テレビアンテナ線の配線

テレビ用壁コンセントの組立作業
このページは、テレビを見るためのアンテナ線の配線や、テレビ用の壁コンセントの取付け、BSアンテナの設置などについて紹介します。
アンテナからテレビまでの配線経路は、VHF/UHFのアンテナやBSアンテナ ⇒ ミキサーで合流 ⇒ テレビが2個以上ある場合、屋内配線の分配器で分配 ⇒ テレビ用壁コンセント ⇒
テレビへ・・・という流れが、今は普通なんじゃないでしょうか。
もしや、もっと進化してたりして? 取りあえず、うちではこういう配線です・・(^_^;
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これが施工前の状態です (^^ゞ

テレビを置く場所の裏側です。見苦しい画像でお恥ずかしい(^^ゞ
内装壁を貼る前に、壁の中に埋込ボックスだけは取り付けておきました。
取りあえず、ボックスのところの穴から地上波のアンテナ線とBSアンテナ線を出し、直接繋いでテレビを見ていましたが、これではやはりカッコワルイ(-_-;)
スッキリさせるために、壁にテレビ配線用のコンセントを設置することにします。
必要な材料
自分でアンテナ線を配線するときに必要な材料というのは、当然ながらアンテナ線そのものと、壁にテレビコンセントを取り付けるための材料、端子と線を接続させるための部品などになります。
S-5CFBケーブル (同軸ケーブル)
わが家のアンテナ線の種類は、S-5CFBケーブルという同軸ケーブル。コンセントプレートや取付枠など

壁にテレビコンセントを新たに設けるので、そのための材料の一部です。
コンセントプレートや連用取付枠などは、AC電源の屋内配線に使われるものと全く同じ。
これらを壁に設置する方法も一般の屋内配線の場合と同じで、柱や間柱に埋込スイッチボックスを固定し、テレビ端子を取り付けた連用取付枠をそのボックスにネジ留めし、コンセントプレートを被せるという手順です。
ちなみに電力の屋内配線作業をするには電気工事士資格が必要だけど、アンテナ線の場合は資格は要りません。誰でもOK。
※ コンセントプレートの「窓」は1個用~3個用とあるので、テレビ端子を何個取り付けるのかによって選びます。(画像のものは2個用)
ちなみに、屋内配線のコンセントを増設したりする手法については、こちらのページにまとめています。
テレビ端子
テレビ端子には電源挿入型とか電流カット型などの種類があり、私には最初その違いがワカンナ~イ!・・・だったので、取りあえず、2種類買ってみた。
たしかBSアンテナには電気を送るはずだから、電源挿入型が良いのかな? という程度の知識でした(^^ゞ
しかしその後いろいろ調べてみると・・・
- 電源挿入型はテレビ端子からの電流を通過させるものなので、BSアンテナとかブースターなどの、電源を必要とする機器に電気を送る場合は、壁コンセントは電源挿入型を使う。電源挿入型は端子部分が赤いのですぐに分かる。(マスプロ電工の場合。他社のは赤くない。)
- 電流カット型は、その名のとおり電流を通さないので、電気を必要としないVHFやUHFアンテナと繋ぐ場合に使用。
・・・ということが分かったので、うちの場合はBS用はもちろん、地上波アンテナにもブースターがついているので、どちらも電源挿入型としました。
※ ところで「電源挿入型」とか「電流カット型」とかいう名称はマスプロ電工の場合であって、メーカーによって名称が違ったりしますのでご注意を・・・
F型コネクター(アンテナ接栓)

アンテナ線(ケーブル)だけあっても、ケーブルの端部を加工してこれを取り付けなければ配線ができません。
※ これを取り付けなくても接続できる昔ながらの方法(=直付け)もありますが、ノイズが多くなるなどデメリットがあるそうなので、コネクターを使うのがお勧め。
たくさん使うことになるので、何個かパックになったものを購入しておくと良いでしょう。
アンテナプラグ


同軸ケーブルの5Cと4Cについて
S-5CFBケーブルのほかに、S-4CFBケーブルというのもあります。
何が違うのかというと、太さが違うということで、4Cケーブルは5Cケーブルより少し細くなっています。
太いほうが減衰量は小さいそうなので、ケーブルを10mとか20mのように長い距離伸ばす場合は、 減衰量を抑えるために太い方(5Cケーブル)を使うほうが安心なわけです。
でも壁コンセントからテレビまでのケーブルならばせいぜい数メートルでしょうから、ほとんど影響はない(違いはない)らしいですよ。
4Cケーブルのほうが少し細い分だけ価格が安いだけでなく、柔らかく、取り回しが楽で扱いやすいと思います。
ちなみに、ケーブルを4Cにするなら、端部に付けるコネクターもアンテナプラグも、4C用のものにしましょう。5C用とは太さが違うので・・・
F型コネクター取り付けのための、同軸ケーブルの加工

アンテナ線に取り付けるプラグ。F型コネクター
これをつけるための同軸ケーブルの加工はけっこう面倒で苦手だったのですが、こちらのページを参考にさせていただいてからは、うまく出来るようになりました。ありがとうございます。

まずは5Cケーブルにカッターで一周切り込みを入れ、

縦にも切り込みを入れ、

ペンチで外側の被膜をムキムキして・・

まずはこうなった。

すぐ下にある組網線を切らなくちゃならないので、切りやすいように、円状に広げます。

広げた組網線を、ハサミで根元からジョキジョキ・・

その下にあるアルミ箔を、カッターで切って取り去り、こんな感じになりました。

ここまでは長さに余裕をみていたので、ここから所定の長さにカット。
商品パッケージの裏面に書いてある寸法のとおり、絶縁体の上にカット位置をマーキング。

芯線も絶縁体も、所定の長さにカットしました。

先に「かしめ用リング」を通し、プラグ(コネクター)を差し込んで・・

奥まで差し込んだら、プラグの先端から芯線が何ミリ出ているか確認。
2ミリが正解なので、もしも長すぎたら、この段階でコネクターを一旦抜き、芯線をカット。 先端は斜めにカットします。

かしめ用リングをペンチで挟んでギュッ! これって、けっこう快感(笑)

同軸ケーブルへのF型コネクター取り付け完了。 まっ、こんなもんか(^^)v

地上波とBSの、それぞれのアンテナ線に取り付けました。

ちなみに、これが商品パックの裏に印刷されている、ケーブルの加工方法

アンテナ線作業のための便利グッズ
同軸ケーブルへのF型コネクター取り付けは、けっこう力が要るし針に向かって挿すから怖い一面があるのですが、これを使えば軽い力で安全確実に行えます。
ほかに、狭いところでF型コネクターのナット回し、屋外での分配器の蝶ネジ回しの三役をこなせる便利グッズ。
1本持っていると作業効率は格段にアップすると思います。
↓↓↓
テレビコンセントの取り付け

電気配線のときに使われる取り付け枠。
これに、テレビアンテナ線のコンセントとなるテレビ端子を取り付けます。

テレビ端子を枠の突起に引っ掛け、枠の右側の穴にマイナスドライバーを差し込んで捻ると・・・

こんなふうに固定されるのです。(^^)v
これは電気配線のときに、各種のスイッチやコンセントを個別に購入して取り付けるときも同じです。

端子はネジが切ってあるので、そこにF型コネクターを締めこみます。

ここで失敗!
テレビ端子2個を、取付枠の上段と下段につけてケーブルを繋いでみたところ、
んんん・・? これじゃー、穴の中にすっぽり入らない!
こういうのって、1個のテレビコンセントに対してテレビ端子1個が普通では?
2個つけるのは無理なのかな~?
しかも、やっぱり「電流カット型」の端子では、テレビは映りませんでした(^_^;
両方とも「電源挿入型」にします。

諦めきれずに、今度は枠の下段と中段につけてみました。
そうすると、枠の上段が空いてしまうので、ここにはダミーの蓋を取り付けます。

ちゃんと有るんですね。ダミーの蓋。
配線器具売り場に「ブランクチップ」というのがありました。これをつけます。

うまく納まりました。(^^)v 上段に見えるのがブランクチップです。

プレートを被せ、テレビコンセントの取り付け完了!

地上波とBSの、それぞれの線のアンテナプラグを、コンセントに差し込んでいます。
バッチリ映りました(^^)v メデタシメデタシ・・・

もっと簡単にやる方法
最初からすべて組み立て済みのテレビコンセントも市販されています。
プレート付きテレビコンセント
壁にアンテナ線が来ていて端子は1個で良いなどの条件が合えば、手間いらずで便利だと思います。
屋根のアンテナ ~ 屋内配線

地上波のアンテナは、屋根の一番高いところに、電気屋さんに立ててもらいました。
ここをスタートして、アンテナ線(同軸ケーブル)を外壁を貫通して屋内に引き込みます。
屋内配線では、2台のテレビに分配させてます。 そういう時は分配器を使ってケーブルを分岐させます。
このような分配器と同軸ケーブルの接続も、F型コネクターを使用するので、F型コネクターだけはたくさん用意しておくと良いでしょう。安いものだし。

画像は3分配器なので端子が1個余ってしまいました。将来テレビが増えたら使います。
BSアンテナの設置
参考までに・・・
これは自宅のものではありません。
集合住宅(アパート)に住む知り合いが、冬場に屋根の上の共同BSアンテナに雪が附着して時々見えなくなるというので、冬期間限定で個別のBSアンテナを設置してあげたときの様子です。

買ったのは定番のBS、110度CSデジタル対応45センチのアンテナ。 近所の電気屋さんで 7900円ほど。
でも後から調べたら、ネットのほうが安かった (>_<)

ベランダへの取り付けに必要なサイドベースも買いました。
これはアンテナサイズ45センチまで取り付け可能なタイプで、近所の電気屋さんで 3270円。
でもこれも、後からネットを見たらもっと安いのがあった (>_<)

アンテナの設置場所として、ベランダの柵を利用することにしました。
ここなら、BSアンテナに雪が付いてしまっても地面から手で簡単に払うことが出来るので、冬場のアンテナ設置場所としてはGoodかな。
冬はここに花を飾ることもないので。
春になったら共同アンテナからの受信に切り替え、ここのアンテナは取り外します。

取り付け用サイドベースを、クッション代わりの板を挟んで、柵に固定しました。

アンテナの円盤とアームを接続して

サイドベースに取り付け。
BSアンテナを向ける方向は、大雑把にいって南西方向なので、仰角を固定した後、テレビを見ながらアンテナを横に振ってみて、映ったところで固定。

仰角は、アンテナ本体に日本列島の各地名ごと目盛りが書いてあるので、合わせるのは楽ですね。
もちろんサイドベースの軸が垂直に立っていないとダメですけど(^_^;

S-5CFBケーブルにF型コネクターを取り付け、アンテナと合体!

付属の防水キャップを被せて完了

アンテナ線を室内に引き込むルートは、定番の、エアコンダクト穴です。

最初はいくら角度を調整してもテレビが映りませんでした。うーん、おかしい・・・
調べてみると、テレビ側の設定で、受信アンテナを「共同」か「個別」かを選択するようになっていました。
これまで、アパートの共同アンテナから受信していたため、そのままの設定だと映らないというわけでした。
個別アンテナからの受信に設定替えした途端、バッチリ受信。 メデタシ・・・

ちなみにテレビでネット動画を見るには・・・
テレビにHDMI端子があって家にWi-Fi環境があれば、パソコンなど無くてもコレでAmazonビデオやYouTubeなどが見られるという人気のグッズがこれ。
私も2018年に購入し、サブのテレビで楽しんでいます。(第1世代のものですが)
Fire TV Stick の使い方や私の感想などはこちらのページにまとめました。
⇒ Fire TV Stickを使ってネット動画を楽しむ
私はAmazonプライム会員になっているので、家でプライムビデオを見放題 (^^)