3路スイッチの配線図
よくあるのは、階段の下でスイッチを押して灯りをつけ、上に着いたら、上にあるスイッチを押して灯りを消すというもの。
わが家では階段のほかに、長い1階廊下や、大きな部屋の両端などにも配置してます。便利ですよ~(^^)v
このページでは、特に3路スイッチの配線方法に限って、その仕組みや配線図などについて書いています。
その他モロモロの配線パターンについては、こちらのページをご覧下さい。 ↓↓
「 仕組みは分かっているから手っ取り早く、3路スイッチの複線図が知りたい。」という方は、下の目次の「3路スイッチの複線図」をクリックしてください。
3路スイッチの外観と中身
これは自宅隣の小屋に取り付けた、露出タイプの3路スイッチです。
普通のスイッチと3路スイッチの外観の違いは、
普通のスイッチはONになる側にマークがついているのに対し、3路スイッチは何もついていなくて左右同じということです。
普通のスイッチの場合は右側を押すとONになりますが、3路スイッチの場合は、ONになるのが右だったり左だったり、状況によって変わるので・・・
フタを開けると、中身はこうなっています。
3路スイッチに配線するには、VVFケーブルの3線のものを使いますが、中に黒・白・赤の3本の電線が入っています。
スイッチ端子への電線の繋ぎ方
3路スイッチには、ぞれぞれ「0」、「1」、「3」と書かれた端子があるので、黒線を「0」に繋ぎ、白線と赤線をそれぞれ「1」、「3」に繋ぎます。(白・赤が逆でもOK)
分かりにくいかもしれませんが、画像左上の端子が「0」で、黒線を繋いでいます。
これは、壁埋め込みタイプの3路スイッチの裏側。
黒線を「0」と表示された穴に差込み、残りの「1」、「3」に白線と赤線を差し込みます。
外観が3路スイッチに見えないものもある
例として、これは私の自宅の壁の埋め込みスイッチです。
下は普通の片切りスイッチなので、 右側に黒いマークがついています。
上が3路スイッチなんですが、やはり右側に何か見えます。 3路スイッチだからといって、必ずしもすべてが左右に何も無いというわけではないんです。
じつはこれはホタルスイッチになっていて、照明がついていないときに、この部分がぼんやり(ホタルのように)光るのです。
夜間、暗いときにスイッチの場所が分かるからとても便利で、わが家では、ほぼすべてのスイッチをホタルスイッチにしています。
3路スイッチの仕組み
3路スイッチの仕組みは、イラストを見てもらうのが一番分かりやすいと思います。
普通のスイッチの仕組みと、3路スイッチの仕組みをイラストに書くとこうなります。
上のイラストのように、ひとつの照明に対してスイッチ2個を使うことにより、AとBのどちらのスイッチを操作してもONとOFFが切り替わります。
でもこれは単なる概略図なので、実際の配線のときはどうするかというのが次の項目で・・
3路スイッチの配線図
実際には、電線(VVFケーブル)は天井裏や壁の中を通すことが多く、電線の接続はジョイントボックスの中でやらなければならないことになっています。
例えばこんな状況の場合は・・・
配線図は上絵のようになり・・・
電線どうしをどのように繋ぐか(=複線図)については、下のイラストのようになります。
3路スイッチの複線図
ジョイントボックスの中では、2線用の差込コネクタを5個使うことになります。(送りがある場合は2線用3個、3線用2個)
3路スイッチに至るケーブルは黒・白・赤の3線が入ったケーブルを使用。
画像左が2線、右が3線のケーブル。
巾が違うため、ステップルもそれぞれVA1、VA2で使い分けます。
氏家誠悟(seigo uziie)
2004年からこのサイトを運営している個人です。自分で家2棟、小屋2棟をセルフビルドしました。「自分でわが家を作る本。」の著者です。
元岩手県の技術系職員(森林土木・木材関係)
第二種電気工事士、DIYアドバイザー、林業改良指導員及びバックホー等の重機運転資格が有ります。
自分で住処を作れるようになろう!
DIYで本格的な木造建物を作る方法を、動画で詳しく解説したDVDです。 私の作品です。
ご自分で家を建てるために、きっとお役にたつと思います。