地盤調査
業者選定経過や費用のことなど
スウェーデン式サウンディング調査をしてもらっているところ。
実施時期は平成21年7月

調査報告書の一部
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地盤調査の疑問点あれこれ
今はみな、家を建てる前に地盤調査をするのが普通になっているようだけど、この点についていろいろ分からないことがあったので、建築士さんとの打ち合わせの中で教わったことを箇条書きにしてみます。

- 地盤調査は、建築基準法では必ずやれとはなっていない。 ただ、基礎の構造を決定するのに、資料がないと困る。
過去に地盤調査無しで建築確認が通っていたのは、周辺の家の状況や地形の状況から判断していたという面がある。
( ちなみに、平成6年にうちの自宅を私が自分で設計し、建築確認を通したときは、地盤調査しませんでした。)
- 何の地盤改良も必要無いケースは、地山を切って作った土地くらいのもので、他は大抵必要になる。
仮に敷地の一部だけが地盤が弱かったとしても、5点のうち弱い1点だけ柱状改良ということはしない。 逆にそこだけ硬くなるため地震時のねじれなど心配になる。
地下に硬い地盤がある場合は、鋼管杭や柱状改良が有効。 どこまでも弱い場合はベタ基礎にして荷重を全体で受ける。
- スウェーデン式サウンディングは、建物の四隅と中央の、5点調査が原則。 設計地盤面まで下げなくても現況のままでよい。
グリグリと掘っていって硬い地盤がどこにあるか探すものである。 何mも深くまで入る。
費用は5~10万円というのが相場。
さて、これを受けてスウェーデン式をしてくれる地盤調査会社を探すことになったのですが、決定までにこんな経過をたどりました。
業者選定経過
1、知り合いのツテをたどる
私の知り合いに土木工事の設計会社をやっている人がいるので、地盤調査の会社ともつきあいがあるとのことでD社を紹介してもらう。
連絡をとると、担当者曰く、「うちは地質調査専門でやってるんで、住宅の地盤調査はやらないことはないんですが、機械も若干違うんです。 m当たり4500円にもなってしまいますよ。 最低でも、1点につき15000円はかかりますけど・・・」
・・・というわけで却下。
2、建築士の紹介でP社を紹介してもらう
先方の担当者に連絡をとると、「うちでも自前でやってるわけじゃなくて下請に出しているんですよ。 下請けに直接発注したほうが得だよ。」とのアドバイス。 その下請け会社に連絡を取ってもらいました。
・・・おぉ~ なんて良心的な! (^^)
3、やがてそのS社の担当者から電話
「深さは最大10mまでやります。入らなくなればそこでストップ。 深さに関係なく、5点調査で30000円+消費税 報告書2部作成 で請け負います。」
費用の相場は5~10万円と聞いていたから、3万円と聞いてニンマリ(^^)
早速注文しましたよ(^^)v
調査の結果は・・・
敷地内の建物予定位置と、調査地点の関係

原則は建物の四隅と中央の5点を調べるが、No.1は石に当たって調査できず、近隣のNo.2を取る。
No.5が弱かったため、念のため近隣のNo.7を取り調べる。
報告書の一部抜粋

各点ごとに、調査結果がこのような数字とグラフにまとめられた。
地面からの深さごとに「換算N値」なるものを求めて表示している。
地盤調査報告書

調査終了後、報告書が上がってきました。(2部納品されました)
いろいろ書いてあるけど、結論にあたる「考察」の文を抜粋すると・・・
考察文の抜粋
『調査結果より、測点5のGL-1.75mまでに軟弱な層が確認されました。 但し、他の測点は安定した支持力が確認され、測点5の軟弱部は局部的なものと推測されます。
従って、測点5付近のGL-1.75mまでを良質な盛土に置き換え、十分な転圧を施す必要があります。 転圧後は。布基礎(ベース幅450㎜)による施工が可能と考えられます。
※転圧のまきだし厚さは、自重80kg程度のランマーで一層0.30mとします。』・・・以上
・・・ということで、報告書を建築士さんに一部提出して基礎の設計をしてもらいました。
結局、地盤調査会社の報告書の考察に書いてあったとおりの、一部置き換え工法の布基礎になったんですが、私の希望で、測点5付近だけでなく測点6付近もあわせて置き換えするようになりました。
報告書の「スウェーデン式サウンディング試験記録」をよく見ると、測点6の-0.75m付近で換算N値が3.0をやや下回るポイントがあったため、念のためということで・・・