天井ギリギリまでの収納ボックスを作る
デッドスペースを有効活用以前作った自作押入れと天井との隙間は、あっという間にダンボール箱など雑多なものに占領されてしまいました(-_-;)
これでは見苦しいので、収納ボックスを自作して取り付けることにします。
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ジャジャーン!
押入れの上に、天井までの大容量収納が出現!
細い角材とベニヤ板、それと市販の白い壁紙で作っているため重量が軽く、材料費も、これ以上考えられないくらいに安く抑えています。 (^^)v
--- 目 次 ---
構造や寸法など
全体の大きさは、左の図のように巾が2メートル20センチあります。
しかし、これを全部一気に作ったら据え付けが大変なので、3つのユニットに分解して作ることにしました。
1ユニットの基本寸法は、巾(間口)90センチ、高さ45センチ、奥行き90センチです。
ユニットの構造
角材で骨組みを作った後、両側面、裏面、天井面をベニヤ板などで塞ぎ、正面には観音開きの扉をつけます。
なるべく材料費をかけないよう、底板は有りません。底板は既存の押入れの天板を兼用です。
これなら軽いので、地上で作った後、押入れの上に楽に乗せることが出来ました(^^)v
骨組みのうち、正面下側は収納物の出し入れに邪魔になるため、つけません。
ユニットの骨組みを作る

骨組みの材料は1×4材(ワンバイ材)です。これを縦に半割りにすると、断面寸法が19×43ミリ程度になるので、太すぎず弱すぎず、丁度良いかな。

まず両側面の枠を組むため、ビス留め箇所に下穴をあけて・・・

直角定規(スコヤ)をあてて直角を確認しながら、コーナーをビス留め。
こういう細い材料を固定するときは、普通のコーススレッドよりも細いスリムねじを使っています。
というか、家具系のものにはほとんどスリムねじ使用です。

両側面に使う枠材が全部揃いました。1個のサイズはもちろん 900×450です。
中央に補強桟を入れてあります。

次は側面の枠どうしを繋ぐんですが、これはポケットホールという接合方法を使いました。
ビスを打ち込むための穴が見えてカッコワルイですが、見えなくなるところに使うなら、とっても簡単便利な方法です。

こうして、ポケットホールからのビス留めで枠どうしを接合。

収納ボックスの骨組みができました。
面材取り付けと据え付け

骨組みにベニヤ板をビスで固定します。
両側面には9ミリ厚のOSB合板。天井と裏面には2.7ミリ厚のシナ合板を使いました。
ユニットどうしが隣り合う面にはベニヤを全面的に張る必要がないので、枠の歪み防止程度だけ張ればOK。(画像手前側の面)

正面にはOSB合板で扉をつけました。
観音開きにして丁番で固定します。丁番はあとから壁紙を貼って隠してしまうので、正面から取り付けても問題なし。(その方が簡単)
ただし扉の丁番固定側には、OSB合板の裏に、ビス受けの下地枠材を固定しておきます。

押入れの上に、収納ボックスユニットを並べてみました。うーん、ピッタリ!
収納ボックスと天井の間は7センチほど開いていますが、取り付けのためにはこのくらい余裕がほしいです。
押入れ本体との固定は、収納ボックスの骨組み枠から、押入れの天板にビス留めしました。
収納ボックスのその他の面はベニヤを張ってあるので、これでビクともしません。案外頑丈なもんです。
もしあとで収納ボックスを取り外したくなっても、このビスを抜くだけです。

扉を開けるとこんな感じです。
奥行きがあるので、普段使わないものをたくさん収納できそうな気がします(^^ゞ
扉は、マグネットキャッチで本体に吸い付きます。
壁紙を張る
さて、ベニヤの表面をお化粧します。
押入れ本体の扉に使ったのと同じ再湿壁紙(水だけで貼れる壁紙)を使用。
まずは壁紙の裏面にスポンジでたっぷり水を含ませて・・・

収納ボックス正面と側面にべったりと貼ってしまいます。
この際、扉もユニットも関係なく、全面的にべったりと・・・

少し時間を置いてから、まずは丁番の軸の部分をカッターナイフで切り出してあげます。

今度は、カッターナイフを扉板に添わせてカット

面白いように扉と枠が切り離されました。

扉の取っ手は、押入れ本体の扉とマッチするよう、タモの端材を使って自作しました。これを取り付けて完成!
床から天井まで白一色の収納空間が出来ました(^^)v
ちょっと壁紙の貼りかたが悪くてたるんでしまったところがあるけど、まぁ満足。
材料費一覧
この大容量収納ボックスの材料費は以下のとおり。
1ユニットのサイズは、間口90センチ、高さ45センチ、奥行き90センチです。

うちではこれを2個と、半分サイズ1個を作りました。
巾1間(1.8m)サイズなら8000円くらいになるかと思いますが、合板類の端数が出ると効率が悪いので、OSBとシナベニヤを使い分けず、すべてシナベニヤでもいいかと思います。
ついでに本棚の上のデッドスペースも塞いでしまう

押入れの左横にある本棚と天井の間も、空間があいています。
この際、ここもやっちゃうか! ということで・・・

本棚のカラーとそっくりになるよう、パイン集成材にウレタン水性ニスの「エボニー」を塗装。
裏板は4ミリのシナ合板。

本棚の上に設置して、ここも天井いっぱいまでの収納空間になりました。
でも、まずは要らない本を処分するのが先かも・・・(^_^;