簡易水洗トイレの設置

トイレを自分でつくる工事は、配管が必要なため家の基礎工事の段階から始まります。
我が家は簡易水洗トイレです。簡易水洗ですから汲み取りになりますので便槽が必要です。
完全な水洗ではありませんが、暖房便座とシャワートイレ付きの便座にしました。 (^^)v
便槽埋め込みと排水管の立ち上げまでを自分で施工し、簡易水洗便器の当初の取付けは水道屋さんにお願いしました。
※ 取り付けから16年経過した後、パッキン交換のため自分で便器を取り外し、再度取り付ける工事をしました。
メーカーから工事説明書を取り寄せ、書いているとおりに作業すれば、便器の取り付け作業などは特に難しいいことはなかったです。DIYで十分に施工可能でしょう。
便槽の埋込と配管

簡易水洗トイレ専用の便槽を購入しました。メーカーはセキスイのもので、容量は700リットルあります。
手前に見える穴が汚水排水管が取り付く部分です。
現場に搬入されたコレを見たときは、「ワー、でっかい! こんなもの一人で持てるかな?」と思ったものですが、いざ持ってみると意外に軽い!
なるほどプラスチック製?で中が空洞ですから・・・・
この便槽を、基礎工事のときにレンタルしたミニバックホウで掘っておいた穴に埋め込むのです。

便槽を据え付ける穴の底は、厚さ15cmくらいに砕石を敷いた上に、厚さ10cmのコンクリートを平らに打って基礎をつくります。
便槽の施工説明書には汚水排水管の勾配の範囲などが記載されているので、それをもとに便槽の位置や穴の深さを決めます。
間違えると便槽の頭が地面上に飛び出したりして・・・・そんなのイヤだ(^^ゞ
基礎に敷くコンクリートは少量なので、コンパネの上で砕石6:砂3:セメント1 の割合で混ぜ混ぜして水を加え、人力練りでつくります。厚さが薄いので、砕石を気持ち少なめにしました。
この後、穴から這い出るのが結構大変でした(^^ゞ

人力でよいしょっ!と便槽を穴に入れ、便槽が壊れないように砂や土で慎重に埋め戻し、足で踏んだ後、水を打って締め固めます。
埋め戻す土から、大きな石をあらかじめ取り除いておきます。
簡易水洗トイレ用便槽には、汚水排水管や背接着剤、「ウジ返し付きエルボ」なるものまでセットになっていましたから、施工説明書にしたがってパイプを接続します。
パイプは布基礎を貫通することになるので、家の基礎をつくる際には便槽との位置関係を決めておいて、あらかじめ穴をあけておかなければなりません。
以下は、便槽を購入した際に付いてくる施工説明書の納まり図なんですが・・・

うちの便槽の品番はN-700なので、これを参考に、自分なりに簡単な図面を描いてみて、穴掘り位置や深さ、基礎の貫通位置などあらかじめ決めておきました。
もちろん、パイプを通してしばらくしてから、モルタルで隙間を埋めました。

板で枠をつくり、手練りのコンクリートで便槽の蓋の周りを固めます。
簡易水洗ですから、当然汲み取りになります。


汚水排水管は家に中に引き込み、トイレが取付けられる場所に出しておきます。
その後、トイレスペースに床下地を張り、便槽から伸びる汚水排水管を立ち上げておきます。
便器取付の際は、工事説明書に従って床からの所定の高さでパイプを切断するんですが、この段階では便器のメーカーや品番を決めていないので、長めに出しておきました。

仮設トイレを設置してみた

セルフビルドをしている身としては、現場に仮設トイレがほしいところです。(^^ゞ
運よく、この時住んでいたアパートのトイレ改修工事があって水洗化されたのですが、取り外した古い簡易水洗トイレの洋式便器をもらうことができたので、取り合えずそれを取り付けて仮設トイレとしました。
排水管の立ち上げまで出来ていれば、洋式便器の取付けだけなら、排水管の穴にただ挿し込んでビスで便器を床下地に固定するだけで、とりあえず使用はできます。
まだ給水管が来ていませんが、便器のタンクにバケツで水を溜めれば、ちゃんと簡易水洗トイレとして使えるのです。
これはまだシャワートイレではありませんが、それでも現場の仮設トイレとしては快適でした。(^^)v
ただし、便器の底の配管と、便槽から上がってくる配管とはパッキングしていないので、便槽からの臭気が漏れます。(-_-;)
まあ、たまに使用するだけなので、大して気になるくらいではないんですが・・・
便器の設置

本宅のトイレ取付け完了
最初はINAXにしようと思っていましたが、カタログを見ていたらLONCLEANの製品に洗浄ガンがついていたのを見て、「あっ、これは便利かも?」と、INAXをやめてLONCLEANにしてしまいました。
でもその後洗浄ガンは全然使ってません(^^ゞ
憧れのシャワートイレ・・・
一度これに座ったらやめられませんなぁ(^o^)
この簡易水洗トイレには臭気抜きパイプがついていて、壁に開けた穴からパイプを外に出し、小さなモーターで排気する仕組みになっているのです。
写真は外壁に設けた臭気抜きのフードです。
でもこれも、全然使用していません。わざわざモーターで排気しなくとも全然臭わないのです。
以上、セルフビルドで簡易水洗トイレを設置するまでの手順でした。