ツインカーボ(中空ポリカボード)で窓を作る

ツインカーボを「はめ殺し」にした窓(妻壁外側から)

(同じく室内側から)
窓は、サッシを使えればそれでいいけど、サッシが入らないところや、自作の窓を作るときに丁度いい材料はないかと思っていたところ、ツインカーボのことを知りました。
窓の素材として、ガラスは手軽に入手しにくいし割れやすい。アクリルは値段が高い。でもツインカーボは値段も手頃で、とても軽くて加工しやすく、割れることもないので、DIYにはありがたいです。
手作り小屋には、南側の妻壁(三角形の部分)と、引き戸の窓に、ツインカーボを使ってみました。

近所にできた大きなホームセンター(Homac)で、アクリルサンデー株式会社製のツインカーボを扱っていて、色はクリアとスモーク、厚さは3ミリと4.5ミリがありました。
私が購入したのはクリアの4.5ミリ。大きさはサブロク版(910×1820)です。正確な価格は忘れました。1枚3千円くらいだったような・・・(^^ゞ
ツインカーボというのは「中空ポリカーボネートシート」といって、材質はポリカーボネート。
画像のように中が空洞なので、軽いとは聞いていましたが、予想以上に、非常に軽いです。

画像右が、ツインカーボをはめ込んだ窓です。 クリアとはいっても、縦縞があるためか、外の景色はこのようにボヤけて見えます。
でも光はバンバン入ってきます。
ちなみに、縞模様が必ず縦になるように使うのだそうですよ。

カットはカッターナイフで切れます。
小口は、水やゴミが入らないようにアルミテープで塞ぎます。
ツインカーボの固定方法
さてツインカーボは熱による膨張収縮の程度が大きいので、これをどうやって固定するかですが・・・・

説明書を読むと、ビスで止める場合は、ツインカーボの伸縮を考慮して、ビス径+3ミりの穴をあけて、ワッシャー、パッキンをはさんで固定するようになっていました。
でもそれは面倒なので、もっと簡単な方法として、私は左図のように押し縁(おしぶち)を使ってみました。
ツインカーボ本体を押し縁で挟むようにし、押し縁自体は下地にビスなどで固定するという方法です。 さらに、ツインカーボの膨張収縮が自由にできるよう、隙間を設けて取り付けます。


在来工法の妻壁に台形の窓をはめ込むには、母屋(モヤ)と垂木(タルキ)の間の三角形のスキマを塞がなければならないので、まずは、三角にカットした木片を、接着剤をつけて押し込み・・・


次に、適当な小角材を現場合わせでカットして、台形部分にグルリと1周。
これが外側の押し縁になります。

ツインカーボをはめ込んで、内側からも押し縁で固定。
でも押し縁の寸法を測るのが飽きてきたので・・(^^ゞ
短くカットした角材を適当に散らして貼り付けました。これで簡単押し縁完成。
じつは、完全なはめ殺し窓にするのではなく、窓の取り外しが簡単にできる構造にしたかったのです。
夏場には妻壁から熱気を逃がせるように、押し縁をはずしてツインカーボを取り外し、網戸に替えようという魂胆です。

透明で光は入ってくるけど、景色は適当にボヤけるので、小屋の中の様子が外からはっきり見えないというのもメリットでした。
逆にいえば、外の景色をハッキリと見たい窓には不向きだと思います。
考えれば、いろいろ使い道がありそうですね。