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おすすめDIY工具 測定・墨付け編

これまでに自作の家をはじめ、小屋作り、家具・建具作り、レンガやコンクリートなどの外構工事をDIYで行ってきた経験から、レベルアップに役立つ、測定・墨付け関係の便利アイテムをご紹介します。

初心者レベルを脱して、一歩進んだ、効率の良い精度の高い工作をするのに欠かせない道具たちです。

建築用すみつけ鉛筆


建築用すみつけ鉛筆のメリットは何といっても折れにくいこと!

ストッパー付き直尺

ストッパー付き直尺のストッパー拡大図


別名 『スケールストッパー』

直尺自体は基本的な道具だけど、これにストッパーがついているか否かで、便利さは雲泥の差!
材の端からの距離を正確に一定にして墨付けすることができる
からです。

同じ目的の道具として『ケビキ』がありますが、ケビキは刃物で材に墨付けするために、正確ではあるけれど材にキズがついてしまいます。それに、刃物のマークは見えにくいです。

ストッパー付き直尺なら鉛筆なりボールペンなり好きなものでマークすることができるし、目盛があるので便利でセッティングが速い! 材にキズをつけることもありません。

ストッパー付き直尺をスライドさせたまま鉛筆で墨付け

『材の端から20ミリ離れた位置で下穴を5か所開けたい。』 なんていうときも、下穴位置の墨付けを、5か所いちいち材の端からの距離を測って・・・なんていう面倒なことをせず、これを使えばあっという間に、しかも正確に(且つ間違いなく)墨付けができちゃいます。

私はこの道具を頻繁に使います。ケビキよりもはるかに使い勝手が良いですね~
あらゆる工作に大活躍! 超オススメですよ。(^^)v

ストッパー単独でも売られているので、ストッパーのみ買って、手持ちの直尺に取り付けてもいいでしょう。その際は、同一メーカーの同一長さの直尺に合う商品を選びましょう。

  
壺綿が露出したタイプの墨つぼ 壺綿が密封されたタイプの墨つぼ


長い材料に真っ直ぐな長い直線を引く
ならば是非欲しい道具です。

墨つぼは大きく分けて、写真Aのように壺綿が露出しているタイプと、写真Bのように壺綿が密封されたタイプがあります。
写真Aのほうが昔からあるタイプで、伝統的大工さんっぽくてカッコイイ! なんて私的には思ったものですが、さて、両者はどう違うんでしょう?

写真Aのような壺綿露出タイプは、露出している綿に『墨さし』を直接当てて墨汁を含ませることができるので、木造建築の墨付けの際に、墨さしで木材に線を引くときに便利なのです。
(「墨さし」を使うと、墨の線がハッキリと綺麗に木材に引かれます。)

でも、壺綿が露出しているために乾燥しやすく、まめに墨汁や水分を補給したり密封して保管したりのメンテナンスを怠ると、すぐに綿が固まってカピカピになっちゃいます。(-_-;)
私も何度カピカピにさせて綿を取り替えたことか・・・(^^ゞ


一方、写真Bのような密封タイプは現代の主流ですね。
綿が乾燥しにくいし、出した糸をバネで自動的に巻き戻す仕組みがあるものがほとんどなので、作業が速くなるしメリットは多いです。

ただし、自動巻き取りのものはカルコ(針の付いた先端部)が手元に飛んでくるので怖いですし、構造が複雑になるので私的にはやや扱いにくく感じます。

本職でもなく、たまにしか使わないなら、巻き取りバネなどない単純なミニタイプのものが使いやすいと思います。私は両方持ってますが、単純なほうを愛用しています。(^^ゞ

墨つぼの基本的な使い方

カルコを材料に刺すカルコの針を真っ直ぐに深く突き刺す。
( 浅いと、強く引いたときに抜けてしまうので、しっかりと突き刺す )

所定の位置まで墨つぼを持って移動し、糸を張る墨つぼを持って移動し、端まで来たら左手の指で糸を押える。

糸はピンと張った状態にするが、墨つぼを引っ張る力と、手の平を糸車に押し付ける圧力で、糸の張り具合を調整できる。

墨つぼの糸を持ち上げて打つ右手をできるだけ伸ばし、糸を真上に少し持ち上げる。
必ず『真上』に持ち上げる。斜めになっていると線が曲がることがある。

墨つぼで引かれたまっすぐで鮮やかな線糸を離すと、真っ直ぐな線が引かれている。

壺綿に墨さしを当て、墨をつける さしがねと墨さしによる、材木への墨付け

このタイプの墨つぼは、露出している墨綿に「墨さし」をあて、「墨さし」で木材に線を引くことができるので、長い直線を引くと同時にホゾなどの墨付けをするとき便利。

「墨さし」は竹の板の先端を削ってたくさんの切り込みを入れただけのものなんですが、これがじつに鮮やかな線を引けるんですよ(^^)v

昔ながらの大工さんの愛用品ですね。

     



チョークライン


『墨つぼ』と同じにように、真っ直ぐな長い線を引くことが出来る道具ですが、場所によっては墨つぼより便利 (^^)v

『墨つぼ』で使うのは液体の墨汁なので、細くてきれいな線が引ける反面、ブロックなどの表面がザラザラしたものにはうまく線が引けません。
また、屋外のコンクリートなどの上で直接使うのは、糸にゴミや埃がつきやすいため不向きです。

チョークラインなら、使うのは乾燥したチョークの粉なので、屋外で使っても墨つぼほど糸の汚れに神経質にならなくていいのです。また、墨つぼに比べて扱いも簡単♪

チョークラインで引いた鮮やかな線


墨つぼで引いた線は削らない限り消せないけど、チョークラインなら、もし引いた線を消したければ濡れた雑巾などで拭いてやれば消えるので、その点も墨つぼと違います。

また、墨つぼだと糸の先端は「カルコ」と呼ばれる針を刺して使うだけですが、チョークラインは「カルコ」のほかに「フック」にすることも出来ます。フックだと引っ掛けるだけなので楽ちん♪

コンクリートなどには針は刺せないので、フックが使えるのはありがたいですよ。

チョークラインの糸の先端をフックにして、アスファルトルーフィングに墨付けをする

実際、私の家のDIY外構工事や屋根工事ではチョークラインが大活躍しましたが、「カルコ」よりも「フック」を使っていることのほうが断然多かったです。

チョークの色も、青、白、ピンクなどいろいろあるので、目的に応じて使い分けると便利かも。
私は専ら蛍光ピンクを使っていますが、黒いアスファルトルーフィングの上のチョークラインはよく目立っていいですね~

基本的に、木材なら墨つぼ、木材以外ならチョークラインが便利・・・といっていいでしょう。

チョークラインも商品は様々出ていますが、DIYで使う程度ならシンプルでコンパクトなものでも十分役にたちます。購入するときは「粉チョーク」も忘れずに・・・

  
下げ振り (商品名はピーキャッチ)


何かを垂直にしたいとき、あるいは垂直を調べるときに必要な道具

下げ振りなどなくても、『垂直もチェックできる水平器』を縦に使っても垂直は調べられるだろう・・・と思うかもしれませんね。でも高さ数十センチまでならそれでOKなんですが、柱やドア枠のように2~3メートルともなると、水平器とは精度が全く違いますよ。

特に無垢材の古い柱なんて、微妙に曲がりがあることもあるので、水平器を当てる位置によっても結果が違ったりするのです。

下げ振りは、測りたいものの一番上に本体を取り付け(大抵、ポンと叩けば針が突き刺さって仮固定される)、オモリを一番下まで下げ、対象物と糸との距離を上下で測って調べます。

柱を垂直に立てるとか、ドア枠を正確に取り付けるときなどは是非ほしい道具です。

柱の垂直を調整する(柱上部の様子)


柱の垂直を調整する(柱下部でのチェックの様子)
 ちなみに・・・

棟上げのとき柱を垂直に調整する方法は・・

柱の垂直を調整する方法の模式図(イラスト)

最初に仮筋交いの上部を梁や桁に釘で止めておく。 仮筋交いが自由に角度を変えることができるようにするため釘は1本だけ。

イラスト①の人が掛矢などをテコにしてロープを引くか、あるいは柱を押すなどして傾きを調整する。 AとBの距離が同じになったことを②の人が確認して合図する。

と同時に③の人が土台に釘を打って固定する。 釘はまず土台に打つのが正解で、柱だと柱自体が動くことがあるからNG
これが終わったら、今度は今と直角方向の面を調整する。

羽子板ボルトなどのボルト類は調整作業の前にセットしておくが、ナットは強く締めずユルユルにしておき、本締めは垂直の調整を終えて仮筋交いを固定した後にする。

アルミスタッフ 長さ2m

レベル測量の道具ですが、DIYでの外構工事にとても便利ですよ。

簡単にいえば目盛が刻まれた棒なんですが、入れ子構造なっているので全長2mでも収納時には1m程度になります。
( 全長3mとか5mのアルミスタッフもあります。測量道具としてはそのほうが普通)

メジャーだと長い距離を伸ばすとテープが垂れ下がったりして不便ですが、スタッフならそんなことありません。

この道具の意外に便利な点は、モノとモノとの間の距離、つまり内法(うちのり)も簡単に測れることでしょうか。

内法を測定する模式図 箱尺と箱尺の合端の目盛が、内法寸法となる

メジャーだと難しい内法の測定(例えば天井高さなども)が、スタッフだと簡単にできちゃいます。

下地センサーを壁面に当ててスライドさせる 下地のある位置で反応し、光と音で知らせる

壁に棚を取り付けるときなどに活躍しますよ。(^o^)┘

棚やキャビネットなどを室内壁に直接取り付けるなら、ビスや釘は表面の石膏ボードではなく、壁の中のしっかりした下地に効かせないといけないわけですが、この道具で壁の中に隠れている柱や間柱の位置を探し出すことができます。

下地センサーが無い場合は、石膏ボードの壁面をコンコンを叩いてみて音の変化で探し出したりすることも不可能ではないですが、やっぱり正確さは落ちますからね。 ビス打ちを失敗すると壁に無駄な穴をあけてしまう羽目に・・・


さしがね


これが無いと始まらないというくらい、基本中の基本の道具です。

ただ単に寸法を測ったり直角な線を引いたりするだけでなく、じつにいろいろなことが出来ますし、知っておいた方が良いことがたくさんありますよ。(^o^)┘

このページでは書ききれないので、別ページで詳しくまとめてあります。よろしければご覧ください。

↓↓↓
さしがねの使い方

スコヤ スコヤを使って直角の確認作業
留め定規で45度の墨付けをする 額縁


『留め』というのは建築や木工の世界では45度のことです。
最近では『留め』でなくもっと簡略化?して『止め』と書く場合もあるようですが・・・

45度の墨付けをすることに特化した道具だけど、その作業が速く正確にできるので、額縁などの工作にはとても便利。

ちなみに『さしがね』で45度の墨付けをするには長手と妻手の目盛を同じにして材に当てるとできますが、速さと正確さは断然『留め定規』が上!

写真は45専用ですが、45度と90度がセットになったものもあります。こっちのほうが便利かも?

  
自由スコヤ

折りたたんだ自由スコヤ
普段はコンパクトに折りたためる


角度を自由に変えられるスコヤです。

任意の角度で固定して、同じ角度のものをたくさん墨付けするときや、一方の角度を写し取り、他方にコピーするときには是非欲しい道具です。
もちろん、上下反転して材料に当てれば、左右対称の角度で墨付けもできるわけです。

例えば継手の形状の一種である『蟻継ぎ』の斜め勾配は任意の角度なので、下の写真のような継手を作る際、

蟻継ぎ

自由スコヤを使って♀木に角度θで線を一旦引いてしまえば、あとは自由スコヤの角度を固定したまま反転させて反対側をけがき、♂木のほうにも木口を基準線として同様にすれば、正確な墨付けの出来上がり。(^^)v

筋ケビキと、二丁鎌ケビキ

材に当てる定規板と、定規板を貫通している棹(さお)と、棹の先に付いた刃、それと棹の位置を固定するための留めネジ(クサビで固定するタイプも有り)がついているだけのシンプルな道具なんですが、だからこそ、伝統的なこの道具を使いこなせるとカッコイイ! ←そう思っているのは私だけかもしれませんが (^_^;

ケビキは、材料の端から平行な線を引くための道具です。
棹の位置を固定したうえで引くので、何か所に引いても、端からの距離は常に正確に一定なわけです。

刃物なので、薄いベニヤ板くらいならこれで数回引いただけでカットもできちゃいます。

ケビキの刃と定規板までの距離を固定する ケビキで平行線をけがく


筋ケビキは木製の棹に刃がセットされますが、鎌ケビキは刃全体が鉄製になっていて、二丁鎌ケビキは一度に2本の線が引けるので、ホゾの墨付けによく利用されます。

ただし、『材料の端からの距離を一定にした線を引く』という目的だけなら、ケビキを使わなくても前項で紹介した『ストッパー付き直尺』を使うほうが、メリットが多い場合もあります。


両者を比べると・・・

ストッパー付き直尺
鉛筆の線なので材料にキズを付けない。簡単に消すことができる。

鉛筆の線の『太さ』はあるので精密さではケビキにやや劣る。
線を引くときは両手が必要。
ストッパーと目盛がいっしょになっているので、寸法のセットは楽で速くで正確。


ケビキ
刃で材料に印を付ける仕組みなので、当然、材料にキズがつく。消すことはできない。

しかし刃でつけたラインは極めて細いので、精密な工作には有利。
片手で線を引ける。
鑿(ノミ)で加工する場合、最後のひと掘りは、鑿の刃をケビキで付けた刃跡に当てる(はめ込む)ことになるので、極めて正確な加工ができる。

寸法のセットは、別に目盛のついた直尺を当てて固定することになるので、速さではストッパー付き直尺にやや劣る。


私はというと、ほとんどの場合、ストッパー付き直尺を愛用していて、ホゾの加工をするときはケビキを使うというふうに使い分けています。

市販の水糸100m巻き 水糸の端部を丁張に結ぶ
水糸の張り方

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