DIY 日曜大工で家をつくる

コンセントの増設方法

売り場に並ぶ、各種のコンセント


普段生活していると、ここに、コンセントがあればいいのになぁ~ と思うことはよくありますよね。

このページでは、自分でコンセントを増設するために必要な知識と、実際の作業の様子などを詳しくご紹介しましょう。

一口にコンセント増設といっても、大規模な工事を必要とする場合や、割合簡単な作業のみで済む場合がありますが、このページでは大規模な工事を必要としない場合に限って書いています。

そのためにはいくつかの条件があり、大前提としては以下のようになります。

◇ 電気工事士の資格が必要

屋内配線のスイッチやコンセントのような器具に電線を繋いだり、電線どおしを繋ぐ作業は、電気工事士の資格を持っていないとやってはならないことになっていますから、資格のない人は実際の作業はできません。
予備知識としてご覧ください。

ちなみに「第二種電気工事士」の資格は、学歴・経験関係なく誰でも試験にさえ合格すれば取れるものなので、DIY好きな方ならば、楽しみながら勉強して取っておくと、非常に便利ですよ。(^^)v
第二種電気工事士の資格を取る方法はこちらのページを参照してください。

 ⇒ 第二種電気工事士の資格を取るには

◇ 電源は既存のコンセントから取る

壁から取り外したコンセントの裏側と、送り穴

屋内配線は、ふつうは天井裏を中心にたくさんのケーブルが張り巡らされていて、そこから分岐されて個々のコンセントやスイッチに伸びています。

だから天井裏にある電線の分岐点(ジョイントボックス)に手が出せればいくらでも配線を増やすことができるんだけど、それをするには天井板をはがす必要があり、なかなか作業が大変。

さらに言えば、分電盤に新たなブレーカーを増やして配線する・・・ つまり新たな回路を作れば、まるまる20アンペアの許容電流をもつ専用回路も作れるんだけど、これはけっこう大工事になっちゃいますね。
( 有資格者ならDIYでやってやれないことはないけど・・・)

お手軽な方法は既存のコンセントから電線を伸ばしていくやり方です。 コンセントの「送り穴」に電線を繋いで伸ばしていきます。
でも、お手軽な分だけデメリットもあり、コンセントを増設できる場所の範囲が限られてしまいますけど・・・

◇ 増設できる場所は、ケーブルを難なく伸ばせる範囲

既存の埋込コンセントの裏側にある「送り」穴に電線を差し込んで、壁の中にケーブルを配線していく方法なので、ケーブルを通せない障害物があるとそこで終わり。

とはいっても、一部の天井板をはがして天井裏を使ったり、床下に潜って床下で配線したり、横方向に伸ばすため間柱に穴をあけたり、屋外に伸ばすため外壁に穴をあけたりと、多少面倒な作業を覚悟すればけっこう範囲は広がるんですが、その家の構造によってもケースバイケースだと思います。

あと、露出配線でもよければ、かなり範囲は広がります。

◇ 許容電流が増えるわけではないので注意!

家の中に新たに回路を増やすのではなく、ひとつの回路の中にコンセントが増えるだけなので、その回路の許容電流は全く変わりません。

一般的には住宅の屋内配線のひとつの回路の許容電流は20アンペアなので、その回路に含まれるコンセント(照明も含めて)の電流の合計が20アンペアに達するとブレーカーが落ちます。

なので、例えば1200ワットの器具を使っているコンセントと同じ回路でコンセントだけを増設しても、さらに1000ワットの器具を同時に使うなんてことはできないわけです。

まずは基本的な手順を・・・
これに伴う詳しい情報は、個別に下のほうで詳しくご紹介しています。

1、回路のブレーカーを落とす

電線を抜いたり差したりする作業があるのだから、本職で慣れている電気屋さんならともかく、何はともあれ該当回路のブレーカーを落としましょう。

さらに、本当に電気が来ていないか調べるため、何か電気器具を繋いでみたり、テスターを使うなりして確認しましょう。(間違って別の回路のブレーカーを落として安心していた・・・なんてことのないように。)

2、既存のコンセントを取り外す

既存のコンセントを壁から取り外した状態

電源を取る元になる、既存のコンセントを外してしまいます。

3、増設する箇所の壁に穴をあける

ボードのこを使い、コンセント増設のために壁を切り欠く

増設コンセントを設置する箇所の壁に穴をあけます。
適切な穴のサイズは決まっているのでそれを守ります。

石膏ボードに穴をあける(カットする)ための工具のことや、適切な穴のサイズについては後で詳しく解説します。

4、ケーブルを通す

既存と増設の、それぞれのコンセント用の穴にケーブルを通す

既存のコンセント穴と増設コンセント用の穴に、ケーブルを通してます。

この画像の場合は、柱ー間柱で囲まれた同じ空間内でコンセントを増設するので、ケーブルを通す障害になるようなものがなくスムーズですが、条件が違えば難しいということになりますね。

5、増設コンセントに電線を繋ぎ、壁に取り付ける

コンセント裏側の差し込み穴に電線を繋ぐ

ケーブルの被覆を剥き、増設コンセントに電線を差し込みます。このとき、差し込む穴を間違えないように!
そして、コンセントを壁に取り付けます。 

※ 上の画像はスイッチですが、コンセントでも同じことです。

6、既存のコンセントの送り穴に電線を繋ぎ、壁に取り付ける

壁から取り外したコンセントの裏側と、送り穴

既存のコンセントの「送り」の穴に電線を接続します。
そして、こちらも元通りに壁に固定して作業終了。 ブレーカーを上げれば、増設コンセントにも電気が通っているはず。

まずは超基本。 コンセントの取り外しや、組み立て、取付けの方法です。

◇ 埋込コンセントの外し方

コンセントカバーを外す 内側にあるプレートを取り外す

外側のカバーは、下にある小さな切り欠きにマイナスドライバーなどを引っ掛けて捩じると外れます。
次に、内側のプレートの上下にあるネジを、プラスドライバーで回して取り外し。

取付枠の固定ネジを回す 取付枠を壁から取り外す

埋込連用取付枠 (以下、簡単に「取付枠」と呼びます。) と呼ばれる金属の台板が現れます。 これがコンセントボックスなどの、コンセント取付下地とネジで固定されているので、ネジを外します。

あとは取付枠を引っ張り出します。 中のケーブルは、ある程度引っ張り出せるように長さに余裕をもってたるませてあるはずです。

もちろん、コンセントの壁への取り付けは、上記と逆の手順でやればいいわけです。

◇ コンセントの作り方

本体やプレート類がセットになったものを買ってきてもよいし、個別のパーツを別々に買ってきて自分で好きなように組み立てる方法もあります。

1、セットになったものを買う

本体、取付枠、プレートがセットになったコンセント

ホームセンターでもたくさんの種類のコンセントやスイッチ類が売られていますね。 目的のものがあるならこれを買ってくるのが手っ取り早いです。

2、パーツを買って組み立てる

単体のスイッチと、取付枠 取付枠に固定した状態

上の画像はスイッチだけど、コンセントもスイッチもそれ単体でも売られているので、目的のものを買ってきて取付枠にセットすることができます。 カスタマイズできるんですね。(^^)v


取付枠への固定はマイナスドライバーを使用する

取付枠への固定は、取付枠左側の突起に、コンセント(またはスイッチ)単体の溝を差し込み、取付枠右側の溝にマイナスドライバーを差し込んでひねると、突起が食い込んで固定される仕組み。

ちなみに上の画像は 「扉付き」 のコンセント。 プラグを抜いた状態でもコンセントの穴に埃が入りにくくなってます。

ほかにも例えばスイッチ類は、蛍ランプ付きやパイロットランプ付きとかいろいろ種類があるので、自由に組み合わせてコンセントやスイッチを作れるのが魅力。

もちろん配線によってはひとつのプレート内にスイッチとコンセントを収めることもできちゃいます。


正面向かって左が接地側

コンセントの2つの穴は、左側が接地側で長い

コンセントって、よく見ると穴の長さは同じではなく、左側のほうが長くなっていますよね。

長いほうが接地側になります。 この裏側では白いほうの電線が接続されることになります。
これは絶対に間違えてはいけません。


これを覚えておくと、単体のコンセントで組み立てるときに上下左右を逆にしてしまった!・・ということが防げます。



◇ 電線の繋ぎ方

電線をコンセント、またはスイッチと接続する手法は、単に電線を差し込むだけです。
コンセント単体を裏側から見てみましょう。

コンセント裏側の詳細な様子。電線はずし穴やゲージもある。

2芯ケーブルのシースを剥き、さらに所定の長さに絶縁被覆を剥いて、コンセントの穴に差し込みます。

被覆を剥く長さは、長すぎても短すぎてもダメ。
長すぎると裸部分が外に出てしまうし、短すぎるとコンセント本体との接触面積が少なすぎて、許容電流以下でも発熱してしまう恐れあり。
コンセント本体に、適切な長さを示すゲージがついているので、これに合わせて被覆を剥くと良いです。

極性を間違えないよう、接地側にはW (あるいはN)と表示されているので、必ず白線を差し込む。
裏側からなので、接地側は右になっています。

電線はいったん差し込むと、引っ張っても抜けません。
引き抜きたいときは、「電線はずし穴」 にマイナスドライバーを差し込んで押してやると外れます。

絶縁被覆を剥いた電線を、コンセントに差し込む直前の様子

所定の長さに向いた電線を穴に差し込み・・・

電線をコンセントにしっかり差し込み、裸電線が完全に隠れた状態

奥までしっかり差し込むと、裸部分が完全に隠れます。 これで接続完了。

VVFケーブルの2mmと1.6mmのそれぞれの断面

ところで屋内配線に使われるVVFケーブルは、主に 2mm と 1.6mmがありますが、コンセント増設の際にはどっちを使ったらいいでしょう?

1.6mmの許容電流は19Aなので、分電盤にある回路のブレーカーの許容電流20Aより小さいんです。
このため、ブレーカーから出てくる電線(ケーブル)を、仮に1.6mmにしてしまうと、オーバー電流を感知してブレーカーが落ちる前に、ケーブル自体が許容電流を超えてしまうためアウト!

ひとつのコンセントの許容電流は15Aで、普通の家電は15A以下になっているけれど、たくさんの枝線が集まれば一回路の合計が19Aを超えることもあり得ますからね。
なので屋内配線は基本、2mmのケーブルを使うことが多いです。


けれども回路の途中で分岐した先の枝線で、コンセント1個と照明程度だったり、使う家電が決まっているから十分に19A未満になると予想されるルートならば、1.6mmでもOK。

1.6mmのケーブルは2mmよりも柔らかいので扱いやすく、当然ながら単価も安いです。

新築の場合は柱や間柱にあらかじめ固定しておいたコンセントボックスにコンセントをネジ留めするのが一般的なんですが、後付けとなると、コンセントボックスではやりにくいです。

後付けで取り付けるための便利グッズが市販されているので3種類ご紹介しましょう。

1、C型はさみ金具を使う

C型はさみ金具

C型はさみ金具と取付枠との位置関係


これは板厚12mm以下の壁に適応する部品です。

C型はさみ金具と連用取付け枠の位置関係はこんなふうになっていて・・・

C型はさみ金具の上部のネジを留め、壁の穴に挿入 シタのネジも締め、取付枠を石膏ボード壁に固定

穴に入れる前には、上だけをネジで繋いで挿入します。 上下ともネジで繋ぐと穴に入んない。(^_^;

穴に入れたら、下のネジを繋ぎます。

うまく位置合わせしながら上下ともネジを締めると、石膏ボードにしっかり固定される仕組み。

コンセントプレートをネジ留め カバーを被せ、コンセント取付完了

あとは通常のコンセントカバーの取付け手順どおりに取り付け、プレートを被せて完了。

C型はさみ金具

2、はさみ金具(上下タイプ)を使う

はさみ金具(上下タイプ)

はさみ金具(上下タイプ)と取付枠との位置関係こちらは連用取付け枠の上下に取り付けるタイプで、板厚7~18mmに適応と、範囲が広いです。

やはりネジ穴の位置を合わせて付属のネジで繋ぎます。

真横から見た様子このタイプは、穴に入れる前に上下ともネジを繋げてから挿入します。

石膏ボード壁に固定した状態ネジを締めると上下の石膏ボードをしっかりはさんで固定される仕組み。

3、後付けはさみボックスを使う

後付けはさみボックス


ボックスの左上と右下の2か所に金属プレートが付いていて、普段はボックス内に収まっているんですが、プレートを外に出してネジを回すと引き寄せられ、石膏ボードを挟む仕掛けになっています。

アイデアですね~♪

ネジを回すとプレートが引き寄せられる様子 ボックス自体が、壁の切り欠きラインをけがく型板になる

この部品を使う場合は、ボックス自体が穴のサイズの型板がわりになるので、カットラインをけがくのも楽で正確!

マイナスドライバーでボックス背面を丸く切り抜く背面にある丸い切り抜き部分は、マイナスドライバーでグリグリ捩じってやると簡単に取れるので、ケーブルを通したい場所をくりぬいておきましょう。

壁に取り付けた後付けはさみボックスを、背面から見た様子穴に挿入し、左上と右下のネジを締めるとしっかり固定される仕組み。

ボードの裏側から見るとこうなってます。

取付枠を挿入 ネジを締めて取付枠を固定

取付け枠を挿入してネジでボックスに固定すればOK

あとは通常どおり、カバーなどを取り付けて完了。

後付けはさみボックス

ほとんどの場合、新しくコンセントを取り付けたい箇所というのは石膏ボードでできた壁だと思うんですが、埋め込みコンセントの場合は丁度良い寸法で壁を切り欠かなくちゃなりません。

石膏ボードの壁を切り抜く方法を3つご紹介します。 まあ、合板や板壁の場合でもほとんど同じですが・・・

1、引き回しのこを使う

木工でも曲線カットのときなどに使われる、一般的な引き回し鋸です。
これを持っていれば、石膏ボードに穴をあけるために特段べつな工具を買う必要はないでしょう。

マイナスドライバーを壁に押し当て、グリグリ回して穴をあける

切ることは出来るけど穴をあけることは出来ないので、ますは対角線になったカドの2か所に、鋸の先端が入る大きさの穴をあけておきます。

ドリルなど使わなくても、マイナスドラーバーでグリグリを押しまわしてやれば簡単に穴をあけられますよ。
※ プラスドライバーでもOKだけど、先端についた石膏の粉を掃除しにくいので、単純なマイナスドライバーのほうが掃除しやすくてGood

引き回しのこで石膏ボードを切り欠く 四角くあけた穴

穴に鋸の先端を挿し込んで、ラインに沿ってカットしていけばOK。簡単に切れます。

こんなふうに穴をあけられました。

引き回しのこ

2、ボードのこを使う

ボードのこ

ボードのこは、石膏ボードをカットするための専用工具なのでやっぱり使い勝手はいいですよ。(^^)v

写真のタイプは、引き切りも押し切りもでき、使用しないときは鋸刃を替え刃とともに本体内部に収納できるようになってます。

ボードのこの先端を石膏ボードに押し当て、上下に振って差し込む ボードのこで壁を切り欠く

先端が鋭く尖っているのでこれだけで穴をあけ、そのままカットできちゃいます。

先端をボードに当てた状態で、上下に振りながら押すと簡単に鋸刃が刺さるので、あとはジョキジョキと切り進めるだけ。 いとも簡単。

3、ハンマーカッターを使う

ハンマーカッターの刃の出を12mmにセットこの工具は刃の出具合を調整できます。
6mmから最大30mmまであるけど、石膏ボードの厚さより少しだけ出ていればいい話なので、例えば12mmにセットしてみましょう。

このことにより、壁の中を走っている(かもしれない)電線を傷つけるリスクが少なくなるので、これはメリットですね。
ほかの鋸だと、誤って大事なものを切ってしまうかもしれないので・・・

ハンマーカッターの刃を玄能で叩きいれる最初にボードに刃を入れるときは、本体の真後ろから金槌で叩いてやります。
石膏ボードは割れやすいのでソフトに・・・

玄能で叩きながら刃を切り進める切り進めるときは本体の上部から叩いてやるようになってます。

鋸ではなく刃なので、引き回しのこやボードのこでカットするときのように石膏の粉の出る量は少なく、切り口も比較的きれい。

ただ、ラインどおり正確に切り進めるのはやや難しく、叩く音もけっこうデカいなどのデメリットもあります。(個人的感想)



ということで3種類の道具をみてきましたけど、私的に一番使い勝手が良いと感じるのはボードのこです。
石膏ボードを切る機会が多いなら、一本持っておくといいでしょう。

たまにしかしないなら、普通の木工用引き回しのこがあれば十分かもしれません。

切り欠くサイズは大きすぎても小さすぎてもダメなので、適正な範囲があります。

後付けはさみボックスを使う場合は、ボックスがすっぽり入れば良いので、ボックス自体が切り欠きサイズをけがく型板がわりになります。 簡単でいいですね。

C型はさみ金具を使う場合は、商品パッケージに切り欠き寸法の適正サイズが明示されていて、それによると、

 縦 : 95 ~ 103 mm
 横 : 51 ~ 56 mm

・・・となっていますね。 上下取付けタイプのはさみ金具でも同じで良いと思います。

ダンボールで作った型板

カット線を壁にけがくときは、1個1個寸法を測ってやるよりも、型板を作ってやるほうがスピーディーで間違いも少ないです。
上の画像は、縦99 mm、横53 mmの型板を使っているところです。 型板は、この程度のものならダンボールでも何でもいいでしょう。 

外にもコンセントがあるとなにかと便利ですよね。 屋外では防水コンセントを使うことになります。
室内にある既存のコンセントから電源を取り、その位置の反対側付近の外壁になら、作業は比較的やりやすいです。

外壁サイディングにあけた穴からケーブルを出す 防水コンセントの台座となるプレートを外壁にネジ留め
外壁に穴をあけ、ケーブルを通します。
もちろん、ケーブルの先は室内の既存のコンセントで、そこの「送り」に電線を繋いで電源を取るわけです。

位置的に、ケーブルを直線的に通した先に既存のコンセントがあるようだと通線が楽なんですが、位置が離れていると少し難しいですね。(^_^;

台座となるプレートを外壁にネジ留めし・・・

防水コンセントの裏側 差し込み穴に電線を差した状態

防水コンセントの裏側はこんなふうになっているので、所定の長さに被覆を剥いて電線を差し込みます。
あとは防水カバーのネジを締めて取付完了。

防水コンセントの取り付け完了


さて、DIYとしては少し大規模な(?)増設の事例をご紹介します。

2階の室内にあったコンセントを電源として、そこから配線を伸ばし、2階ベランダの向こう側に防水コンセント、さらにベランダ天井に照明を取り付けるものです。 照明のスイッチは室内に設けます。

照明やコンセントの増設工事を終えたベランダ

ここは知人夫妻がよく焼肉パーティーをするところ。(^^)

今まではコンセントが無いのでホットプレートを使えなかったり、照明が無いので暗くなると退散するといった具合に不便だったそう。

これを改善し、夜でもガンガン焼肉をやって飲んだくれることができるようにしましょう!・・(^o^)┘

まずは配線図を考えます。 照明とスイッチ、それにコンセント1個を増設するので、以下のようになります。

配線図

照明とスイッチ、コンセントを増設する際の配線図


上の図から分かるように、電線の分岐は、ジョイントボックスの中で差し込みコネクタ2穴用1個、3穴用2個が必要ですね。

※ いろんなパターン別の電線の分岐のさせ方は、別のページにまとめてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
  ⇒ スイッチ、コンセントの配線方法 (分岐のさせ方)


さて、工事のキモは、壁の中にケーブルを通す箇所があるので、うまく通線できるか・・・ということ。
穴をあけてみないと、中に何が入っているかわからないということもあるので・・・

1、既存のコンセントからスイッチまでの配線

室内にある既存のコンセント 既存コンセントの取り外し

ベランダ出入り口サッシの横にコンセントがあります。 すべてはここから始まる(笑)。

まずは、階下の分電盤でこの回路のブレーカーを落とし、コンセントを取り外します。

穴の奥にドライバービットを入れ、ビスを外す 既存のコンセントボックスを取り出す

壁の中のコンセントボックスが柱に固定されているので、これも取り外してしまいましょう。
配線するのに、なにかと邪魔なので・・・

もとに戻すときはコンセントボックスは使わず、はさみ金具でやることにします。

既存のコンセント穴からケーブルを奥まで差し入れてみる スイッチを取り付ける位置の壁を、ボードのこで開口

このコンセントの80センチほど真上にスイッチを取り付けたいんだけど、その場所をいきなり開口するのではなく、本当にケーブルをそこまで通せるか調べてみます。

既存コンセントのあった穴からケーブルを入れ、80センチ上まで通るかどうか確認!
横胴縁や筋交いなどの障害物で通せない可能性もあるからです。 もしも通せないなら、先に開口しておくと無駄な穴を作っちゃうことになので・・・・

今回の例ではうまく通せるようです。 確認したので、スイッチを付ける壁を開口。

通したケーブルの絶縁被覆を剥く 電線をスイッチに差し、はさみ金具を取り付ける

開口後、ケーブルを通し、被覆を剥いてスイッチに接続。
石膏ボード壁への取り付けは、はさみ金具(上下タイプ)を使用しました。

取付枠に水平器を添えて、水平を確認しながらネジ留めする 埋込スイッチの取り付け完了

取付枠の上下にあるネジ穴は長穴になっているので、左右に若干の調整が効きます。
固定するときは、できれば水平器などをあてがい、きちんと水平を確認すると仕上がりがきれいです。

取付枠が傾いていると、これに固定されるプレート類もすべて傾いてカッコ悪くなっちゃうからね。(^_^;

ということで、まずは室内スイッチの取付完了!

2、外壁に穴をあけ、ケーブルを通す

ホールーを使い、サイディングの外壁にφ20の穴をあけた あけた穴に通した2本のケーブル

外壁に穴をあけ、既存コンセントからの送り配線ケーブルと、室内スイッチからのケーブルを通す必要があります。
穴は、ケーブル2本通すだけなのでφ20で十分でしょう。 ホールソーであけました。

さて、室内スイッチの場所から外壁のこの場所(小さな穴)までは高低差もあるので、そのままケーブルを通すのは難しそうですね。↓↓↓

壁の断面模式図(スイッチの穴から直接外壁の穴にケーブル通すのは難しい)

そこで、次のようにやりました。

壁の断面模式図(スイッチの穴からコンセントの穴へケーブルを通す)スイッチの穴からコンセントの穴へ抜けるようにケーブルを通す。
これらの穴は大きいのでケーブルを通しやすい。

外壁の穴は小さいので、いきなりスイッチの穴から通すことは困難。

壁の断面模式図(コンセントを通したケーブルを曲げ、外壁の穴に通す)次に、コンセントを通したケーブルを曲げ、外壁の穴に通す。

外壁の穴は小さいが、壁のすぐ反対側にあるので簡単に通せる。

壁の断面模式図(外壁側から、通したケーブルを引っ張る)外壁側からケーブルを引っ張ると、スイッチ穴から外壁穴までケーブルが通ることになる。

さらに、外壁穴からコンセント穴に至るケーブルも通してやる。



今回の例ではケーブルを通す距離がせいぜい1メートル程度だから簡単でしたが、もっと遠くまで伸ばす場合は通線ワイヤーを使うといいでしょう。

通線ワイヤー


そこで、次のようにやりました。

壁の断面模式図(スイッチの穴からコンセントの穴へケーブルを通す)


壁の断面模式図(コンセントを通したケーブルを曲げ、外壁の穴に通す)


壁の断面模式図(外壁側から、通したケーブルを引っ張る)
  1. スイッチの穴からコンセントの穴へ抜けるようにケーブルを通す。
    これらの穴は大きいのでケーブルを通しやすい。

    外壁の穴は小さいので、いきなりスイッチの穴から通すことは困難。

  2. 次に、コンセントを通したケーブルを曲げ、外壁の穴に通す。

    外壁の穴は小さいが、壁のすぐ反対側にあるので簡単に通せる。

  3. 外壁側からケーブルを引っ張ると、スイッチ穴から外壁穴までケーブルが通ることになる。

    さらに、外壁穴からコンセント穴に至るケーブルも通してやる。

3、屋外の配線と、電線のジョイント

PF菅の中にケーブルを通す ケーブルをPF菅数十センチからはみ出させ、折り曲げておく

ベランダは屋外なので、ケーブルはPF菅の中に納めました。

ジョイント部分から一番遠い防水コンセントまでの大体の長さでPF菅を切り、その中にケーブルを通し、作業中に抜けないよう、数十センチの余裕をみて端部を折り返します。
ちなみにPF菅はカッターナイフで簡単にカットできます。

外部ジョイントボックスへケーブルの端部を集める 各ケーブル端部の絶縁被覆を剥く

外壁穴の部分にジョイントボックスを取り付け、ここに集まる3本のケーブルの被覆を剥きます。

差込コネクタによる接続 接続部をすべてジョイントボックスの中に収める

差し込みコネクタで接続しました。 2穴用1個と3穴用2個になります。
ボックスの中に納め、ふたを取りつけます。

差込コネクタ と ワイヤストリッパ
 

4、防水コンセントの取り付け

防水コンセント取付位置までPF菅を伸ばして固定する 外用ボックスに防水コンセントの台座プレートをネジ留め

PF菅を専用サドルでベランダのサイディングに固定しながら、コンセント取付位置まで伸ばしていきます。
ボックスも固定し、丁度良い長さでケーブルを切断し、被覆を剥きます。

 
防水コンセントの裏側に電線を差し込む 取付完了した防水コンセント

防水コンセントを取り付けました。
この位置は、ベランダにテーブルを置いたとき、ホットプレートの電源を取るのに丁度よいと思います。

外部ジョイントボックスのコーキング ベランダ天井に取り付けた照明器具

天井に照明を取り付けました。
今回はあえて作業灯にしています。 じつは途中で調光器具をはさめるようにするためです。 夜の飲み会は薄暗いのも雰囲気あっていいからね。♪

最後に室内の既存のコンセントをもとに戻し、ジョイントボックスと外壁との隙間をコーキングしました。
これで完了です。 いつかこのベランダで焼肉にお呼ばれするかもね・・・ 楽しみじゃのう。(^^ゞ

夜、照明に照らされるベランダ 
家で快適に過ごそう!

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