DIY 日曜大工で家をつくる

DIY 小屋作り

DIYで作った10坪の小屋 費用60万円
第1期工事 10坪
在来工法
12坪まで増築したDIY小屋の全景
増築後 12坪
2×4工法

上の画像は、自宅の隣に完全セルフビルドで作った12坪(40㎡)の多目的小屋です。
自分で設計して、建築確認も取りました。

第1期工事で10坪(床面積8坪+土間)を作りました。かかった費用は、約60万円です。・・・坪単価にすると6万円(^^)

約1年半後、さらに2坪(実質4坪)増築しています。合計12坪で総額約80万円

最初の10坪は在来工法(=木造軸組み工法)で建てていますが、増築部はツーバイフォー工法です。

小屋作りカテゴリーは全部で15ページにわたっていますが、このページではDIYで小屋を作る際の基本的な知識と、小屋の作り方をダイジェストでご紹介します。


小屋作りの全工程を映像で記録し、詳細な解説をつけました。
(第1期工事 10坪分)
建物の作り方が動画でわかるDVDビデオ

>> 詳しくはこちら


私は上記画像の小屋以外にも、住宅2棟と小屋1棟をセルフビルドしてきたので、それらの経験をもとに、
小屋作りを始める前に知っておいたほうが良い基本的な事柄
 について書いてみますね。

■ 2×4工法 vs 在来工法 小屋作りにはどっちがいい?

鉄骨や鉄筋コンクリートで作ることなんてことは、ここでは考えません。(笑)

DIYで手を出しやすい木造で考えると、躯体の作り方としては、2×4(ツーバイフォー)工法と在来工法(=軸組み工法)がありますが、自分の経験から長所・短所などを比較してみましょう。

(他にログハウスという方法もあるわけだけど、私自身はログハウスの経験がないので省略します。)


 ◆ 2×4工法

2×4工法で建築中の小屋

2×4工法(ツーバイフォー工法)は、DIYの小屋作りの一番人気だと思います。

その利点は何といっても、複雑で技術を要するホゾなどの継手加工が必要なく、割合簡単に手を出しやすいこと。
その割に地震に強く、素人が作っても必要な強度が担保されること
でしょうか。

小屋のような小規模な建物作りには、これが一番適していると、私自身も同意します。

ただしデメリットもあります。列挙してみると・・・


  • 床が出来てから壁 ⇒ 梁 ⇒ 屋根と進行するので、工事に長期間かかる場合は先に出来た床などが雨ざらしになる。

  • 面で支える構造なので、大きな開口部が取りにくい。

  • このため、屋根と柱だけで構成する「下屋」のような空間は作れない。


 ◆ 在来工法

在来工法で建築中の小屋

ホゾなどの継手加工が必要なため敬遠されがちな在来工法(別名:軸組み工法)ですが、その点を除けば、以下のようなメリットがあります。

まあ、裏をかえせば2×4工法の逆のことになるわけですが・・・

  • 雨の多い日本では、雨の影響を最小限に出来る点で有利。

    柱や梁など構造材の刻み加工中は、作業終了後にその場所だけシートを被せておけば雨を防げます。建物全部覆うなんていう作業は無し。
    加工が終われば、柱を立てて屋根の下地ができるまではアッという間なので、その後の工程も雨を心配せず、屋根の下でマイペースでやれるわけです。

  • 屋根と柱だけで構成する「下屋」などの空間を自由に作れる。

    ※ 開放的な「下屋」は農機具や軽トラを入れたり、屋根付きウッドデッキにしたりバーベキューをしたりととても使い勝手が良いので、是非ほしいところです。

私的結論を言うと、DIYで作る場合、小さな小屋なら2×4工法が良いと思いますが、10坪とかの大きな規模になってくると在来工法のメリットが生きてくると思います。

それに・・・ ホゾなどの継手加工は難しそうだと一般的には思われているようですが、単純な切妻屋根の建物作りならば、極端な話 「平ほぞ」と「相欠き」、「腰掛鎌継ぎ」の3種類だけ覚えれば作れてしまうのです。

継手加工の技術をいったん覚えると、のちのち増改築したりするときも役立つし、DIYの巾がグンと広がりますよ。(^^)v

■ 建築確認申請は必要か?

小屋の建築確認申請書の一部

建物を建てる際には、その計画が適法であるかどうかを事前に役所などで判断してもらうことが義務づけられていて、これを建築確認申請といいます。

ただし建物の規模や建てる場所によっては必要ないので、まずはそこを判断しなくちゃなりません。


かなり大雑把、かつ乱暴な言い方をすると、

  • 都市計画区域外ならば不要で、区域内ならば必要
  • 自宅の庭に6帖以下の木造小屋を作る場合は不要


・・・という感じなんですが、

もちろん規模や構造にもよるし、いろいろと区分や例外もあるんです。

実際、小屋といえども、必要な場合が多いですよ。
(・・;)

せっかく作った小屋が法令違反で、役所から撤去命令を出されたりしたら泣くに泣けませんよね。 事前に確認すべきと思います。

この辺のことは別ページでまとめていますので、よろしければご覧ください。

建築確認申請はどんな場合に必要か?


■ 基礎の構造はどうする?

DIYで作った布基礎

基礎工事は地味で重労働なイメージがあるので、できるだけ簡易に済ませたい・・・と多くの人が考えるでしょう。

簡易な基礎というと、地面に部分的に穴を掘り、点状に束石などを置いていく独立基礎ですね。
ネットを見ても独立基礎の小屋が多いんですが、

じつは建築確認申請が必要なケースだと、独立基礎は法的にNGとなる可能性大です。

この辺のことは別ページで詳しくまとめていますので、よろしければご覧ください。

基礎の構造 法的にはどうなってる?


順を追ってダイジェスト

上記12坪小屋を作ったときの作業手順を、大雑把にご紹介します。
詳しい内容はそれぞれ個別のページを設けていますので、ご覧いただけると幸いです。

1、小屋の本体部分(在来工法)

遣り方木造建物作りの基本は、まず最初に敷地を整地し、
画像のように杭と板で作った遣り方と呼ばれる目印を設け、

正確な水平・直角を測って水糸を張るところから始まります。

溝状に土を掘り、栗石と砕石を入れ突き固めます。

次に、型枠を組み、内部には鉄筋を配置して生コンを打設します。

鉄筋コンクリート布基礎布基礎ができた状態の画像です。

小屋なので高さが低いですが、この設計で役所の建築確認をいただいています。

基礎自体はコンクリートなので、いくら雨に降られても平気。

ここで、木材店から土台と大引きに使う材木だけを購入し、まずは土台だけを先に刻んでしまいます。
刻みをする際は、木屑は地面に散らばらないように下にシートを敷きます。(シロアリ予防)

基礎コンクリートとアンカーボルトと基礎パッキンアンカーボルトが仕込まれた基礎コンクリートの様子です。

基礎と土台の間には通気&土台の腐食防止のためにパッキンを挟みますが、土台据え付けの前に並べておきます。

土台据え付け木材店から、まずは土台と大引きに使う材木だけを購入し、ホゾや継ぎ手などの加工(=刻み)を終えた土台を、基礎の上に据えつけてしまいます。

もちろんアンカーボルトをしっかり締め、基礎と土台を緊結します。

仮床を作るため、大引きと根太を並べる木材店から根太と下地合板を購入し、土台の上に大引きと根太を並べて、その上に下地合板を並べ、仮設作業スペースにしてしまいます。

これはあくまで仮設なので、カットもせず、ただ並べるだけ。

合板は、動かないように四隅だけ根太にビス止めすれば十分なので、全部の作業は半日もかからないでしょう。

この後、屋根・壁が出来てから大引き・根太を本固定し、床が出来上がるという工程です。

刻み作業場 \(^0^) わーい! 
広々としたプラットフォームが出来ました。

これは2間×4間の広さですが、刻み作業をするには、このくらいあれば十分です。

この上で、電動工具や手道具を駆使して、材料にホゾなどを加工していきます。

もしも建てるのが大きな家の場合は、1階の全床面積のうちの一部だけ使ってこのようなプラットフォームを作り、そこで刻みをすればいいかなと思います。

構造材の刻み作業中電動工具や手ノコ、鑿などを使い、構造材の墨付け・刻み加工をしているところです。

とても面白く、充実感のある作業ですよ。(^^)v


木材刻みだけプロに依頼する手もあるよ

もしも構造材の刻み加工が難しいと感じる場合は、多少費用はかかるけどプレカットのサービスを利用する方法があります。
正確に加工済みの柱や梁・桁・・・ オーダーメードの構造材セットが手に入りますよ。

※ 関連ページ ⇒ プレカットの利用方法


刻みをしている間、1日の作業が終わったら、このようにシートをかけて養生しました。

ホームセンターにも売っている 3.6m×5.4mの1枚350円程度の作業シート3~4枚あれば足りるので、とても安上がり(^^)

また、高く突き出た壁が立っているわけではないので、シートをかけるのは簡単で、高さが無い分、風にも強いです。

刻みを終えた構造材。

いよいよこれから上棟(棟上げ)です。

在来工法は、建て始めると屋根がかかるまでが早いです。

まずは、仮設プラットフォームの端っこの合板を少しずらして土台を露出させ、柱を立て、以下、梁・桁・束・モヤと順に進みます。

この手作り小屋の上棟では、夫婦二人だけで作業して2日でここまで進みました。

ちなみに、手前の2本の柱は独立した束石の上に立っていますが、束石はもちろん、地中にある現場打ちコンクリート塊と一体化させてます。

垂木の取付け次はタルキの取り付け

これは一人でやって、2日かかりました。
あんまり身軽ではないもので・・・(^^ゞ

タルキを取り付けてしまえば、屋根に仮設のシートをかぶせることが出来ます。

雨が降るおそれがあるならブルーシートをかけてやりすごしても良いし、そうでなければ何もせずに、タルキの先端カットと、野地板貼りに突入!

タルキの長さがバラバラなので、墨つぼでラインを打ち、丸鋸でカットしています。

これで先端が揃って、真っ直ぐになりました。

切り落としたタルキの端材は、面戸(桁と野地板の間のスキマをふさぐ板)に流用。

野地板取付け屋根の下地となる野地板を貼っているところです。

野地板を全部貼って、その上からアスファルトルーフィングを貼れば、もう雨が降っても大丈夫。

柱を立て始めてから一週間もかからずその段階まで行けるので、後は雨を気にせず、屋根の下でのんびり壁や床を施工できます。

在来工法って、意外にセルフビルドに好都合なんです。

ガルバリウム屋根の施工2ルーフィングを貼って、ガルバリウム波板の屋根と、ポリカーボネート波板の屋根を張り・・・

完成したガルバリウム波板屋根一部に明かり採り(透明部分)のある屋根が完成しました。

間柱と筋交いを取り付け、それと同時に、ドアや窓・引き戸などの開口部枠も構成します。

セルフビルド小屋の透湿防水シート貼り外壁の下に、透湿防水シートを張り巡らします。

スギ板を貼った、小屋の外壁外壁はスギ板のよろい張りにしました。

最も費用が安く済み、耐久性もあり、好きな色で塗装できます。

もらい物の中古アルミサッシを取り付け、窓まわりは白くペイントした板で囲い、アクセントにしました。

引き戸の完成引き戸やドアも、もちろん自作です。

自作ドアの制作過程 ドアノブの設置ドアノブは既製品を買い、所定の位置とサイズでラッチ用の穴をあけたりして、ドア作りの木工作業を楽しみます。

セルフビルド小屋の内部壁には断熱材を入れ、OSBボードを貼って内装にしました。

は厚さ24ミリのネダレス合板です。
作業小屋なのでフローリングは貼らず、これで床の仕上げとしました。


2、増築部分(2×4工法)

1期工事完成後、南側にツーバイフォー工法で増築しました。
在来工法で建てたものに、ツーバイフォー工法の増築部を合体させます。

独立基礎小屋の本体部分は一度役所の完成検査を受けており、そこに小面積の増築なので、増築の建築確認は不要。

ということで、比較的手間が少なくて済む独立基礎にしています。

壁パネルを立て起こした状況2×4工法は、まず床のプラットフォームを作り、2×4材のスタッドに合板の面材を貼った壁パネルを立て起こすという手順。

簡単でわかりやすく、失敗もほとんどないと思います。(^^)v

ツーバイフォー工法による増築屋根部分は斜めカットの部材が多いので、事前にしっかりとした設計が必要です。

無料の図面作成ソフトである「JW-CAD」を活用しました。

在来工法部分と2×4工法部分の接続のしかた

在来工法部分と2×4工法部分の接続のしかた

この小屋の場合は、在来工法部分の桁・モヤ・棟木に、増築部分として2×6材を縦使いにして抱かせています。
2×6材が増築部分の桁・モヤ・棟木となるわけです。


自作の水切りと破風屋根の「水切り」も市販品ではなく、トタン板から切り出して自作しています。

破風は白くペイントしてアクセントにしました。

自作窓の製作風景南面には上げ下げ窓を2か所取り付けました。
中空ポリカボードを使った自作窓です。

小屋の玄関引き違い戸 増築部の玄関引違度い戸も自作です。

小屋増築部の内部の様子室内の様子。

薪ストーブを置いたので、冬でも楽しく過ごせます。

DIYで作った小屋の完成すべて完成しました!

12坪あるので工房として重宝しています。
もし一人暮らしなら、家としても使えるくらいのスペースがあります。(^^)


ダイジェストでのご紹介は以上で終わりです。 詳しくは各工程ごとのページで解説していますので、よろしければご覧ください。

また、超!詳しく実践的に解説したDVDもありますよ。

各詳細ページへのリンクです。

小屋の基礎工事 木材の刻み加工 ガルバリウム波板で屋根を作る ポリカ波板で屋根を作る 中古アルミサッシの取付け 小屋の透湿防水シート張りとスギ板外壁張り ツインカーボで窓を作る 小屋の引き戸を作る ネダレス合板で床作り 小屋の内壁と棚作り ドアの自作 2×4で小屋の増築 上げ下げ窓の自作 引違い戸を作る 後付けの屋根断熱

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