引っ掛けシーリングの取付け方法

引っ掛けシーリングの外観

シーリングライトなどの天井照明は、引っ掛けシーリングに固定するものがほとんどですが、ここでは、引っ掛けシーリングそのものを天井に取り付ける方法についてご紹介しましょう。

とはいっても、これは電気工事士の資格を持たない人は行ってはいけない工事なので、無資格の場合は自分ではやらないでくださいね。

引っ掛けシーリングの構造

まずは普段見えない裏側を見てみましょう。
角形引っ掛けシーリングを例にすると、その裏側、つまり天井面に接する側はこうなっています。

角形引っ掛けシーリングの構造

天井に固定するためのネジ穴が2つ、電線を差し込む穴が2つ、それと、いったん挿し込んだ電線を抜くときに必要な「電源はずし穴」があります。

もちろん、照明器具などを引っ掛けて固定するためのツメもあります。

これに電線を接続して天井に固定すればいいだけなんです。

引っ掛けシーリングへの配線方法

VVFケーブルへ切り込みを入れる電源ケーブル(VVFケーブル2芯)に電工ナイフで切り込みを入れ・・・

ケーブルの被覆をペンチで剥くケーブルの被覆を剥きます。
剥く部分の長さは2cmくらい。

ワイヤストリッパで電線の被覆を剥く電線を5mmほど残して、ワイヤストリッパーを使い、電線の被覆を剥きます。
このワイヤストリッパーはポケットに入るほど小さくて軽いのに、屋内配線をはじめ私の電気関係の作業に大活躍しているお気に入り。

引っ掛けシーリングの側面についているゲージ差し込む電線の長さは、長すぎても短すぎてもダメなので、引っ掛けシーリングの側面には、長さを示すゲージがついています。

このゲージの長さに合わせて、露出している部分の電線の長さをカットします。

電線の余分な長さをペンチで切断チョキン!

電線を引っ掛けシーリングに挿し込んだ状態このまま引っ掛けシーリングの差込み穴に挿し込んでおしまい。

このとき、挿し込みが十分でないと裸電線の部分が見えてしまうので、それはNG

きっちり奥まで挿し込むと写真のような状態になります。裸の部分がありません。

注意すべきは、「接地側」と書かれたほうの穴には必ず白線を差し込むこと。

引っ掛けシーリングに限らず、コンセントなども接地側にはマーク(NとかWと表示されている)があるので、必ず白線を挿し込みます。
逆にすると「重大欠陥」です。

電線の引き抜き方

電源はずし穴にマイナスドライバーを挿し込む電線が引き抜かれた

電線は、いったん差し込むと、ただ引っ張っただけでは外れません。

当たり前ですよね。 ただ引っ張ったくらいで外れるようでは、簡単にショートして火事になる可能性大 ((;゚Д゚))

電線を外すときは、「電源はずし穴」と書かれた黄色の部分を何かで押し込んでやりながら(マイナスドライバーが良い)、ケーブルを引っ張ると外れるようになっています。

丸型引っ掛けシーリングの場合

丸型引っ掛けシーリングの外観(表側) 丸型引っ掛けシーリングの裏側の構造



天井への固定方法

さて実際に天井に固定するときは、天井が貼られた後にやるわけですが、固定するためのネジは、きちんと天井下地の木材に効かせます。

在来工法住宅の場合は、天井下地として「野縁」(のぶち)と呼ばれる部材があるので、ここにネジが効くように打ち込めばいいです。

天井の材料は石膏ボード系のものが多いですが、石膏ボードはネジがほとんど効かないため、ネジが下地(野縁)まで効いていないと、重い照明器具を引っ掛けシーリングに取り付けた後に落ちてくる恐れがありますね。怖い怖い・・

野縁が組まれたた天井下地天井下地は一般的に、「野縁」が1尺5寸間隔、ミリに換算すると 455mm間隔で格子状に組まれていることが多いです。

野縁の断面寸法は一般的には36×40mmや30×40mm

これにネジを効かせるわけです。

野縁とケーブルの穴と天井材の関係セルフビルドをしていて天井下地から自分で組む場合、あるいはリフォームなどで天井板を剥がした場合などに、引っ掛けシーリングを取り付けたい箇所の野縁に穴をあけ、まずは電線(ケーブル)を通しておきます。

その後天井材を貼りますが、このとき、天井材にも同じように穴をあけてケーブルを出しておきます。

VVF2芯ケーブルの断面寸法は長径が1cm弱なので、12~15mm程度の穴をあけておけばいいでしょう。

穴の位置をピタリと合わせるには、天井材を仮止めした状態で野縁まで一気に穴をあけてから天井材を取り外すという方法もありますね。

ちなみに、この段階でのケーブルの長さは、数十センチは余裕をみておかないとまずいです。
長さがギリギリで余裕がないと、何かの折に電線が抜けやすくなって危ないし、何よりも引っ掛けシーリングへの接続作業がやりにくくなるのです。

引っ掛けシーリングを天井にネジ止め天井材を貼り終えたら、前述のように引っ掛けシーリングの穴にしっかりと電線を挿し込み、あとはネジ穴から木ネジを打って固定すれば完了

もちろん、ネジは野縁に効かせるようにします。だからネジの長さは天井材の厚さも考慮して最低でも32mm以上は欲しいところ。
私は50mmを打っています。

引っ掛けシーリングをコンセントとして利用するには

引っ掛けシーリングは必ずしも照明器具を取り付けるためだけでなく、コンセントとして利用することもできます。
そういうアダプターが市販されています。

コンセントアダプタの外観(表側と裏側)裏側(天井側)にはツメがついていて、引っ掛けシーリングに引っ掛けて固定するようになっています。

天井から電源を取りたい場合なんかに便利ですね。

爪を合わせるコンセントアダプタを捩じって固定する

引っ掛けシーリングの溝にツメを挿し込み、カチッ!と右に回せば取付け完了!

コンセントを引っ掛けシーリングに変えるには

古いタイプの引っ掛けシーリングに対応する

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