DIYで間仕切り壁(片引き戸付き)を作る

施工前

引き戸付き間仕切り壁が出来た!
間仕切り壁が無かったときの納戸を、カーテンなどで取りあえず仕切っていました。
間口4尺(約1.2m)、奥行1間半(約2.7m)ほどあります。
ここに間仕切り壁を作り、右半分は引き戸にして、自由に出入りできるようにします。
壁面も引き戸も、全体に白を基調として、明るい雰囲気を醸し出したいものだ・・・とのコンセプトで施工開始!
1 床やレールを取り付ける

画像は施工前の様子
こんな感じで、勾配天井のため、奥に行くほど天井が低くなり、納戸(物置)としてしか使えない小スペースです。
自宅をセルフビルドした際、床・壁の仕上げも後回しにし、カーテンで目隠しし、雑多なものを突っ込んでいましたが、
定期的に猫が入り込んで、収納している家具で爪とぎしていたようで・・・(´~`)
それに何と言っても見苦しいので、重い腰を上げて造作することにしました
仕切りとなる片引き戸は戸車をつけてVレールの上を滑らせます。

そのため、フローリング材を幅90ミリにカットし、Vレールをはめ込む溝を切って、既存のフローリングに横づけします。
市販の複合フローリングは四方に実(さね)がついているので、既存のフローリングの木口面にある♀実に、今回追加する材の♂実を合わせます。

裏面に接着剤(木工ボンド)をつけて・・・

あて木を添えて、横から叩き込み
この板と、下地の根太の方向は平行なので、残念ながらフロア釘などでの固定ができません。
そのため、実のはめ込みによって浮き上がりを防ぎ、接着剤が固まるまでしばらく重石を乗せておきます。


( Vレールは金ノコで必要な長さにカット )
先端を鋭角に削った木片を用意すると、Vレールを楽にしっかり奥まではめ込みできますね (^^)v

その後、納戸の床全面にフローリングを貼ります。
※ 木工ボンドはフローリング張りにはあまり良くないとされていますが、今回は小面積でしかも納戸ということで、わざわざ専用接着剤を購入せず、在庫していた木工ボンドを使っています。
本格的に部屋にフローリングを張るときは、ぜひ床専用接着剤を・・

間仕切り面の半分は、固定された壁なので、まずはその壁を作ろう(^o^)┘
といっても、木枠を固定してボードを張るだけ(^^ゞ
まあ、屋内の壁面なんてそんなもん。
枠に使った材料は、一般に天井下地に使われる、スギの36×40の野縁材です。
一番のポイントは垂直に枠を固定できるか・・・ということなんですが、天井が勾配天井のため、先に木枠を作ってからはめ込むと、垂直にするのはかなり難しい。

そして、既存の壁面との取り合い部に、見切りの板を取り付け

新しい壁面の端部にも見切り板を取付け、木枠やOSBボードの断面を隠します。
(これらは下地ではないので、見栄えの良いパイン材を使い、きちんとサンディングしています。)
納戸の内部も、今まで石膏ボードのままだった壁にクロス(再湿壁紙)を貼り、見切り材を取り付けました。

再湿壁紙は、内装業者が使うような生糊タイプと違い、水をつけるだけで簡単に貼れるので、DIY向き。
うちの屋根裏部屋や1階ピアノ部屋にも使っています。

これでクロス貼り終了
使っているのはこの道具セット
今回の間仕切り壁の断面はこんな感じ ↓↓

イラストの右側が納戸なので、引き戸を開くと、引き戸自体は壁の内側に納まるようになっています。
3 建具(引き戸)を作る

片引き戸の「鴨井」にあたる部材を、こんな断面形状で切り出しました。
勾配天井に直接取り付けるため、断面が斜め

これを塗ると劇的にスベリが良くなりますよ。私の愛用品です。

引き戸縦枠材の端部に、戸車をつけるための掘り込みをしています。
引き戸の「かまち枠」の材料は、反り・歪みが少ないことを期待して集成材を使用。 厚さ18ミリのラジアタパインです。

こんな感じで・・・
掘り込み面は納戸の内側になり、人の目に触れることはまず無いので、掘り込みが直に見えてもOKとします(^^ゞ


引き戸を組み立てています。
框組の枠材に溝を切って、中に鏡板を接着無しではめ込むという作り方で、基本的にこの引き戸と同じ作り方です。
部材はすべて、白の水性ペイント2倍希釈を、2回塗りしています。

鏡板の下部は、自宅の内装に使った羽目板の残材を使用
羽目板を白く塗装したものをはめ込み

こんな感じ
(横枠材より出ているのは、縦枠材の溝に納まる部分です)

次に、鏡板の上部
こっちは目立つ場所だからねぇ~(^^)
4ミリ合板を水性ペイント2倍希釈で塗装した面に、ウッドバーニングを施しています。

色鉛筆で仕上げ

上の鏡板をはめ込み

最後の縦枠と取っ手を取り付け、引き戸の完成!
4 完成!

片引き戸付きの間仕切り完成です。
引き戸は壁の内側をスライドします。 取っ手が壁に当たる4センチほど手前で止まるようになっています。
( そうしないと指を挟むからね・・)
Vレールと戸車なので、開閉はスムーズ(^^)v

下部はこんな感じ

これがポイントなのさ (^^ゞ
(うちは猫好きなんですよ・・)
氏家誠悟(seigo uziie)
2004年からこのサイトを運営している個人です。自分で家2棟、小屋2棟をセルフビルドしました。「自分でわが家を作る本。」の著者です。