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浴室洗い場の混合栓を交換

交換後の新しい混合栓 KVKの、FTB100K(W)KST


うちのお風呂の洗い場の混合栓は16年も使ってきましたが、ついに調子が悪くなり、交換することにしました。

もともと自家水道なので細かい砂などが混じることも多く、定期的にストレーナー(=フィルター)の掃除はしてきたんですが、古くなって硬くなり、中のカートリッジを取り外して洗うこともできなくなり、お湯の勢いがかなり弱くなってしまいました。 もう寿命でしょう。

新しい混合栓を入手し、自分で交換するまでの手順をご紹介します。

これが古い混合栓  使用感たっぷり (^_^;
交換前の古い混合栓


新しくなった混合栓 (^^)v
交換後の新しい混合栓 KVKの、FTB100K(W)KST

適合する混合栓の選び方


混合栓とは、ひとつの吐水口から、お湯と水を混合して出す水栓金具のことです。

混合水栓のタイプは壁付けの場合、

1、 ツーバルブタイプ ⇒ お湯と水の双方にバルブがあるタイプ。両方のバルブの開き加減でお湯の温度や勢いを調整します。

2、 シングルレバータイプ ⇒ 1本のレバーで水温と水量を調節するタイプ。

3、 サーモタイプ ⇒ 温度をあらかじめダイヤルで設定すると、お湯の温度が自動的に調節されるタイプ。

・・に分類されるけど、うちの場合はサーモタイプです。

サーモスタット混合栓といいます。多分一番高級(?)なタイプかな。 お風呂には最適と思います。

条件が合えば別のタイプに交換することもできますが、あえて変える理由もないので今回はそのままサーモタイプにしました、

左右にハンドルがついていて、左のハンドルでお湯の温度を設定、右のハンドルでシャワーとカランの切換えや水量の調整をします。 とても使い勝手が良いですよ。

壁まで来ている配管と配管の間の距離が重要!


新しく混合栓を買うとき注意するべきは、浴室の壁まで来ている水の配管と、お湯の配管との中心間の距離です。

混合栓にはそれぞれ、この距離の適合範囲があるからです。


サーモスタット混合栓はホームセンターでも普通に売られていますが、よく見かけるのはこんなタイプですね。

↓↓↓

このタイプは、壁の配管から混合栓本体までの間に「取付け脚」と呼ばれる管が「ハ」の字型に配置されていますが、取付け脚の傾き角度をかえることによって適合範囲にある程度巾をもたせられます。

このおかげで大抵の場合は適合するようになっているようですが、お湯と水の配管の距離がだいたい20センチ前後になっていますね。

ところがうちの浴室の場合、お湯と水の配管どおしの距離は10センチしかありません。
混合栓には「ハ」の字型の取付け脚がなく、壁の配管から直に水栓本体と連結するタイプなのです。

このためホームセンターに並んでいる水栓は適合せず、メーカーのサイトを見て探すことになりました。

商品の品番で検索して探す


現在使っている混合栓の品番は、KVKのKF680(W)G

この品番をそのまま入力すると KVK のサイトが出てくるんですが、やはりもう16年もたっているためか「販売終了品」となっていました。(>_<)

当然、後継機があるはずで、「代替品」の案内ボタンに従って出てきたのが、KF3050GN というやつ。価格はなんと! 税込92,620円!! 超高っ!!!

メーカーサイトなので pdf の施工説明書もダウンロードできます。それによると、お湯と水の配管間距離は100±14mmとなっているので、これに適合しさえすればもっと安い商品でもよいだろうということで、サイト内の「壁付サーモスタット」の中の商品を探してみる。

すると、少しお値段お手頃のやつも有るじゃーありませんか (^^) 
それでも定価は4万円台だけどね。 高っ!!

混合栓の交換取付け作業


こういう商品を買うと、取扱説明書のほかに施工説明書が付いてくるので、書いているとおりに作業すれば問題ないです。

ちなみにメーカーのホームページを見ると、商品品番ごとに施工説明書をダウンロードできたりするので、商品が届く前にあらかじめ勉強できるんです。今は本当に便利な世の中になっていますね~ (^^)

あとは道具を揃えておくだけ。

1、必要な道具類

混合栓の交換に必要な道具類

ウォーターポンププライヤーというのは、その名のとおり水道関係の作業で重宝します。

いろんなサイズのナットを回すことができて使い勝手も良く、もちろんモンキーレンチでもOKだけどこっちのほうが使いやすい。
水周りの修理点検はしょっちゅうあるので、一家に一本あると便利ですよ。

あと、シールテープはネジ付きの管を接続するときに使う頻度が高いので、私は常備しています。

ウォーターポンププライヤー と シールテープ
 

2、新しい部品をバラして並べておく

新しい混合栓の各パーツ

テキパキと作業できるよう、全部のパーツを並べておきます。
パッキンなどの小さい部品は亡くしやすいので、洗面器などに入れておくとやりやすいです。

3、作業の前に水道元栓を閉める

不凍栓のハンドル

家の水道全体の元栓である「止水栓」を閉めてももちろんOKなんだけど、そうすると作業している間は家全体で水が使えないので、関係する配管の分だけ止められれば都合が良いですよね。

寒冷地の家には「不凍栓」があるので、関係する部分の不凍栓を閉めるだけで事足ります。
うちでは、お風呂用と給湯器用の不凍栓を閉めました。

4、古い混合栓を取り外す


ますは古い混合栓を取り外しましょう。

ソケットカバーの取り外し

最初にソケットカバーを取り外し・・・(手で外せます)

ウォーターポンププライヤーでナットを緩める

ウォーターポンププライヤーで本体とソケットを繋いでいるナットを緩め、本体を外します。

取り外された水栓本体

本体が外れました。 給湯配管の中に残っていたお湯が少し出てきていますね。

ソケットを取り外す
次にソケットを取り外します。


配管の中を歯ブラシで掃除する

配管ネジ部のゴミなどを、古い歯ブラシを使って掃除しています。

この後、この状態でそれぞれの不凍栓を開けてみます。

通水したときの水流

水とお湯、それぞれを思い切り出してみました。
抵抗がないのですごい勢いで出てきます。これで配管内が掃除されたかな?

5、新しい混合栓を取り付ける


さて、いよいよ新品を取り付けます。 最初はソケットです。

新しいソケットを仮はめ

まずはシールテープを巻かずに、そのまま配管に止まるまで仮に捻じ込んでみます。

このとき、止まるまでが何回転だったかを覚えておくといいです。(理由は後述)

左右のソケットの高さを測る

この状態で直尺などを当て、左右のソケット先端から壁面までの距離を測ってみます。
今回は左右とも1mmもズレなく同じだったのでOK。

もしも壁面からソケット先端までの距離が左右で差があると、水栓本体をうまく捻じ込めないので、その場合は左右のソケットの捻じ込み深さをあらかじめ調整しなくてはならなくなり、そのためのチェックでした。

ソケットのネジ部にシールテープを巻く

ソケットを取り外し、シールテープを引っ張り加減で時計まわりに6~7回巻きます。
シールテープは指の爪で千切れます。

シールテープを巻き終えた状態

巻き終わり。 この状態で配管に捻じ込みます。

この混合栓は、ソケットにストレーナー(=ゴミ掃除用のフィルター)がついていて、ストレーナーが真下に来るようにセットすることになっています。
配管に捻じ込み、何度か回してストレーナーが真下に来た位置でストップ。

ちなみに、シールテープを巻いて時計まわりに捻じ込む際、行き過ぎたからといって逆方向に戻してはダメです。
逆方向に回すとシールテープが引きちぎれて隙間ができ、水漏れの原因になるからです。
もし行き過ぎてしまったら、一旦取り外して最初からやり直すしかないです。
(もちろんシールテープも新しく巻き直し、♀側配管内のシールテープのカスも取り除く。)

このため、最初にシールテープを巻かずに仮はめしたときに何回転で最後までいったかを覚えておくといいでしょう。
その回転数より少し少ない回転数で、ストレーナーが真下に来た位置で止めれば良い・・・ということが事前にわかるからです。

取り付けたソケットの左右の高さを測る

ソケットを捻じ込み、左右の高さをチェック。 問題なし。

ソケットにパッキンをセット
パッキンを挿入し・・・


水栓本体の裏側

本体を接続します。 これは本体を裏側からみたところ。

傷つかないようボロ布をはさみ、ウォーターポンププライヤーでナットを締めて本体を固定

ウォーターポンププライヤーでナットを締めて本体を固定します。
新しいのを締めるときは、ナットに傷がつかないようボロ布を挟むといいです。

ソケットカバーを装着
ソケットカバーをセットし


シャワーホースの接続

シャワーホースを、パッキンをはさんで接続。 これも同様にしてナット締め。

吐水口の接続

最後に吐水口を同じように接続します。

取付け完了したサーモタイプ混合栓

取付け完了しました。 特に難しい作業はありません。

シャワーからお湯を出してみる

不凍栓を開け、早速お湯を出してみました。
おぉ~~~! お湯の勢いが昨日までとは全然違いますぞ! お風呂楽しみ♪

サーモスタット混合水栓


私の著作物です (本とDVD)


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