継手と仕口について


継ぎ手(=つぎて)とは、材料を軸方向(長さ方向)に継ぎ足すために加工した組み手のこと 。
仕口(=しくち)とは、材料どおしが直角に交わる部分に加工した、ホゾなどの組み手のことです。
(直角でない場合でも仕口といいます。)

在来工法のセルフビルドでは、継ぎ手は出来るだけ設けないほうがいいですよ。

いくら立派に刻みをしてぴったりと接合させても、引っ張られた場合の強度は、やはり一本 ものには到底かなわないわけですから。

継ぎ手を設けないようにするには、超ロングな一本ものの材木を使えばいいという理屈に なりますが、10メートルの材木なんてのはないですよ!

現実には4メートルが標準的な長さです。 5、6メートルもあるにはありますが・・・

4メートル以内に納まるというと、2間(3.64メートル)ですね。

だから家の設計をするとき2間を基準に考えていくと、材料の無駄も、手間も少なくなります。

スパンが4間もあるなら諦めて継ぎ手を作りますが、2間半(4.55メートル)なんてのは、中途半端で無駄が多くなるので避けたいところです。


仕口は、例えば土台と柱とか、梁と柱などの接合なので、一番多い加工は単純なホゾとホゾ穴です。

横架材では一般的には「大入れ蟻かけ」という仕口が多いですね。
  ※ 横架材(おうかざい)=横に掛け渡す部材

私は「渡りあご」という、組み合わせる木材同士をお互いに少し欠き込んで直交させる仕口をよく使いました。


継ぎ手、仕口とも、専用の金物で補強します。
金物はあくまで補助で、メインは刻まれた木材どおしの結合なのですが、最近は金物自体を仕口の主役にする工法も増えてきました。

ハラテックとかクレテックという名前の接合金物を柱に取り付け、梁材にはスリット状の溝が切ってあるだけで、梁を金物にそって落とし込み、ドリフトピンでしっかりと結合されるものです。
木材の断面欠損が少ないため、強度的に有利といわれています。

木材の刻みが主役の伝統的な工法と、金物主役の新工法・・・どちらが、どういう点で優れているか、長所・短所は何か?
この辺は私ごときではわかりません。

ちなみに、私の家は「木材の刻みが主役の伝統的な工法」のほうです。(^^ゞ