひとつ気を付けたいのは、照明器具は白熱灯にのみ対応していることです。
LED電球の場合は、チラツキが発生するためとても気になります。 事実上使えません。
あと、換気扇の風量調節にも使えます。
埋込調光スイッチ ロータリー式
こちらは壁埋め込み式の調光スイッチです。
寝室等の照明を無段階に調整できます。
こちらも、照明器具は白熱灯にのみ対応しています。 LED電球の場合は、チラツキが発生するため使えません。
LED電球を調光するなら、次項のタイプが良いでしょう。
↓↓↓
埋込調光スイッチ (LED対応)
調光対応のLED電球とセットで使います。
寝室等の照明を無段階に調整できます。
タイマーで スイッチON/OFF
ダイヤルタイマー11時間形
一定時間経過したらスイッチをON、またはOFFにできる装置。 (最大11時間以内)
コンセントに挿すだけなので誰でも簡単に扱えて、コード付きなので、コンセントと電気器具が離れていても使えます。
就寝前、炊飯器のスイッチを何時間か後に入れたいときなどに便利ですね。
電源プラグを挿す位置によってONとOFFを使い分ける仕組みです。
コンセントタイマー スイッチ式
電気器具のスイッチを自動でON/OFFできるタイマーです。
「 何時間か経過したらON/OFF 」・・・ではなく、「 何曜日の何時何分になったらON/OFF 」・・・と設定する方式です。
一度のセットで繰り返し毎日、または曜日ごとに設定が可能なので、日々のルーティンとして行われるものに向いていますね。
こちらもコンセントに挿すだけなので、誰でも扱えます。
マグネットで取付けできる充電式人感センサーライト
LED多目的灯
両面テープ付きのマグネットステッカーをはるので、どこへでも(木部でも)取付けできる薄型の人感センサーライト。
壁や天井にネジ穴を開けることなく取付けできます。
手が濡れているときは電気機器に触れたくないものなので、キッチンなど水廻りには重宝するでしょう。
遠隔地から スイッチON/OFF
SwitchBot スイッチボット
外出先からスマートフォンを使い、ネット経由で照明や家電をコントロールすることができる便利グッズ。
取り付けは、付属のシールを使いスイッチ付近に貼るだけ。 工事不要です。
壁スイッチ・炊飯器・コーヒーメーカー・給湯器など様々なスイッチ・ボタンに適用し、スマートフォンからの操作でスイッチを押してくれるというものです。
防犯にも役立つセンサーライト
人感センサー付きLED電球
LED電球の頭頂部にセンサーがあり、周囲が暗いときだけ、人が近づくと点灯するものです。
スイッチを押す手間が要らないので、両手で物を抱えたまま階段や廊下を通過することが多い場合は特に便利でしょう。
玄関ポーチや裏口軒下に設置すれば防犯にも役立つと思います。
熱線センサ付き自動スイッチ
人の動きや周囲の明るさなどを検知して自動的に点灯、一定時間後に消灯することが出来る、センサー付きスイッチです。
例えば、玄関に取り付けておけば、両手に荷物を持って外出から帰ってきたとしても、人の動きを検知して勝手に玄関照明がついてくれて、一定時間後に自動的に消灯するということが可能。
もちろん、防犯上も有利だと思います。
これは壁埋め込みスイッチなので、室内に居ながらにして 「ON/OFF/自動」 の切り替え操作が簡単にできるメリットがあります。
壁埋め込みスイッチの取り付けは電気工事士資格が要りますが、有資格者じゃなくても誰でも取り付けられるセンサーライトも有ります。
要は、既存のコンセントから電源を取るタイプですが、次のものがそれです。
コード付きセンサーライト
コンセントから電源を取るタイプなので、取付け簡単。
これはうちの工房の軒下に取り付けたセンサーライトですが、木ネジで下地に固定するだけでした。
すぐ前が自宅の駐車場なので、夜に車で帰ってくると自動的に点灯し、とても便利になりました。
欠点としては、点灯時間の長さ、どのくらい暗くなったから点灯するか、センサーの感知範囲・・・が調節できるものの、調整ネジがセンサーライト本体にあるため、調整するためには外に出て脚立などに乗って作業しなければならいこと。
まあ、一旦設定すればほとんど替えることはないですが、もし頻繁に設定を変えたいケースの場合は、前項に上げた室内スイッチタイプが断然便利ですね。
センサーライト 人感 足元灯
既存のコンセントに挿すだけなので簡単。
人の動きを感知して点灯するので、夜間、トイレに行くときなどの足下灯として有効です。
わが家でも廊下に人感センサーライトを付けていますが、寝ぼけた状態でもスイッチを探すこと無く、勝手に足下が明るくなってくれるのは有り難いものです。(^^)
猫を飼っていたときは、猫が夜トイレに行くときも光るので、猫にとっても有り難かったかも (^o^)
センサーで点灯するほか、常時点灯、常時消灯の3つのモードに切り替え可能。
また、明るさは無段階に調整できます。
防犯にも役立つタイマー機能付き
あけたらタイマ
留守番タイマー機能付きの照明スイッチです。
普段は通常の照明スイッチですが、本体のハンドルをあけてタイマー機能の設定ができるようになっています。
設定によって、特定の時間だけの点灯、消灯ができるほか、ランダムなタイミングでの点灯、消灯も可能。
家をあけたときの防犯対策に効果がありそうです。
さらに、「遅れ消灯機能」 も設定でき、スイッチをOFFにしたあとも指定した秒数の間は電気がついたままにすることができます。
USB充電ができるタイプ
AC付き埋込USB給電用コンセント
埋込コンセントですが、3口あるうちの1口が普通の電源コンセント、あとの2口がUSBポートになります。
スマホやタブレット等を、ACアダプター無しで直接壁コンセントから充電できるものです。
電源&USBタップ(直挿し)
こちらは既存の壁コンセントに挿すだけで使えるタイプなのでお手軽。
電源コンセント2口と、USBポートが3口。
「扉付きコンセント」同様、埃侵入防止と、トラッキング火災防止仕様のプラグとなっています。
以上、便利な照明・スイッチ・コンセント類のご紹介でした。 DIYの参考になれば幸いです。
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ご自分で家を建てるために、きっとお役にたつと思います。