木材の接合方法いろいろ


このページでは、代表的な木材の接合方法を書いてみます。
木と木、あるいは木と何かをくっつける、固定するといっても、対象が小さなものから大きなものまで、薄いものから厚いものまで様々ですし、求められる強度や美しさも様々。
当然、一番合った方法を選びたいところです。

以下にご紹介するのは、画像も含め、すべて私がこれまで作ってきた建物の内装や家具、建具などに使ってきたものです。
ご自身が作ろうとするものに最適な方法はどれか? ご参考になれば幸いです。

※ 木造建物の構造を作るときの接合方法 ( 継手、仕口と付随する金物類 )は、また一味違うため、別ページでご紹介したいと思います。

【 目次 】

便利工具利用系

ビスケットジョイント

ブナの圧縮材の『ビスケット』と呼ばれる専用のチップを、双方の材どうしに埋め込んで接合する方法です。もちろん接着剤と併用します。
この木製チップが食べ物のビスケットに似ているから、この接合方法をビスケットジョイントと呼ぶのだそうな・・
※ 食べ物のビスケットは真ん丸が多いけど、こちらのビスケットはかなり楕円形

#0、#10、#20の各ビスケットチップと、適合する溝のサイズ

ビスケットのサイズは#0、#10、#20 がよく使用されます。他にもっと小さいサイズもあるけど、カッター刃を交換しないといけないので、この3種類が定番。

マキタのジョイントカッター

これをやるには、ビスケットを埋め込む溝をあけるための専用工具『ジョイントカッター』が必要
この工具は、ビスケットが入る溝を切るだけの、本当にそれしかできない工具なのに、買うと3万円くらいするんです。(^_^;

だがしかし! ビスケットジョイントは一度やると、もう手放したくないくらい超!便利
もう『ダボ接合』なんてやってられません。

主にテーブル天板の板剥ぎに使われるけど、そのほかにもキャビネット系の家具作りで、棚板と側板の接合とか、引き出しの箱作りとか、応用範囲はとても広いです。

ポニークランプによるテーブル天板の板剥ぎ(圧着)
天板の板剥ぎ
接着後、ポニークランプで締め付け
テーブル天板の鉋掛け
天板の鉋掛け
ビスケットジョイントだと目違いが少なく、やりやすい。

板剥ぎは、ビスケットを入れなくても単純に接着剤だけで剥ぐやり方もあります。俗に『イモ剥ぎ』と呼ばれる方法ですね。
イモ剥ぎのほうがビスケットを入れる手間がかからない分、速くできるメリットはあるんだけど、ビスケットを使うとそれをはるかに上回るメリットがあるんです。

1、接着強度が上がる
ビスケットは接着剤の水分を吸って膨張し、材料にガッチリと接着します。この分、非常に強度が上がります。

2、『目違い』(=板どおしの段差)ができない。 
ジョイントカッターを使うことで、天板面からビスケット溝までの距離が正確に同じになるので、板剥ぎをしても目違いが出ないか、出たとしてもほんのわずか。

広い板を板剥ぎして作るときに目違いが大きいと、後から鉋で目違いをすべてはらって平にするのは、DIYとしては高い技術と相当な手間がかかるんです。だから目違いのほとんど出ないビスケットは、その点のメリットが大きいです。

3、組立の際に楽
箱ものの組立の際にも、単に接着剤とビスだけで組立すると、板の位置が設計よりわずかにズレたりすることが良くありますが、ビスケットを使うと、ビスケット自体が『ガイド』の役割を果たすので、特に気を使わずとも自動的に正確な位置で組立できるのです。

ジョイントカッターを縦にして使う方法
材料の側面だけでなく、表面にもビスケットを打ち込める。
これで棚板などを正確な位置にセットしやすい。

ビスケットで接合した「かまち組」扉の例
さほど強度を必要としない接合部はビスケットだけで固定できる。
ビス打ちやダボ埋めの手間が無く、すっきりきれいな組立可能
ポケットホールジョイントの穴加工
斜めに浅い角度でビスが打つための
「ポケットホール」を、専用の工具を使ってあける。

難しい加工が要らず、接着剤を使用しなくても強力に固定できる接ぎ方。
ビスで固定するだけなので強力でスピーディ!

目立ちにくい場所にドリルで斜めに下穴をあけるため、打ち込んだビスが外側から見えることはありません。
T字型やL字型に組んだとき、目立つ側からビス打ちしたくない場合に便利です。

垂直に接いだり、板接ぎ、フレーム作りなど、様々な場面で活躍します。

ただしこれも専用の工具類が必要で、治具のセット内容によって数千円~2万円くらい

ロフト階段の組立にポケットホールを使った例
ロフト階段の組立にポケットホールを使った例
速く、確実な接合ができる。
木ダボ φ6、φ8、φ10ミリの各種

簡単そうに見えて、意外に難しいのがダボ接ぎ

何が難しいかというと、接合する2つの材のダボ穴が、きっちり正確に同じ位置に、しかも垂直にあいていないと、うまくはまらないからです。
1mmでもズレているとダメです。

なので、双方の位置を合わせるために必ず『ダボマーカー』を使います。

ダボ接ぎの手順

φ8で穴あけ
材料に垂直に穴をあける。
写真では、ボール盤を使用しています。

3個の穴があいた
ひとつの材料に3個穴あけした例

ダボマーカーをはめ込む
穴にダボマーカーをはめ込む

材料を向かい合わせにして押し付ける
双方の材料を向い合せ、段差ができないようにして押し付ける

ダボマーカーによるマーキング
ダボマーカーの突起で位置がマーキングされた

木ダボの埋め込み
マーキング位置に穴あけし、接着剤をつけてダボを埋める。
ダボ以外にも接着剤を均等に塗る

材料双方を密着させる
双方を密着させ硬化させる。
クランプを使って締め付けるのがベスト

あと、ダボの使い道としては、『 それほど強度は必要ないけど、ビス打ちなどの方法が使えないという場所』に有効。

ダボというのは、ボンドの水分を吸って膨張するため、しっかりと材にくいつき、それで接合強度を保ちます。
なので、『 しっかりとした接合強度』を優先するなら、ダボの径と同じサイズで穴をあければ良いです。

でも、さほど強度は重要ではなく、『位置合わせ』と『組立の容易さ』を優先するなら、材をはめ込むときにキツいとやりにくいため、後から挿し込むほうの材の穴は、ダボの径より少し大きめにしておくと良いです。ボンドが入って硬化すればグラグラすることはありません。

ダボ接ぎ応用例。衣類棚の製作
衣類棚の、板が十字に交差するところにダボを打ちました。


ダボ接ぎで棚の十字交差部を接合した
外周=ビス+ダボ埋め。
 内部の交差部=ダボ接ぎ
・・で組み立てた衣類棚の例



組手系の接合方法

ホゾとホゾ穴加工が施されたパーツ

接合方法として一番『かっこいい』のがホゾ組みかな?
仕上がりの見た目も良いし、強度的にも強い。(ただし、加工精度が高い場合のみ。下手に作ると他の方法よりかえって弱かったりする。

一般にホゾ組みはDIYとしては難易度が高くて手間がかかると思われてるようですが、工具次第でピンからキリまでです。
やはり高価な工具を用いれば、それほど技術がなくても正確にホゾ加工ができますし、手加工だけだと相当練習しないと難しいということはあります。


リッチな方法(高い工具を揃えることが出来る場合)
 ホゾ(♂) : テーブルソー&ホゾ取り治具で、速く正確にカット。または木工機械の昇降版の補助テーブルでホゾ取り。
 ホゾ穴(♀) : 角ノミ盤を使用して正確にホゾ穴あけ


一番原始的というか、手工具のみでやるとしたら、
 ホゾ(♂) : 両刃鋸または片刃鋸で縦挽き、胴付き鋸で横挽き。(胴付き鋸が無い場合は普通の鋸で代用)
 ホゾ穴(♀) : 鑿で掘り取る。あるいはドリルで大雑把に穴をあけた後、鑿で仕上げる。(後者のほうが断然速い。)
 手工具のみでやると技量の差が激しく出るので、上手でないと感じた場合は無理にホゾ組みにしないで、金物など別の手段にするほうが無難。

電動角のみ盤によるホゾ穴あけ
電動角のみ盤を使ったホゾ穴をあけ
位置、深さの正確さ。作業スピード・・・どれもバッチリ!


手加工で作った2枚ホゾの組手
手工具だけで作った2枚ホゾ組み

家具・建具のホゾ組みでは通常、接着剤を併用します。 接着剤が硬化するまで、クランプで締め付けておかなければならないので、別途、締め付けのための道具も必要になってきます。

ホゾ組みの作品例
ホゾ組みで組んだ作品  収納ベンチ
雇い実と、実を入れる溝

板を巾方向や長さ方向に接合するときに、板の木端や木口を加工して継ぐやり方。

雇い実にしろ本実にしろ、接合部を接着して使うことは少なく、木が『遊び』を持って動けるようにする場合に有効です。
湿度変化による木の収縮を自由にさせつつ、困った隙間は作らない・・・という優れた接合方法だと思います。

雇い実(やといざね)は、接ぐ板の双方に溝を切り、溝の中に『雇い実』と呼ばれる木片を入れてやる方法で、本実より加工が簡単。

横溝ビットを使った雇い実の溝加工


本実(ほんざね)は、一方の板を♀、もう一方の板を♂に加工してはめ込むやり方。
市販のフローリングや羽目板は本実加工されています。

大入れ

棚板の厚み分全部を、側板に溝を切って入れるような入れ方を『大入れ』といいます。

重量のかかる棚板の両端を固定する方法としては、ベストではないかと思います。
もちろん、棚板と側板を固定する場合はビス止めなどと併用することになりますが・・

十字相欠き継ぎ 蟻型相欠き継ぎ 留め相欠き継ぎ 小根付きホゾ

上の画像はほんの一部ですが、『相欠き』や『枘(ほぞ)接ぎ』による組み方にはたくさんの種類があります。
これらの画像は、私が手工具だけで作ったものです。

相欠きの種類としては、
矩、T字、十字、蟻型、包み蟻型、留め・・・

枘接ぎの種類としては、
二方胴付き枘、三方胴付き枘、四方胴付き枘、割り楔枘、二枚枘、小根付き枘、上端留め枘、剣留め枘・・・

継手を使って家具を作ると何ともいえない満足感がありますが、実際にはビスやビスケットなど便利な道具を使った方が速くできることが多いので、現代ではあまりポピュラーではないのかもしれませんね。

継手の種類の詳細はこちらのページで詳しくまとめています。↓
木工継手の種類

駒止めの使用例

駒止めというのは、主にテーブルの天板と幕板を接合するときに使われる技法です。

天板の材料が無垢材だった場合、巾方向の収縮度合が大きいにもかかわらず、天板の『巾』に当たる方向の幕板は、木材としては軸方向になるため、収縮率が大きく違います。

これをビスなどで単純に固定してしまうと、天板の収縮が自由にできないので、後から天板が割れたりテーブル自体が歪んだりするので、その対策です。

駒止めは、幕板と天板を引き寄せはするけれど、天板の収縮が自由にできるように『遊び』を設ける手法です。


釘系の接合方法

隠し釘

薄くて軽い部材、例えば『廻り縁』、『巾木』、『戸当たり』などは、釘やビスで留めるほどでもない、接着剤だけでも強度的には十分・・というタイプの固定には隠し釘が便利。

接着剤だけで良いとはいっても、硬化するまでは部材を押さえつけておかなくてはいけないわけで、その点、この隠し釘は釘の頭こそ小さいものの、頭の直下についているプラスチックの部分でしっかりと部材を押さえつけてくれます。

接着剤が硬化したら、玄能(金槌)で横から叩いてやると、プラスチックの部分とともに釘自体の上部も折れて飛んでいくので、釘の頭は残らないし、折れる箇所は部材表面のわずかに下なので、釘の『出っ張り』もありません。

コレ考えた人、エライ!

隠し釘の使い方玄能で打ち込み接着剤硬化後に横から叩いて頭を払う

隠し釘を使って取り付けた廻り縁
カリクギ(仮釘)

隠し釘より、さらに薄い材料を固定するときに便利なのが『仮釘』

下地枠に接着剤の塗布 仮釘の引き抜き

軟鉄でできた一般的な釘のことです。
ちなみに鉄丸釘の名称は、長さ(ミリ)の前にアルファベットのNを付けます。 例えばN75といえば長さ75mmの鉄丸釘のこと。

現代はビスの時代なので、DIYで普通の釘を使う場面は少なくなりました。

( でも、木造住宅を建てる大工さんたちは現代ではロールネイラーを使って、パシッ!パシッ!と釘打ちするのが一般的です。
これは金槌で打っているのではなく、連結された専用の釘をコンプレッサーからのエアーの力で瞬時に打ち込むので、作業効率がすごく良いです。)

使う釘の長さは、板厚さの2.5~3倍、打ち込む相手が木口の場合は繊維方向で効きが悪くなるので4~5倍というのが一般的。

釘の長さは板の厚さの2.5~3倍打ち込む相手が木口の場合の釘の長さは板厚の4~5倍

■ 家作り関係で釘を使う場面と、釘の長さ

垂木と根太

垂木、根太に対する釘の打ち方木や根太の留めつけは、N75を両側から斜め打ち。根太の場合は接着剤併用。
・・・というのが『木造住宅工事共通仕様書』の記載なんですが、実際やってみると、斜め打ちでしっかり動かないように止めるのは技能的になかなか難しいです。

私は実際には、真上から下穴をあけてビス(コーススレッド)で打ちとめました。このほうがやりやすいです。

胴縁

胴縁に対する釘の打ち方

外壁材の下地となって通気層を確保する目的で使われる胴縁には、厚さ18mmの場合、N50を使用

野地板

野地板に対する釘の打ち方

屋根下地となる野地板に、12mm厚さの合板を使う場合、N45~の釘を15cm程度の間隔で打っていく。

『つぶし釘』にして使うと頭が目立たない。

つぶし釘の使用例。引き出しの側板

釘の頭を、金床の上で玄能で叩いてつぶしてから使うと、頭部が細長く小さくなっているため目立ちません。細長い方を木目の方向に合わせます。

ただし頭が小さい分、保持力は落ちるので、小さな工作物向き。 基本的に接着剤を併用します。
※ 写真が引き出しの側板をつぶし釘で留めた例

軒先の鼻隠しに対する釘の使い方垂木の横(ケラバ)に取り付ける破風(はふ)や、端部(軒先)に取り付ける鼻隠しは、屋外に晒されるので錆びにくいステンレス釘を使うのが常識。

鼻隠しは垂木の木口面に打つので65mm~の長さがほしい。

羽目板に打ち込んだ真鍮釘
フロア釘の打ち込み

フローリングを床に固定する定番の釘。 フローリングの雄実の根元から斜めに打ち込みます。最後に隠れます。
胴部がネジ状に加工されていて抜けにくく、頭部は小さくて、ポンチで打ち締めしやすいようにカップ形状に加工されています。

コンクリートやブロックに打ちこむための釘なので、材質が極めて固い。
高炭素鋼、または特殊鋼線材を使用して熱処理を施しているそうです。

型枠の作業をするときは必ず使いますね。
基礎の立ち上がり型枠をベースコンクリートに固定する際、桟木からコンクリート釘を打ってやります。こういうときは普通の釘では歯がたちません。

頭が小さく、材料の表面に埋め込める。さらに、カラーもいろいろあるので、材料のカラーに合わせれば、釘がほとんど目立たないというもの。

ただし釘自体は小さいので、薄めの合板(ベニヤ)なんかに、あるいは引き戸レールの固定なんかに使います。

羽目板に打ち込んだフィニッシュネイル

フィニッシュネイラーというエア工具を使って、フィニッシュネイルという小さな細い釘を瞬時に打ち込む方法です。
釘といっても頭がとても小さいので目立ちません。全く見えないわけではないけれど、目立ちにくいのです。

それに、釘のカラーも各種ラインナップがあるので、材料の色に近いフィニッシュネイルを用いれば、かなり釘が目立たなくなります。

小物家具・雑貨を作るなら、有るととても便利な工具

白い小物入れの組立に白いフィニッシュネイルを使った例

単独で使うことは少なく、接着剤を併用します。
釘自体の保持力は小さいので、隠し釘や仮釘同様、接着剤が硬化するまでの仮止め的な意味合いもありますね。

それでも一応、釘の頭は残るので、隠し釘などよりも保持力はあると思っていいでしょう。薄めの板ならこれだけで固定することもおおいに有り。

釘の長さは15mmから5mm刻みで50mmまであります。連結した板状になっているものを、ネイラーの中にセットして使います。

MAXのフィニッシュネイラーとフィニッシュネイル

何より良いのは、エア工具なので片手だけで釘打ちできること。左手で釘を持つ必要がないので作業が速く、快適です。
もちろん、使うとなるとフィニッシュネイラーだけでなくコンプレッサーも必要になりますが・・・
( コンプレッサー不要の、充電式のものもあります。高いけど・・・)

ステンレス傘釘

波板の取付けに使う釘です。
傘が大きく、釘自体もスクリュー状になっているから保持力が大きいです。

また、傘の下にはスポンジがついているので、材料に傷がつきにくいのも特徴ですね。
波板の中でも、ガリバリウム波板ならば下穴なしで簡単に打ち込めますが、ポリカーボネート波板の場合は下穴が必須です。

傘の材質の違いで、ポリ傘釘、ステンレス傘釘とありますが、断然!ステンレス傘釘がお勧めです。
耐久性が全く違いますゾ。 ポリだと数年で傘が壊れてなくなっちゃうことがありますが、ステンレスは全然平気です。

傘釘使いのウラワザ

ステンレス連結傘釘 釘部分を抜き、ビスに交換したもの

傘釘の『釘』を抜き、ビスに置き換えてやることもできます。
傘釘の釘の長さは38mmもあるので、厚みのある下地にしか打てませんが、短いビスに置き換えることによって、厚さのない下地にも打てるというわけです。

しかも傘釘は広い面積で押えつけるので、例えば布製のシェードなんかを木材に固定したいときには、この方法が便利(^^)v


ビス系の接合方法

コーススレッド

DIYで最も使用頻度の高いビスではないでしょうか。
うちの家作りでも、木材どおしの接合に最も数多く使われたのがコーススレッドでした。

普通の木ネジよりピッチ間が広くネジ山が高いので、素早く打ち込める割に保持力も高いです。
たくさん使うので私はいつも徳用箱で買っています。

長さのラインナップは、25、28、32、38、41、45、51、57、65、75、90、100、120mmとあります。

長さ45mmまでは全ネジ。51mmは全ネジ・半ネジ混在。57mm以上になると半ネジ。
(半ネジは頭部近くにネジが切られていないため、材の引き寄せ効果が高いです。)

スリムねじ

『軸細コーススレッド』とか『スリムスレッド』、『軸細ネジ』とも呼ばれます。
普通のコーススレッドより細いので、打ち込んでも材が割れるおそれが少なく、家具・小物作りの定番ビスです。
うちの自作家具、建具類にはこれが主流でした。

長さのラインナップは、25、30、35、40、45、50、55、60、65、75mmと、ほぼ5mm間隔であるのでわかりやすいですね。

すべてが半ネジなので、打ち込んだときの引き寄せ効果があります。
今はほとんどの製品が『先割れ加工』、『フレキ付き頭』になっていて、さらに木割れを起こしにくくなっています。

木ダボ、丸棒、埋め木、それぞれのダボの仕上がり

多分DIYの家具作りでは一番ポピュラーな方法ではないでしょうか。
ビス頭を木ダボや埋め木で隠して美しくする手法です。

ダボの埋め方については別ページに詳しくまとめていますので、ご参考にどうぞ。

ダボ穴のあけ方・埋め方

金物利用の接合

根太受け金物の使用例
補強用金物(金折れ)の使用例

困ったときはやっぱり金物(笑) 主に補強用だけど、場所によっては金物メインで留められます。

形状によって、『平折れ金具』、『T字金具』、『プレート金具(一文字)』、『金折れ金具』、『三方面金具』、『二方面金具』 などがあります。

もちろん、この他にも建築用金物はたくさんあるんですが、それはまた別のページでご紹介したいと思います。

どんな接合方法でも接着剤を併用することが多いです。
今の接着剤はとても高性能なので、うまく接着できれば、強い力を加えたときに接着部分は剥がれず、むしろ材料本体の方が裂けたりします。(・・;)

でもそれは本当にうまく接着できたときの話ですが、そのために一般的な木工ボンドを使って接着するときに気をつけるポイントを挙げてみます。

1、大量に塗り過ぎない。薄く、全面的に塗るようにする。
剥ぎ合わせたときにわずかにあふれるくらいが丁度いい。

2、材料どおしを合わせたら、少し擦り合わせる。
( スリスリしてやる。)
これで密着度がグンとアップします。

3、必ず圧着する。
クランプなどを使って接合部に圧力がかかるように締め付けます。これで、硬化するまで動かさないこと。硬化時間は季節によっても違うので、商品に記載されている時間を守る。

4、あふれたボンドは速やかに濡れた布などで丁寧に拭き取る。
これは接着強度には関係ないことですが、その後の塗装に大きく影響します。
特に、接着後にステインやオイルなど、木に浸透させるタイプの塗料・オイルを使う予定ならば、これは絶対におろそかにしない。

木工ボンドを拭き残すと木に浸透してしまい、その部分は浸透性塗料やオイルが染み込みません。そのため、着色ムラが必ず起きます。
でも接着後に材料端部を切り落としたり、ペイント塗装をするなら、気にする必要なし。

接着剤が硬化するまで、ポニークランプによる圧締
手加工ホゾ組みで組んだ学習机の骨組み
接着剤が硬化するまでポニークランプで圧締している。

外側から圧着できないときは『突っ張り棒』を利用しよう!

突っ張り棒を使用した、内法面での圧着

外側から締めたりできない場合は、内側から『突っ張り棒』を飼ってやるといいです。
内装の窓枠を後から追加するような場合、材の上からビス打ち+ダボ埋めをするよりも、接着剤だけで固定できるなら見た目もスッキリしますよね。

材料に傷がつかないよう、適当な保護材を当てた上から突っ張り棒を斜めに入れ、棒の根元を横からコンコン叩いて突っ張らせます。
棒の長さは、状況にもよるけど内法寸法より1cm程度長くするとちょうど良いです。

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